第127話ハルは、オンドル温泉に行きました
セリスは、それを聞いて何も起こらないことを祈るのだった
こうして絶景露天風呂を楽しんだクルル達は、次の目的地オンドル温泉のあるアライオルを目指して行った。
「クルル様、次の目的地のアライオルも温泉だけですか?」
ルナからの質問にクルルは
「アライオルは温泉も有名みたいじゃが、ここは地熱が高くそれを利用した変わった食べ物があるらしいのじゃ」
それを聞いたハルが皆の興味をそそる発言をする
『ハル蒸し料理作れるのです!みんなに食べさせてあげたいのです』
「「「「「!!」」」」」
みながハルに注目する
「デリスよここは急いでアライオルに向かうぞ!」
「はい!ハルちゃんの蒸し料理が食べれるのですから温泉よりも優先事項ですわ」
皆もハルちゃんの料理が食べれるとブツブツ言っている
ルナたちもひそひそと話し合っている
「私たちがいた世界の料理作るよきっと♪でもアイスクリームもそうだけどハルちゃんて料理の知識持ってるんだ、すごいよね」
「私たちなんて料理できないから名前は知ってても材料や作り方わからないから何もできないよね」
「すごく楽しみだよね~」
「うん♪うん♪この世界の食材使った料理だから楽しみぃ~」
セリスがハルに近づきどんな料理なのか聞いている
「ねぇハルちゃん、どんな料理作るの?すごく楽しみなの」
ハルは楽しそうに答える
「うんとね、秘密の料理なのです♪みんなにも楽しみにしててほしいのです」
「えーー!少しでいいから教えてよ」
ハルは少し考え
「じゃぁ少しだけ教えるの♪フワフワプルプルの料理なのです♪」
デリス達もフワフワプルプル料理と聞き
「皆ハルちゃんの料理を食べるために急ぎ向かうぞ!」
「「「「「はい!フワフワプルプル食べるために急ぎます!」」」」」
セリスは、ファイル達にここからアライオルに行くのに一番近い道の案内をお願いしていた
「ねぇファイルちゃんアライオルに行く一番近い道案内お願いできる?」
「はい!できますけど、深い森を行くことになるから高ランクの魔物がでるから危険ですよ」
「ファイルちゃん露天風呂に入る前に見たでしょ?たぶんハルちゃんがいたらコブリンとかオーク以外の魔物襲ってこないわよ」
ルナたちもうなずきファイルを見つめる
「確かにあのとんでもクラスの魔物がハル様に従ってるの見たら大丈夫そうですね、わかりました」
こうしてハル達一行はアライオルに向けて出発していった
☆・☆・☆
時間は少し遡り温泉郷でハル一行が別のところに向かったと聞き王女ララミールが従者達に、「ここはすぐに開放しなさい」と指示を出し
ララミールは考えていた
ハル様は、温泉が目的で来ていたのならここより東にあるあの温泉は少し変わってるから立ち寄るかもしれないわね、ハル様に会えるなら・・・うん♪決めた
ララミール王女は、従者に指示を与え念を押すように
「いい!私が行くまで検問を設けて温泉郷に入るす全ての者をチェックして、滞在先を把握するのよ!」
「……!」
従者数人は、早馬で急ぎ指示のあった温泉郷に向かった
「姫様、何度も言いますがあまりやり過ぎるのは如何なものかと、それにあの温泉は、まだ第二王女のシェリル様がこの前の武道大会でのお怪我の療養で滞在されてるはずですが……」
「シェリルは、女神ハル様より大戦で活躍した剣姫セリス王女しか興味が無いはずよ!だから私の邪魔はしませんわ!」
「それなら大丈夫そうですね、諜報部隊からの報告では、剣姫セリス様は、重要人物と行動を共にしてるとのことです」
ララミール王女は、指示を出し急ぎ馬車に乗り込み出発して行った
☆・☆・☆
ハル一行は、道中休憩する度、ハルの作るフワフワプルプルの料理が話題になりそれぞれ想像をふくらませていた。
クルルとデリスは、前回ハルの作ったアイスクリームを食べることができず、ハルの作る新しい料理に興味がわきいろいろ聞き出していた。
「ねぇハルちゃん、どうしてあのような初めて味わう食べ物が作れるのじゃ?今度はフワフワプルプルじゃろ?他にもまだ作れるのか?」
『クルル母様、デリス母様、新しい料理は、材料があれば作れるけど調理器具があればもっといろいろ作れるのです!』
それを聞いてルナが質問する
「ハルちゃんは、こっちに来る前の記憶ってまだあるの?」
『ハルは、この世界での記憶しかないのです、だからルナお姉ちゃんが、ハルのこと先生って言ってるのもよくわからないのです、ごめんなさいなの』
