第128話ハルファミリーと王族

ユリは、指示をする


「デリスは、男装して、クルル、ミルルは、第一第二婦人ハルちゃんとレナは二人の子供この設定でよろしく、出発して」


ミルルは、ハルを抱っこして、クルルは、レナの手を握り二人の前をデリスが歩き検問所に向かって歩いて行く、もちろんハルは、男の子の服装を着せている


検問所では、衛兵がデリス達一行をチェックして、確認の質問をしてくる


「家族で旅行ですか?」


「はい、妻達に日頃の感謝にとオンドル温泉に来た次第です」


「それは、優しいご主人ですな、そちらはお子様ですか?可愛い寝顔ですね、この子も可愛いまるで女の子見たいですな、お子様は、おいくつですか?」


「この寝てる子は、5歳で次男坊です、こっちの子は、11歳で長男です」


レナは、11歳と言われショックを受けていた。


〈ブッブツそんなに私って幼く見えるの?〉


「ご主人とご婦人は、カードでわかりましたが、お子様達のお名前は?成人の儀の前のお子様ですから、カードが無いのはわかるのですが、確認のために教えていただけますか?」


「この寝てる子が、ハ〈ドス!〉な!」


「どうかされましたか?」



ミルルが念話で話す


〈デリス、あなたはバカなの?今ハルって言おうとしたでしょ!偽装の意味無いでしょ!〉


〈あ!申し訳ない…〉


〈デリスしっかりお願いしますね〉


「いや大丈夫です、この子は、パルマでこっちがレムルです」


「パルマちゃんとレムルくんと… わかりました。お手数おかけしました。お気をつけて」



「ご苦労様です、では…」


「無事通過できたのじゃ♪ユリの判断のおかげじゃの」



ミルルは、検問所を通り町に入ったところで指示をする


「ここで待って、皆で移動するのは目立ちます、先ほどユリから念話で、私達は、先に宿を探すようにと、後から来るルナ達と宿が一緒にならないように、宿が決まったら連絡を入れることになってます、だから急ぎ宿を探して決めますよ」


クルル達が宿を探してる頃ルナ達が検問所に到着した


衛兵からの質問には、代表してレンゲが対応していた。


「……わかりました、では最後に少し前に通った家族連れとは、何か関係があるか?」


「いえ!全く知りませんが、何かあったのですか?」


「うーん… 注意しておくか、この町にこの国の上位貴族様がおられるから気をつけてくれ」


「わざわざありがとうございます、十分注意して行動するようにします、では」



レンゲは、念話で皆に注意を促す


〈こちらレンゲグループ無事検問通過しました。この町にこの国の上位貴族がおられるから注意するように言われました。恐らく王族では、ないかと…〉


〈王族で間違いない!皆指示通り行動して、宿は別偽装ばれないように、これ絶対!〉


〈ユリ様の指示通りにセリス了解です〉


こうして全員無事検問を通過して、町に入ることができた


〈こちらレンゲ宿は、青の森の家ってところです、少し柄の悪い人達がいますが、トラブルを起こさないように気をつけます〉


〈ミルルです、私達は白い丘の家と言うところよ、ここには貴族がなん組か宿泊してる見たい、私達もトラブルは気をつけるわね〉


〈ユリ達は、草原の家、何故か王族がここに宿泊してる、制限してない、何か目的を感じる、ファイル達は、念話使えないレンゲ達の誰かが町の泉の公園に行くファイル達の誰かが待ってる、合流したらユリに教える〉


〈レンゲ了解〉


☆・☆白い丘の家


ミルル達は、宿の部屋に入り話し合っていた。


「しかし、ここにも王族がいるとはのぉ」


「たぶんシルク温泉郷にいた王族じゃないかしら、だとしたら目的は何?」


「妾達には、わからんのじゃ」


ミルルは、念話で話をした後


「クルルとデリスは宿で、くつろいでいて、ハルちゃんとレナちゃんをよろしくね、私はユリとレンゲと話をして来ますね」


「ハルファミリーの3知将で話し合いかの?念話ではダメなのか?」


「念話は、彼女達には、精神的負担が大き過ぎます、だから直接合って話し合います」


そう言ってミルルは部屋を出て行った


☆・☆青の森の家


「ねえレンゲこの宿にある大浴場に行かない?」


「私は、これからミルル様とユリ様に会って打ち合わせをしてくるから適当にくつろいでいて」


ルナ達は、ユリのことを様付けして呼んでいるレンゲに驚いていた。


「レンゲ?何でユリのこと様付けしてるの?」


「ユリ様は、女神の知識に目覚めた見たい、ハルファミリーの知将だから様付けで呼ぶのあたり前、私はその補佐ね、たぶんそのうち皆もハルファミリーの一員として何か目覚めると思うから、じゃ行って来る」


レンゲが出て行くとカエデが立ち上がる


「じゃ私もファイル達と合流してユリの指示あおぐわ」


☆・☆草原の家


「ユリ様、ここに王族宿泊してるのに何で私達も宿泊できたのかしら?」


「たぶん待ち人に会うため」


「え?それって誰なの?わかるの?」


「確証はない、でも見当はつく」


「もしかして私達ハルファミリー?」


「その可能性大、だから宿の大浴場に行ったらダメ!大人く部屋のお風呂で我慢」


「わかったけど、私がこんなドレス着てて大丈夫なの?」


「セリスは、剣姫として知名度が高い、それに高貴なオーラは、隠せないだから貴族令嬢とした方がばれない」


皆納得してユリを見送った


「忘れてた、ユリが戻るまで食事も行ったらダメ!〈バタン!〉」


「「「えーー!」」」


☆・☆・☆草原の家特別室


ユーフォニア国の第一王女ララミールが従者達を見る


「まだ来てないの?」


「それが姫様、それらしい一行は、いるのですが、グループがバラバラで、姫様のおっしゃる10人以上のグループではないのです」


「う~ ん、 そのそれらしい一行は、どんな者達なの?」


「はい!家族連れが5名、貴族令嬢パーティーが4名、冒険者パーティーが5名、後もう一組パーティーがいます」


「確かに怪しいわね、じゃ直接確かめればいいわね、そのパーティーの宿泊してる場所教えなさい!」


「は!一組はこの宿に部屋をとっています、残りは今捜索中です」


「そう、わかり次第教えなさい!じゃこの宿にいる者からね、部屋教えなさい行って来るから」


「は!風の草原です」


「じゃ行って来るわ!〈ガチャ!〉」


姫が単独で動こうとして、お付きの侍女が慌てて止めに行く


「ち・ちょっと姫様!何一人で行こうとしてるのですか!」


「何で止めるのよ!」


「姫様!相手がほんとに女神様一行かは、わからないのですよ!バカなのですか?」



「むー バカじゃないし!じゃどうすればいいのよ!」


侍女は、ため息をつきながら


「はぁー 姫様は、ここにいてください!私が一人で行ってきます!おそらく食堂で待ってれば会えると思いますから」


「じゃお願いするわ」


侍女は、護衛の女性騎士に姫様をお願いして食堂に向かった



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