第149話ハルとエアロ王女

ハルは、商業ギルドで登録してもらい作ってるポーション全種類とバックの中に作っておいてあった物をいろいろ見せたのです


〈コトン、コトン、コトン、コトン、コトン、……………〉



ハルが出した品物を見てみんな驚いていた。



「え?何これ!みんな見たことないけど…」


ほとんどの職員が固まっている


凄い見たことない物ばかりだ…


『これポーション、これハイポーション、これが状態回復薬で、これがエリクサーでこっちがエリクサーXで、これがコップでこれが透明ガラスで、これが…「ち・ちょっと待ってハルちゃん」ん?どうしたのです?』


すると職員の一人が鑑定用の魔道具を持って来て品物を鑑定していく


「あのねハルちゃん、このポーションもエリクサーもとんでもない商品、ましてこの透明のコップ?こんなの見たことない品物よ!こんなの売ればとんでもないことになるわ、それに一番問題なのがこのポーション見たことない色だもの…鑑定して見ないとわからないけど恐らく…」


「結果がでました。全ての商品が最高品質、商品レベルSSSとでました」


「「「凄い」」」


その事に職員全員驚いていたが、

ハルちゃんは何もわかってないのかきょとんとしていた


「ハルちゃん説明するね、この大陸に商品として流通している、商品には全て品質とランクがあって全てこの鑑定機という魔道具でチェックするの、品質は低品質ランクE~G普通品質ランクB~D高品質AAA~A最高品質SSS~Sになっています、最高品質のポーションやハイポーションは、難易度SSクラスのダンジョン深部のレアドロップ品としてまれにオークションに出品されます」


『えー!だったらどれも売れないの?』


「そうね、このままだと無理ね、ねぇハルちゃんもう少し品質落とせないかやって見ない?こんな貴重な商品を生み出すハルちゃんは、この商業ギルド全員で守るから心配しないで」


ハルちゃんは、目にためた涙をふきながら


『グスン… ありがとなの♪こんなに優しくしてもらえるなんて… ハル頑張って見る』


「ハルちゃんこのポーションとハイポーションだけでいいからこの商業ギルドで預かっていい?何かあった時の非常用で置いておきたいの、もちろんお金は、渡すから」


『わかったのです、何本いるですか?』


〈コトンコトンコトンコトンコトンコトン…〉


ハルが出していくポーションとハイポーションの数に職員は驚いている


「「「「「えー!何この数!嘘でしょ」」」」


「は・ハルちゃん!もういいからそんなにいらないから、3本でギルドが破産するのに、何この量… ハルちゃんて女神様?」



「「「「!!!」」」」


『何か言ったですか?』


「いえ何でもないわ、それよりハルちゃんこれからどうするの?ポーションのお金、沢山渡すから買い物でも行くのかな?」


『うん♪行くのです』


「なら案内で、誰かつけるから、ハルちゃんに、もしものことあったら大変だから、今日の本来なら休みは誰だったの?」


すると一人の小柄な少女が手をあげる


「ライラか、なら大丈夫だな、お願いできるか?」


『え?ハルなら大丈夫なの、一人で買い物できるの』


「お願いだハルちゃん、一人護衛を兼ねて案内させてください」



『えー!お姉さんに悪いのです』


「ライラです!お願い案内させて!じ…………」


『ぅう… わかったのです』


「よろしく♪」


「ライラ装備は、フル装備で行きなさい、ハルちゃんに危害がおよぶなら全力で対処して、責任は私が取ります」


『え?ライラお姉ちゃんってつぉいの?』


「可愛いハルちゃんには、屑な男は、近づけさせないから安心して」



『うん♪わかったの、行ってきまーす』


「じゃたのんだわよ」


「わかった!」


〈バタン〉


「ギルド長は、ライラに任せるつもりだったのですか?」


「このギルドで保護対象者を護衛出来る者は6名、魔物討適した者10名、情報収集に適した者4名皆それぞれに特長がある、今回はたまたまだ!それにハルちゃんは、恐らく種族は人族でないと思う、だから私達は、あの方を全力で守りサポートする!たぶんハルちゃんの魔力痕跡をたどればその事がわかると思う、レン!昨日のハルちゃんの痕跡をたどって調べて見てくれ」


「わかりました、では!」


〈シュン〉


☆・☆・☆

一方エアロ王女は、通信魔道具での話し合いも終わり、護衛を引き連れハルを探しながら町を探索していた。


「ニーナ昨日の事どう思う?小さな幼い女の子が書類を持って来た事」


「そうですね、あの盗賊団を殲滅するには、それなりの武器なりAランク並みの強さが必要です、お話しを聞いた限りその幼女では、絶対無理ですね」


「持って来たと言う幼女に会えばわかるか… 後手がかりと言えばあの僅かに残ってた匂いか… 」


王女達一行は、町の様子を見ながら、ウィスラーの展望塔に来ていた。


「エアロ王女様、あそこが明日式典の行われる教会です」


「白くて素敵な教会… あの教会を爆発させる?ほんと許せないわ!なんとしてでも阻止しなきゃ」


王女とニーナが話をしてると


「エアロ王女様、誰かが来ます」


☆・☆・☆


「ハルちゃん、そっち行ったらダメ!その教会できたばかり、明日式典があるから立ち入り禁止になってる」


『むー 綺麗な教会見て見たいのに…』


ハルは教会が見れず不機嫌になっていた


「なら展望塔に行って見る?たぶん見れる、町全体見れるから」


『うん♪行ってみたい』


私は、ハルちゃんを連れて展望塔を目指した、するとライラが


「ん?誰かいる… 」



「誰だ!ここは、今貴族の重鎮が見学しています、暫く待って下さい」


ふーん珍しい平民にここまで丁寧に誰だろ


「わかりました、少し下がって待っています、ハルちゃん行こう」



『はいなのです、兵士のお姉さんご苦労様なのです』


ニーナと王女は、ハルの言葉を聞き逃さなかった


「今の声、幼子?ニーナ!」


「はい!わかっております!」


ニーナは、塔を降りていく二人に声をかける


「ちょっと待ってください!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る