第140話バビルス教VSハルファミリー最終決戦 ②

クルルが通路を歩いて行った先は、大きな空間が広がっていた


「ほぉ、やはりお主か、紫龍!タスマスタ島で大人しくしておればいいものを、愚かにもこのような奴らに操られおって!」


「やかましい!黒龍!お前を俺の者にするために手に入れた力だ!お前を痛めつけ俺様に服従させる!そして俺様の子を孕ませる!」


「おぇーーー!気持ち悪いわ!紫龍に服従するくらいなら死を選ぶ!我が貴様ごときには負けぬが、まあやって見るがいい!それに我には、主ハル様に頂いたクルルと言う名がある!我の主は生涯ハル様のみじゃ!」


「は!あのちび女神か!今頃魔物に喰われて死んで俺達の神の生け贄になっておるわ、それに俺様も名を頂いたデルポトスじゃ!」



「紫龍!我のハルをどこに転送した!」


「デルポトスじゃ!」


「万が一俺様が黒龍に倒されることになっても決して教えぬわ、フハハ苦しめ黒龍!」



「臭いテントじゃ!まぁいい、我がこの世界を全て巡ってでも探しだして見せる!」


「デルポトスだ!ト、しかあってねぇ!黒龍!」


「うるさいラストフライじゃ!」


「てめえなめてるのか!何て呼び方しゃかる縁起でもねぇ!もういい!ここで決着つける!」


紫龍と黒龍の激しい戦いが始まった


「オラオラオラ!」


〈ドカドカドカドカドカドカドカドカ〉


「まだまだ倒れるのははぇーぞ!」


〈ブフォーーーーーー〉


「フハハどうした黒龍!」


〈ドッコーーン〉


「さすがのてめえも、力が出ないだろフハハ」


「はぁはぁはぁ…」


「黒龍てめえは、俺様がくそちび女神に代わって主になってやるよ!フハハ」


〈ブフォーーーーーー〉

〈ドカドカドカドカ〉


「一方的で面白くねぇな黒龍よ!」


『ユリです!デリス母さん、ミルル母さんの転移完了しました、これよりカミルスの部隊が魔道具を起動させます』


「やっとか… 」


「ん?なんか変わった?まぁいい黒龍俺様に従え!」


「はぁーーーーーーーーー」


クルルは、全身に魔力をみなぎらせていく


〈パーン〉


「何故かわからんが我の愛するハルを感じるのじゃー」


「少々変わったところで同じよ!」


「ハル♪お母さんに力をくれたのね、一緒にあなたを奪った組織を潰しましょ」


クルルは、ハルが封印前に使っていた魔法を展開していく


「紫龍!貴様は我の愛するハルの魔法で処分する!」


クルルは、ハルが使ってた魔法を次々展開するその威力は絶大で黒龍の膨大な魔力は


「マッドマッド」


地面が一瞬でくそ!


