第134話ハル奈落へ落される

このままだとまずいと思ってると、次々とハルの周りにファミリーが集まって来た


クルルは、膝をつき肩で息をするユリに駆け寄ると


「ユリよよく踏ん張ったのじゃ、妾達が来たからもう大丈夫じゃ、相手がSクラスSSクラスじゃろうが、妾達3人がいれば問題ないのじゃ」



『ユリお姉ちゃん、母様達が来たから大丈夫なのです』


ハルはデリスに守られ、その周りのオーク達をクルルとミルルが瞬殺して行く



☆・☆・☆


勇者向之原とルナ達の激しいバトルは続いていた。


「ルナ応援に来たよ、ハルちゃんの所オークの上位種が出現してヤバい見たいだからさっさとこの屑処分するわよ」


「ふん!カスの女がいくら集まっても無駄だ!てめらは、全員俺様の奴隷にしてやるよ!」


「ルナ、あいつさらに能力上がってる!セリスにモカ全力であいつを攻撃して!手加減なんてしようとしたら殺られるから!」


「任せて!モカは、アサシンの能力解放して私の影に潜って!行くわよ!」


「はい!」


モカの姿が消えるとセリスは、身体強化を発動しさらに超加速する



「パワーブースト!」


「剣技鼓月!はぁーー!」


向之原は、セリスに向かって魔法を放とうとして見失う


「消えた?くそ!そこか!」


〈カキーン〉


「よく止めたと言いたいところだけど…」


〈ザクッ!ブシュー〉


「ぎゃー!くそ!このちびどこから現れやがった!おらー!」


〈フッ〉


「くそ!また消えやがった!あの剣士の女も!くそが!出てきやがれ!おらー!」


セリスは、目で合図を送るのと再び超加速をして姿が消える


「そこだー!」


〈スカッ〉


〈ザクッ!ザシユ!〉


「残念ハズレですわ!」


「屑ウンコ!どこ見てる!」


〈フッ〉

〈フッ〉


二人は再び姿を消す


「くそ!くそ!くそ!馬鹿にしやがって!これでどうだぁ!」


向之原は、地面に手を当てると向之原の周りの地面が突然剣山のように変わる


〈ドゴーーーーン〉


〈ザシユ〉

〈ザクッ〉



「ぎゃー!くそ!くそ!くそ!なんで攻撃が当たらねえんだ!」


〈フッ〉

〈フッ〉


〈ザシユ〉

〈ザクッ〉


「ぎゃー!腕がぁー!」


〈フッ〉

〈フッ〉


〈ザシユ〉

〈ザクッ〉


「ぎゃー!ふざけやがって!てめえら絶対なぶり殺す!」



「しぶといねまだ生きてる!」

「屑ウンコまだ生きてるの、うざい!」


〈フッ〉

〈フッ〉


〈ザシユ〉

〈ザクッ〉


「ぎゃーー!足がぁー!」


「ルナ今よ!葬って!」


ルナとスミレはお互い背中合わせになり魔法を放つ


「「エクスプロージョン・トルネード!」」


「や・やめろーーー!」


〈ドゴーーーーーーーーーーン!〉


「ハルちゃんは、絶対私達が守る!行くわよ、ルナ・スミレ!」


セリス達は向之原が死んだのを確認して、ハルの元に向かった


☆・☆・☆闇・勇者~


「おい!女神の周りまたつぇー奴ら来たじゃねえか!これじゃ狙えないぞ!何とかしろ!」


???ΔΔΔ

「わかりました、あなたももう少し頭を使って下さいね、直接狙えないなら他の方法考えてください!」


「わかったよ!さっさと魔物増やせ!」


宇山はハル達の動きをじっと見つめていた…… !そうか!これなら♪


「女神の左右にいる女の魔族の女の方に魔物を集中して少し女神から引き離せ!それとこのカプセルの中の転移陣以外に特大のファイアーボールって入らねえか?」


???ΔΔΔ

「転移陣は、魔法属性が違いますから可能ですが、長い間一緒にすると消滅するのでできればやめてほしいのです」


「うるせぇー!これなら行けるって方法考えたんだ!やらせろ!失敗したら俺が予備の転移陣の入ったカプセル持って突撃する!なら文句ねえだろ!」



???ΔΔΔ

「まぁ私としては、女神を転送してくれたら文句はないわ!任せたわよ」



向之原のやろうは、油断して死んでしまうしあいつがいなくなって、俺様のハーレム人数が増える本部には、俺達用の女奴隷が待っているフハハハ


女神はたぶんああすれば必ず動くフフフ


早くオークどもを転送しろ!



☆・☆・☆ ハルファミリー ~


ハルの周りに集まったクルル達は、回復したユリの元に何とかハルを守る防御が整った


「みんなごめん、油断した、覚醒したロロ・レイチェ・レナ何か変化ない?情報ほしい」



ロロは、見える未来は変わってないと言い


レイチェも何も無いと


レナを見るとなぜか震えている


「レナどうしたの?何か聞こえたの?」


レナはうなずき話し出す


「赤い大きな玉が、私達に最大の試練をもたらすだろう… これが私に聞こえた言葉」


ユリは、レナの予言の言葉、ロロの見えた未来を考える


今のところハルちゃんの左側をデリス、右側をミルルその前にクルルが立ちふさがり、現れる魔物を殲滅している


うん♪問題ない!もう少ししたらファミリー全員が集まるそうなれば心配なくなる


ユリが考えてると、再びオーク達が現れる



「なんじゃこ奴ら、前より数が多いぞ!


クルルが皆に叫ぶ


「決して油断するでないぞ!」


「「「はい!」」」


「もちろんじゃ!」


「しかし数が多いのぉー」



「しかしいくら数が来ても妾達がおる何も問題無い!そのうち収まるはずじゃ」


ロロがデリスの近くで殲滅してるが、かなりバテてるようで辛そうに殲滅している


「ほれロロよ、ハルちゃんの横に来るのじゃ!」


デリスがハルの横から離れロロの手を握りハルの横に移動させる


「なんじゃこ奴らまた、何度襲って来ても無駄じゃ!」


〈ドゴーン〉〈グシャグシャ〉

〈ドゴーン〉〈グシャグシャ〉

〈ドゴーン〉〈グシャグシャ〉


「きりがない!な!今度はオークキングクラスじゃと!ロロよハルを頼むぞ!」


デリスはさらに距離をとりオークキング数体と対峙し戦闘を始める



反対側のクルルやミルル達にもオークキングやレッドオークが現れ殲滅をしている


ユリも戦いながら全体の戦況を見る


「うん♪今のところ問題ない、ハルのそばにクルル、ミルルがいるデリスが少し離れてるけどハルの横にはロロがいる」


一デリスがキングクラスを倒し終わり、クルル達の方もオーク達も倒し終わり皆が一瞬安堵したその時災厄が訪れる



それは、ハルではなくデリスの前に突然異空間から巨大な火の玉が現れる


デリスは一瞬動きが遅れ火の玉に飲み込まれると思ったその時、火の玉が現れるのを予期したようにデリスを突飛ばす


その直後火の玉は、その者を飲み込み大爆発を起こす


〈ドッカーーーーーーーーーン〉


皆が唖然とする


その一部始終を見ていたユリは悲鳴をあげる


「ハルーーーーーーーーーーーーーー」


デリスは、爆風に巻き込まれるも結界を張り何とかしのぎ立ち上がり周りを確認する


「誰が巻き込まれたのじゃ!」


ハルファミリーはパニックになりみんなが混乱していた


☆・☆・☆ 闇・勇者~

「やったぞー!」


宇山は雄たけびをあげ喜んでいた


「あれほど捕らえるのを苦しめてた女神を俺がこの俺様が捕らえて転移させたぞー!フハハハハハハハ」


???ΔΔΔ

「おめでとうございます、これで道士様も喜ぶことでしょう、我らが神が復活すればきっと素晴らしい恵みが与えられるでしょう」


「道士様にきちんと報告しろよ!」


「では私はこれで」


〈ヒュン〉


「ふん!相変わらず気持ち悪い奴だぜ、これで俺も英雄だなフハハハハハ」


☆・☆・☆ ハル ~

みんなハルを守るために・・・


くやしい!ハルだって戦いたい!戦って大切な家族を守りたい!


でも今のハルは、ほとんど魔法も使えないステータスも小さい子供と同じ・・・


でもおかしいのです、エルフの国の人達ほとんど助けて集まってるのに襲われない何で?確かにミルル母様が作った防御結界の中にいるけど、結界は近くに行かないとわからないのに、襲ってくるのハルのところだけ、これっておかしいよ、なんか変だよ、みんな必死で気づいていないの?


なんか嫌な予感がするの・・ 家族はハルが守るもん


・・・・・! わかる!  あ!デリス母様が危ないかも・・  


助けに行かなきゃ


急がないと


「ハルちゃんどこに行くの!ダメよ動いちゃ!」


『デリス母様に危険が迫ってるの!大丈夫だから!』


ハルはロロに叫ぶ!


『ダメ!何か来る!ロロお姉ちゃん大きな結界全力で張って!急いで!』


ハルはデリスめがけて走りデリスを突き飛ばす〈お願い身体強化!発動してぇ〉


『まにあえーーーーーー!』


〈ドカン〉


「なんじゃーーーーーーー!」


ハルの捨て身の体当たりでデリスは吹き飛びその直後巨大なファイアーボールがハルを直撃する


『みんなありがとうなのーーーー』


〈ドッカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン〉


『熱い!熱い!きゃぁーーーーーーーーーーーー』


〈ブン〉


え?ここどこ?崖の上?ハル魔法攻撃受けて死んだの?これ転移陣?


〈パリーン〉


え?割れた?どうなってるのぉーーー?


きゃーーーーーーーーー落ちるぅーーーーーーーー


ダメーーー〈ハルはもうダメかも魔法受けてボロボロだしそれにこの高さ・・・落ちたら助からないかな、みんなごめんなさい〉ーーー








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