第148話ハルとウイスラー商業ギルド
その頃ハルは、町の商業ギルドに来ていた
『あ!ここだ、商業ギルド、ハル昨日の盗賊のお宝の事報告しないとだけど、量も種類も大量だから絶対ややこしい事になるのです、だから待ったままでいいのです、お金もあったけど使うとなんか嫌な予感するから使わないのです、ハルお金ないから作ったポーション売るのです』
ハルは、商業ギルドの扉を開け中に入って行った、ギルドの中は人がほとんどいませんでした
「商業ギルドってこんな人少ない?暇なのかな?職員さん以外いない気がするけど・・・」
ハルは、不思議に思いながら、近くにいたお姉さんに聞いてみることにいました
「お姉さん!ここでポーション売れますか?」
「あら♪可愛いお嬢様、ポーション?売れますが、登録していないと買い取れないのよ、ごめんね、誰かのお使いなのかな?」
「えー!売れないのぉ」
ハルはガックリ肩を落とし、トボトボと歩きギルドを出て行こうとした
「ちょっと、待って!話は最後まで聞くものよ♪お嬢様」
「ほぇ?」
ハルは、きょとんとしていた
「私はこの商業ギルドのギルド長をしてるベルバラと言います、お嬢様商業ギルドに登録なさいませんか?そしてお姉さんにお話し聞かせてもらえませんか?全面的に協力いたしますよ」
「えー!ごめんなさい、何かあるの?なんか怖い・・・ハル帰ります」
「ちょっと待って… 」
そのやり取りを見てる職員たちは、不思議に思っていた
「ねぇジェシカあの子が入って来たとたんギルド長自ら近づいて行ったわよね、昨日言ってた訪問者ってあの子の事じゃない?」
「セルエもそう思うんだ、たぶん他の子達も同じように見てるわよ、なんか不思議な感じの子供だし私も興味あるわ」
「昨日夜大事な話があるからって、職員全員集めて話ししてたもんね」
「そう!今まであんな事なかったもの、みんなびっくりしてたし」
「明日このウイスラーの町にとって我々商業ギルドに大きな恵みと町に幸福をもたらす方が来られる、だからみなも明日は全員出勤してほしい!そしてその方を見てほしい!私の言ってることがわかるはずだ!」
「あのギルド長の話で今日は全員出勤、ギルド長が部屋から出て来て受付ホールに出て来たらギルドに来てる訪問客の対応は早急に切り上げ以降の受付はしないって、どんだけ?それほどの人って私たちは思った」
その人物が今目の前にいる・・・まさかこんなに幼い子供だったなんて
「ちょっと待ってハルちゃん?って言うのかしら、ここのギルド職員は、全て女性でみんな優しい子達だから、そんなに警戒しなくても大丈夫よ」
「なんでそこまで言ってくれるですか?ハルを虐めたりしないですか?ポーション売れるですか?他のも売っていいですか?捕まえたりしないですか?」
「ちょっと待ってね、セルエ!職員全員ここに呼んで頂戴!」
ハルは、なんでと驚いてみているとウイスラー商業ギルド全職員20名が集まり整列する
「えー!なんでぇ?ハル何もしてないのに・・・」
「ハル様って呼んだ方がいい?」
「ハルそんなに偉くない!ハルって呼び捨てでいい!なんでここまでするの?ハルまだ何もしてないのに・・ いじまえう?」
「ごめんね、そんなことしないし心配しないで!じゃその説明もするから、呼び方はハルちゃんで呼ばせてもらいます、皆もそれでお願いね!ハルちゃんお姉さんはね森族のエルフって種族なの、それでねその私についてる精霊様がね、精霊様の大切な方が、今日くるから大切にあつかってほしいって言われたのそれでよ」
ハルは下を向き少し考えたあと
「わかったのです、森の人ってことは、ドライアドのお姉さんから聞いたのですね、ハルは過去の記憶がありません・・ ってかわからないのです、お姉さんたちを信用するのです、いろいろ教えてくださいよろしくなのです」
〈ペコリ〉
ハルはギルドの人達に向かって深くお辞儀をしました
「「「「「えーーー!」」」」」
ハルがドライアドの話しをしてお辞儀をした瞬間、ギルド職員全員から驚きの声があがり全員がハルに近寄ってきた
「ドライアド様をお姉さん…… 」
ギルド長もドライアド様がとブツブツ言って驚いていた
「ジェシカ!ギルドの扉を閉めて、今日の業務は全て終了としなさい!札を忘れずに!皆用意を!」
「「「「はい!」」」」
ハルがどういう存在なのかこのギルド職員全員が理解し行動にでたのだった
「えーーーー!扉閉めるの?ハルどうなるのぉ」
ハルはただ驚くばかりだった
ギルド長のベルバラは、ハルを安心させるために説明を始めた
「ハルちゃんここにいる職員全員が森族の関係する種族なのよ、ハーフエルフ、ドワーフ、小人族、獣人族と全員が森の精霊の住まうところで暮らしてた者達です、ですからハルちゃんが精霊ドライアド様のことをおっしゃった瞬間ここにいる者全て驚き、ハルちゃんに仲間と同じ親しみがわきました、だから私たちを信用してほしいと思います」
「そうです!私たちはどんなことがあってもハルちゃんの味方です!だって森の精霊ドライアド様の事知ってる方ですもん♪」
職員は、ハルの事をワクワクしながら見て質問をする
「ハルちゃんは、どうしてドライアド様とお知り合いになったの?」
「え?うーんとね、たぶんハルは、なんとなくいるところがわかって、元気がない時は、ハルが抱きしめて元気にしてあげるのね、そしたらハルが寝るところ暖かくしてくれたり、食べ物くれたりするの」
「「「「「えーーー!凄ーい」」」」」
ギルドの職員達は、驚きと尊敬の眼差しを向ける
その後ハルとの話し合いは、続き結果ハルは、森の精霊ドライアドを救える位の存在なのだと、自分達にとっても大切な存在なのだと再認識したのだった
「あの、ハルのこと普通にしてほしいのです、ここにいる人は、みんなハルのお姉さんなのです♪よろしくなのです」
職員は、喜び一人一人ハルにバグをして嬉しそうにしていた。
「皆さんこれでわかったでしょ!ハルちゃんは、これからこのウィスラー商業ギルド全員の妹として接してあげてください、そして何かあったら、ハルちゃんを私達が守るのです!」
「「「「「はい!」」」」」
アハハ何かとんでもないことに、なったのです
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