「ブリザードサイクロン」


地面が氷って、ヤバい身体も…


「ポイズンレイン」


「なんだこれは?毒?は!効くわけないだろ… ん?傷口?さっきの氷何か細工してやがった?くそ!傷口から毒が…


「サンドストーム」


「くそ!視界が…」



「ポイズンニードル!マシンガン」


〈ズババババババババババ…… 〉


「や・やめろーー!龍核の近くまで針が、しかも猛毒…もう身体が動かね…ぇ」


〈ドサッ〉


「ハル… 必ず見つけるから」


クルルが部屋を出るとセリスとカエデが


「「クルル母さん!母さんからハルちゃんが感じます!」」


クルルは、嬉しそうに


「ミルルとデリスが転移してきて魔道具が展開されてからこうなったのじゃ」


それを聞いてミルルが


「あらクルル!ハルちゃんの愛の加護は、私もデリスも今感じてるわよ♪」


デリスは、自分で身体を抱きしめ身体をクネクネさせて


「ハルの愛を感じるのじゃぁー」


とのたまわっている


「「「…………………」」」


クルル達は、ドン引きしている


ミルルは、気を引き締め


「クルル、ハルちゃんを感じてるのわかったから行来ますよ!この奥に組織を動かしてた屑をぶちのめして、私達のハルをどこにやったのか聞きだすのよ!」



ミルルをはじめハルファミリーの剣と盾となるメンバーが集まると、クルルとミルルがいきなり扉に向けブレスを放つ



〈ブフォーーーーーー〉

〈ブフォーーーーーー〉


〈ドカドカドカドカドカドカ〉

〈ガラガラガラガラガラガラ〉


「「「…………………」」」


セリス達は、いきなりの行動に


「母さん達容赦ないね、私達もだけどハルちゃんを奪われてまだどこにいるかもわからないから…わかる気もするけど」


クルル達3人が並んで壊したところから奥に入って行くとそこには


「ほぉドラゴンゾンビガイザーにエンシントスライムか、それで貴様が首謀者かバンパイアエンペラー!」


「………私の正体がわかるとは、さすが黒龍」


「クルル、はっきり言ってあげたら、元タイセル国、国王ブランドと、ねぇ勇者を召喚した張本人さん!」


ルナ達は、それを聞き驚いている


「えーー!嘘でしょ… 」


「私達は、こいつのせいで!こいつのせいで!」


ルナ達は、睨み付けていた



「そうか、お前達があの時の、屑の中にこんな能力の高いレディがいたとは、どうだ私の眷属になれば永遠の命と富を約束しょう」


その瞬間ルナとカエデから魔法が放たれる


〈ドゴーーーン〉


〈ズドーーーン〉


バンパイアエンペラーのブランドは片手で攻撃を防ぎ話しかけてくる


「おやおやお気にさわりましたか、しかしいくらあなた方でもこの場所でこの戦力を相手に勝てる見込みは、ありますか?」


そう言ってバンパイアエンペラーは、空間をねじ曲げようと両手を広げ詠唱するが、弾かれ何も起こらない


「な・何で私の空間が阻害されるのだ!」


「無駄じゃ!妾達には、可愛い女神の加護に満たされておる、それに沢山の女神を慕う仲間がこの地に阻害を施してくれておる!だからお主の闇の力は使えん!」


バンパイアエンペラーのブランドは、怒り


「あの国の国民を犠牲にして、世界を混乱に導き、我らの神の復活させるつもりが、あのちび女神めが邪魔ばかりしおって!だからかの地に送ってやったのだ!」


「さっさと観念して、ハルの送った場所を教えなさい!」


「教えてももう手遅れじゃ!あの魔法を受け、かの地に送られたらいかにステータスが高くても生き残るのは無理じゃ、残念じゃったの、ガハハ」


クルルは、全員に向け語る


「女神ハルの信者達よ!我らの慕う可愛い女神は、これまでと同じように必ず生きておる!そして必ず我々の手で救い出す!信じて待つのじゃ!」


ミルルがドラゴンゾンビに向け魔法を放ち


「皆さっさとかたずけて、ハルちゃんを救いに行くわよ!」


「「「はい!」」」


デリスはブランドに向かって歩き出すと


「こやつは、妾達に任せてほしい、セリス、モカ、ルナ妾と共に戦え!」


「「「はい!母さん!」」」


カエデは、ミルルと共に戦い、クルルとレナ、スミレ、は、エンシントスライムと対峙し、戦いを始めた


戦いは、一方的だった、全員が女神ハルの加護を高め戦い、ドラゴンゾンビは、最終的にカエデの聖魔法で浄化され、消滅した


エンシントスライムは、クルルがハルの魔法を使い、レナ、スミレの補助魔法で動きを封じられ、最終的にスライム核を冷却されレナの所持武器アトミックハンマーで木っ端微塵に砕かれていた。


「おのれぇー!あやつらが一方的に葬られるとは、じゃが我は違うぞ!」


ブランドが自分の周りに闇を展開しょうと黒霧を発生させるもデリスによって投げ込まれた、吸引魔石に吸われて行く、


「な・なぜじゃ!くそ!」


「モカ行くよ!」

「はい!セリス」


〈スパーンスパーン〉


〈スパーンスパーン〉


「ぐわーー!なぜ!我には通常武器の攻撃は、効かぬはずじゃー!なせじゃー!ぐっ!」


〈スパーン〉

〈スパーン〉


「くそ!姿が見えぬ!ぐわーーー!ま・魔力がぁ…」



「これで終わりじゃー炎魂」


「お・おのれぇーーしかし完全でないとはいえ、あのお方は復活なさる!この世界は、暗黒の闇に包まれる!フハハ…」


「終わったのぉ…」


「終わりましたね」


「でもあいつらの神?が復活するって…」


「それは、かの地とやらに送られた者達が死ねばじゃ」


「と言うことは…… 」


「うむ、全員生きておれば復活はせぬ!」


「ここを破壊して皆の待つところに戻ってハルちゃんの捜索をはじめるぞ!」


「「「「はい!」」」」


バビルスの本拠地はクルルとミルルが龍化して、巨大なドラゴンブレスで完全に消滅した

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る