「そうなんだ… でもハルちゃんは、私達がいた世界の食べ物作れるのはぜ?」
『よくわからないのです、頭の中に食べ物と作り方が浮かぶのです』
「私達は、みんな料理はできないからハルちゃんの料理楽しみだから、これからもいっぱい作って下さい」
『はいなのです!』
ミルルがハルを見て
「ハルちゃん今日は、ずいぶん長く起きてるけど大丈夫?着いたら起こしてあげるから寝てもいいからね」
『はいなのです♪楽しいからもう少しお話しするのです』
皆が楽しそうに話してると、ルナがクルルに聞いてきた
「クルル様、ずいぶん移動して来ましたけど、魔物出ないからのんびり出来ますね♪」
「この中で、何人位わかるかのぉ」
「あのどういうことでしょうか?」
「ルナよ、魔物は何度も襲って来ようとしておるぞ!もちろんゴブリンやオークじゃが、さてこの中で何人気づいたかの?」
「え?何度も?嘘… 」
「そうじゃ妾達の代わりにハルの従魔達が全て倒してくれておる!では質問するぞ、見事正解したらハルの添い寝をさせてやるぞ」
「「「「「!!添い寝!」」」」」
それを聞いてルナ達が真剣に思いだそうとしている
ブッブツ…絶対当てる!
ブッブツ…なんとしても正解するの!
ブッブツ…ハルの添い寝嬉しい…
結果カエデとレンゲが正解しハルと一緒に添い寝することになったのだった
「嬉しいね♪レンゲ」
「うん♪」
「ハルチャンス今日は、レンゲとカエデと一緒に寝ようね♪」
『嬉しいのです♪寝るまでお話ししてほしいのです♪』
こうしてクルル達一行は数日かけてのんびりアライオルに到着した
一行は、アライオルの入り口のを見てガックリしていた
「デリスよ、あれはなんじゃ?」
「あれは恐らく検問所ですね、はぁー」
ルナは、検問所を見ると
「この国で何かあったのでしょうか?」
ユリが検問所をしばらく見つめる
「あれは、簡易で作った検問、チェックする魔道具ない、だから前に作った偽装のカード使える、でもこのまま大勢で行くのはダメ、間隔あけて3人から5人のグループに別れて行く」
ユリの分析と判断力に皆が納得する
「さすがファミリーの知恵者じゃ、しかし無理に進まなくても少し戻り別の所に行けばどうじゃ」
クルルの意見にレンゲが反応する
「それは、やめた方がいいと思います、この人数で引き返せば目立ちます、それに簡易でも検問所を作ったと言う事は、この地にチェックしたい者が来る情報があったからだと思います、なので引き返す目立つ行動は避けた方がいいと思います、ここはユリの提案通り人数を別けて行くのがいいと思います」
「では、妾達、ルナ達のグループ、セリス達のグループでよいか?」
「それは、ダメ!力、速、知が最低、守がいれば完璧」
「なるほどのぉ、ユリよ編成は、任せる決めてくれ」
「うん、任された。」
ユリの判断でグループは、第一グループは、クルル、デリス、ハル、ミルル、レナ第二グループは、ルナ、スミレ、カエデ、レンゲ、ロロ、第三グループは、セリス、モカ、レイチェ、ユリでファイル達はそのままになった。
「これでバランスは、良くなった、クルルは家族デリスは男装する、ルナは冒険者パーティー武器を装備、セリスは貴族とその護衛セリス以外は、武器を装備して!ファイル達も今まで通りで、以上間隔は、30分でよろしく」
クルルは、ユリの指示に感心しし、念話でデリスとユリの指示について話をしていた。
〈のぉデリスよ、ユリの判断と指示は、容赦ないのぉ、我やデリス達も呼び捨てじゃぞ、ユリ怖いのじゃ〉
〈確かに、反論するなら納得するものを出せ!って感じますわね、怖くて反論できません〉
「クルル、デリス、何か問題ある?あるなら言って!」
〈〈ギクッ!〉〉
「い・いや何もないのじゃ」
「ならいい」
ルナやセリス達もユリが絶対強者のクルル達を呼び捨てにして、指示をするユリにヒソヒソ話をしているとユリが皆に向かって
「ユリは、女神様から知恵を授かっている、この力はハルちゃんのために使う、だからハルちゃんの大切な家族を守るために、反対なら言って、ユリが納得したら何も言わ無い、これからも問題起こったら指示するからよろしく」
皆が凄い勢いでブンブン頭をふりうなずいていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます