第121話ご褒美アイスクリーム争奪戦

☆・☆・☆ デリス~ゴブリン退治

さて、索敵使って一番多く集まってる魔物の所に来たが、これはファングウルフの群れか… 次じゃ!おー!これは、さらに離れるがこの多さなら大丈夫じゃろ


ついに見つけたぞ!ゴブリンの集落フフフ♪これで我が一番じゃ!


この時デリスは、気づいていなかった、

自分が今いる場所が索敵に夢中になりハルのいる場所からかなり離れてしまってることに


「相変わらずいつ見ても気持ち悪いやつらじゃ!ムカムカするわ!」



〈グギャグギャ〉


「この集落なら100はいるだろ、アイスクリームは我が頂くのじゃ!ダークバレット!」


デリスはゴブリンの集団に向け魔法を放つ


「醜いゴブリンめ!死になさい!死になさい!死になさい!」


〈ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!……… 〉



〈グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!グシャ!……… 〉


「は!…… やってしもうたのじゃー!」


デリスが、魔力を込めて放つた魔法にゴブリンは全て潰れ部位の回収ができる状況ではなかったのだった


「いつもゴブリンには、憎しみを込めて魔法を放つから、手加減をするのを忘れてしもうたのじゃ」


これは、まずい!まずいのじゃー!急いで次を探さねば…


☆・☆・☆ ルナ~ゴブリン退治


ゴブリンって山岳部の洞窟を好むはずだからそこに行けば、必ず大きな集団がいるはず♪


はぁはぁはぁ……


「少し離れちゃったけど、見つけたわ♪100近くいるんじゃない?しかも上位種もゴブリンメイジにヒーラ?洞窟で戦うのは時間かかり過ぎるから、どうしょう… あ!そうだ!煙使えば洞窟から出て来るよね♪フフフ私って頭いい♪」


〈もくもくもく………〉



〈………………〉




「さぁ♪出てらっしゃい!… ?あれぇー おっかしいなぁ… そんなにこの洞窟大きいの?」


5分… 10分 … 15分…


ルナは、洞窟を調べに中を覗いてみると


「えーー!煙りがない? 何でぇー? あー!奥に明かりが見える … やってしまった、反対側にみんな逃げたんだ… ガク」


ルナは、焦った


「ヤバい時間がない、何でもいい少しでもゴブリン退治して帰らないと… あーん私のバカぁー」


☆・☆・☆カエデ~ゴブリン退治


さて一番凄いデリス様は北に向かったから、私は隣村に近い森の方に向かいましょう、あまり離れすぎると戻るの大変だから、恐らく両方の村に近い所の洞窟みたいな所探せば… いた!私の索敵に反応あった♪ここからは、気配遮断で近づき様子見てと……


「えー!あれってゴブリンキングじゃない!それにクイーンもいる!これは、チャンスよ!しかし何でキングとクイーンだけなの?」


あまり考えても仕方ないからやるか♪


よし!身体強化!剛力発動!


〈ヒュン!ガキーン!〉


「さすがキング防御硬いなぁクイーンもいるから2対1か… やるきゃない!」


はぁーー!行くよぉー!


〈キン!キン!キン!キン……ザクザク〉



☆・☆・☆ユリ~ゴブリン退治


みんな凄いなぁ


うちは、この辺でのんびりやる


ゴブリンの好きな女の子の匂いを風魔法にのせて……


後は、この辺に沢山罠を仕掛けてと…


穴を…………


大きな水玉を…………


出れないように…………



うん♪これくらいで


あとは、読書でもしながらのんびり待つだけ


☆・☆・☆セリス~ゴブリン退治


ミルル様は、時間が大切と言ってたから、2時間後に戻ってることって意味だよね、なら移動時間、ゴブリン退治時間考えたらこの辺でいいかな



ここまで来るのに沢山汗もかいたし、私の匂いを周りに拡散すれば、ゴブリンが集まって来るはず


はぁーー!



5分…10分… 来た♪


今で開始から1時間、戻るのに30分この数だと倒すのに30分から40分かな?


よし、やる!


「身体強化!剣技桜花一ノ花!」




☆・☆・☆野営準備組~


ハルちゃん野営の準備終ったよぉー!


『ありがとなのです』


クルル達が集まって来る


『みんなぁ休憩しょう♪お茶用意できたのぉ♪』


スミレ達は、ゴブリン退治イベントで誰が一番になるか話し始めた


「ねぇレンゲあなたは誰が一番になると思うの?」


「このゴブリン退治ハルちゃんのルールを理解してることがポイント」


ミルルが微笑みながら


「へぇーさすがね、気がついたのね♪」


クルルがミルルにたずねる


「どう言うことなのじゃ?ハルちゃんの決めたルール?」


ミルルが皆を見て話す


「じゃ正直に、誰が一番になると思う」


ほとんどがデリスの予想だったがレンゲとミルルは、違った


「私は、ユリちゃんかな2位がセリスちゃんと思う、ただセリスちゃんミルル様にヒントもらってるからそれに気づいて行動してれば、ひょっとしたらって感じかなぁ」


クルルがミルルに質問する


「ミルルよ、もう少しわかりやすく説明してくれ!お主は、誰が一番になると思うのじゃ」


皆がミルルに注目するその様子をハルがニコニコしながら見る


『アハハ♪なんか楽しい』


「うん♪妾も楽しい、


では私の分析からね、


まずハルちゃんのルール


制限時間2時間でここに帰って来た順


到着後1位のポイントから減算つまり遅くなればなるほどポイントが一番の人から離れる


ゴブリン討伐ポイントの低さ


ゴブリン討伐部位の持ち帰り


上位種は加算、ゴブリン以外はランクに応じてポイント加算つまりゴブリンのポイントが基準ってこと


これらのことを理解してる者が一番になるはずです」



クルルもスミレ達もいまいち理解出来ていないようでさらに質問が続く


「ミルルよもう少しわかりやすく説明してくれ」


「ハルちゃん我の考えで合っている?」


『はいなのです♪レンゲお姉ちゃん説明してあげて下さい』


「わかった!まず今野営準備してること、つまり日没が近いってこと


スタートからハルちゃんが決めた退治時間集まるまでの時間、日没までの時間


スタート時間が15時討伐時間2時間日没が18時だから1時間が減算時間


日没後は、いろいろ危ない、だから通常ギルドのクエストでも日没後のクエストは少ない、特にゴブリン討伐クエストは無い!これは、冒険者の常識


減算時間1時間で1000ポイントが0になる


つまり1番に帰って来た人から30分遅れたら500ポイントゴブリン50匹分つまり30分以上遅れるなら最低でも50匹以上の討伐が必要


移動時間、討伐時間考えると、30分以上遅れるとまず勝てない


もし一番の人が、きっちり2時間で戻って来たら、移動に1時間以上かかる場所に行った時点で敗北」


「はーい♪質問」


「なんじゃロロ」


「ゴブリンの上位種とか倒してたら勝てるんじゃないですか?」


ハルはニコニコしたまま静かに聞いている


ミルルが微笑んで答える


「ゴブリンのランクと今回のポイントを考えれば簡単ですよ♪ゴブリンのランクより2ランク上がキングとクイーンでメイジクラスは、1ランク上つまり今回ハルちゃんが設定したポイントはゴブリン10ポイント1ランク上で20ポイント2ランク上は30ポイントとなるはずよ♪ヒントは、魔物のランクに応じて加算つまりベースがゴブリンのポイントと言うことよ」


「じゃキングを沢山倒して来たら勝てるんじゃない?」


「冒険者ならわかるはずですよ、キングクラスは、大きな集団で1体ぐらいしかいないのよ、そんなにいないわよ、それにねキングを倒す時間考えると、割に合わないわね」


「そっか、デリス様やクルル様達なら瞬殺だけど、私達だと30分以上かかるから今回みたいなイベントはキング倒すよりゴブリンの方がお得ってことなんだ」


「ということで、妾の予想はセリスとユリが僅差ってとこかな後はカエデ、残念じゃが1時間以上も離れてるデリスとルナは論外よ」


ミルルの予想を聞きガックリうなだれるクルルがいた

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