第130話わがままポンコツ姫のお仕置き

『みんな集まってくれて、ありがとなのです、大切な主人を守るために命をかけたこの3人のために、我が儘な姫様にお仕置きするのです!』


ハルはユリにお仕置きするための作戦を考えてもらい実行する


『みんな作戦通りお願いするのです』


クルルは、3人に深い睡眠魔法をかけると、デリスが2人の身体に深い傷を負った偽装を一人は胸にナイフを刺した状態で偽装を施し、ミルルが氷結魔法で3人を呼吸ができるよう細工した氷塊の中に閉じ込めそれをルナ達がララミール姫に届ける


〈コンコン♪〉


「姫様!大変です!ミラーレ連合国のルナと名乗る方々がシールズを運んでくださいました。」


「運んで?どう言う事?シールズは、怪我してるわけ?なぜ泣いてるのよ!」


「姫様ルナ様の話しを聞いて下さい!」


「どう「ルナ様お入りください」言う…」


「失礼します」


ルナ達は、氷塊を3個運び込みそれを見てシールズは、駆け寄る


「これはどう言う事!大問題よ!私の侍女と護衛よ!」


侍女のメルシーは、姫の発言にため首を振りながら息をついた


「姫様… その発言は… ルナ様申し訳ございません!姫様は、まだ理解されてないのでお許しください」


「な・何を言ってるの!」


「説明させていただきます、まずこちらの二人が誰かわからなかったのですが、姫様の従者と言われましたので、二人の方から説明します」


「そうよ二人は私の従者であり護衛よ!」


「お二人は、我が国の女王ハル様の部屋に窓より侵入し、眠り香を部屋に充満させて、ハル様を拉致しょうとされました、ハル様は眠ってしまいましたが、側に控えていた護衛には効かず、女王様の護衛は、侵入した者達を捕らえました。抵抗したため怪我をさせてしまいましたが、捕縛してどこの者か調べようとしたところ自ら命をたちました。」



「……………………」



「よろしいですか?次にこちらの侍女について説明します、侍女の方は、挨拶振る舞い申し分なく、訪問した事への説明と謝罪をされました。そうこのお二人が無礼な行動をするからと、確かにいくらこちらが身分を隠してるとは言え、いきなり眠らせて拉致は、一般人でも問題なのに、国の頂点に立つ女王です、この事を我が国民が知ればどうなることか、ハル様は、全国民から女神様と崇拝されてるお方です、どうなるかご理解いただけるかと… それでこの侍女は、その事を理解して責任を自分の命でと、私達の目の前で自ら命をたちました。」


説明を終えてルナがララミールを見ると下を向き涙を流していた


「………………」


「ハル様は、現在眠り香の影響で眠っていますが、お身体に異常は見られません、今回の件簡単には済ませられる問題ではございません、国として謝罪を要求したいところですが、最終的にハル様が決める事ですから私達はそれに従いますが、もし使われたのが毒とかでハル様のお身体に影響を及ぼすことであれば、謝罪だけで許される事ではございません!」


「…………………」


「遺体の確認もしていただいたので、今回の件を、国に報告するために、持ち帰らせていただきます」


「………… 待っ… 待ってください!」



「まだ何か?」



「私の侍女達を連れて行かないで…… 」


「お話ししても無駄だった見たいですね、では失礼します、私達は、ハル様が目覚められたら国に戻るつもりです、まだ何か異論あるのであれば宿までお越しください、宿は、白い丘の上と言うところです」


〈バタン!〉


「何で!何で言うこと聞かないのよー!」


「姫様、まだ理解してないのですか?今回の姫様の行われた事は、国際問題になるほどの事だったのです」


「私は、女神様を連れて来て、お話ししたかっただけなのに…」


「はぁー 大国のトップを無理矢理連れて来てですか?それで何も問題が起こらないと、思ってたのですか?」


「シールズもあなたも私が生まれてから専属の侍女として教育係として仕えてるから文句は、言わないけど本来なら私に対する発言問題なのよ!もう少し侍女として言葉を選びなさいよ」


〈ブチ!〉


メルシーは、姫に歩みよると


〈バチーーン!〉


「な・何するのよ!王女の頬をひっぱたくなんて!不敬よ!」


「黙りなさい!この責任は後で取ります!今一番必要なのは、今回の騒動を起こした姫様の謝罪です!」


「シールズが謝罪したからいいじゃない!」


「姫様!よく考えてください!逆の立場だったらどうされますか?私達の国と相手の国の規模なら王族に対して貴族の侯爵家くらいの差があります、姫様が温泉地でくつろいでいる時に、侯爵家の者がいきなり部屋に入って来て、眠らされ拉致されそうになったらどうしますか?」


「そんなの不敬罪で処罰するわよ!」


「姫様の大ファンだとしてもですか?」


「そんなの関係ないわよ!向こうが勝手に思ってるのだから知るわけないんだし」


「謝てくると許しましますか?それが本人でなくメイドでも?」


「そんなの無理に決まってるじゃない!そもそも拉致までしょうとしたのにどうして許せるのよ!」



「そう言う事なのです、姫様!これは国内の事ではなく国と国との問題の出来事なのです!姫様は、国の王族です、一つ一つの行動には、大きな責任が伴います!この国は小さいですが多くの民が生活しています、今回の問題が収まらなければ、最悪戦争にまで発展しますよ、そうなればこの国は消滅します、多くの民の命が奪われます、何も知らない民が生活を奪われ命も奪われるのです!それほど重大な問題なのです!だからシールズが姫様に謝罪をと… なのに姫様は軽く考えて行動されなかった、だからシールズが自分の命をかけて謝罪をしたのです!」


「か・軽く考えてた… 」


「は?それだけですか?」


「………………」


「ララミール!今から急ぎ女神ハル様の宿に行き土下座をして謝罪しなさい!許されないならあなたの命でもって許しをこいこの騒動を収めなさい!」


「うわーん ごめんなさい こんなことになるなんて思ってなかったの…グスン」


「姫様やっと理解していただけたみたいでよかったです、誠心誠意謝罪いたしましょう、私も一緒に謝罪しますから」


「うん…」


ララミールは、メルシーに連れられハル達のいる宿に来ていた



〈コンコン♪〉


「ララミール姫様と侍女のメルシーさんがお見えになりました」


「訪問を了承します」


〈コンコン♪〉


「失礼します、ユーホニア国第一王女ララミールと申します、「侍女のメルシーです」この度私の行動でハル様に大変不快な思いをさご迷惑をおかけして申し訳ございません」


ララミールとメルシーがクルル達の目の前で土下座をする


するとそれを見てミルルが代表して話をする


「私ハル様の第二聖母のミルルと申します、一国の王女様が土下座なんてする者ではありませんよ、どうぞこちらのソファーにお座りになってください」


ララミール達は土下座したまま話を続ける


「いえ!今回私の起こした事は普通に謝罪してすむ問題ではないと思っています、必要とあらばこの命でもって、この私の起こした罪を収めて頂けないでしょうか」


「姫様の行動を諌めなかった私にも責任があります、姫様に代わり私の命でもってお許し願えないでしょうか、どうぞよろしくお願いいたします」


「メルシーあなたは、私とシールズ達を連れ帰ってもらう必要があります!あなたまで命を差し出すのは、許しません!これは私の起こした問題です!」


「ほんとに反省してるみたいね、デリスどうあなたの魔眼でみて反省してるのかしら」


「うむ、嘘は言っておらぬようじゃ大丈夫じゃろ」


「ララミール様メルシーさん顔を上げてください、あなたの起こした行動は、本来許される事ではありません、でもあなたは、ハル様の大ファンでもありますし、ハル様が本人が反省したら許してあげるようにと言われてますので、謝罪を受け入れます」


「「あ・ありがとうございます」」


「ララミール様今回の事を教訓にして、民に寄り添う王族になってくださいね」


「はい!王族として責任ある行動と、民の事を考えて行動します」


「うふふ… ほんと反省していい子になったわね♪じゃ目の前の氷の中にいる3人を元に戻してあげましょうか」



「「????元に戻す???」」


「クルル、デリスお願いできるかしら」


ミルルも加わり3人は氷塊に手をかざす


ミルルが氷を取り除き、デリスとクルルで幻影をとき睡眠回復を施すと


3人が目を覚まし起き上がる


ララミール達は驚くと同時に涙を流し3人に抱きつきお互い涙を流しながら喜んでいた

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