第120話ハルのご褒美アイスクリーム争奪戦

「クルル母様どうしたの?」


「ハルちゃんのお菓子のアイスクリームが、どんなものか知らぬから、いろいろと想像しておったのじゃ」



「あぁそんなこと♪じゃみんなに一口だけ試食させてあげるね、そしたらやる気出るでしょ?アハハ♪」



「「「「「「!!!!」」」」」」


それを聞いて皆がハルを見つめワクワクしている


クルルとミルルとデリスの母3人組が興奮している


「「「おぉ♪嬉しいぞ!のじゃ」」」


ハルは興奮する三人を見て微笑んでいる


「一口だけだよ♪じゃ並んでハルが食べさせてあげるから♪」


ハルが食べさせてくれることでハルを溺愛する3人は、さらに興奮してしまっている


「アハハ♪母様達落ち着いて、ちゃんと並んで下さい!ハルが食べさせてあげるから、はい♪あ~んして」



一番に並んでるクルルは嬉しくて身体をくねくねさせながらハルの前に膝まずいて、口をあける


「はい♪ハル特製のバニラアイスクリームだよ♪」


〈パク♪〉


「はぁ~~♪なんじゃこの冷たさと口の中に広がる甘さは」


クルルの悶えぶりと表情にデリス達もアイスクリームに注目する


「はい♪次はミルル母様ね、あ~んして」


ミルルは、ドキドキしながら口をあけアイスクリームを一口


〈パク♪〉


「ふわぁ~♪初めての体験冷たくてほどよい甘さだわ~」



デリスは、先に食べた二人を見てさらに興奮してしまっている


「ハルちゃん我にも早くたもれ♪」


「アハハ♪はい!デリス母様♪あ~んして」


「ん♪あ~ん」


〈パク♪〉


「!!」


「なんじゃこれわ!ふわぁ~♪たまらん!」


『フフフ♪母様3人とも喜んでくれて嬉しいです♪』


3人が食べた後のまだ悶えている中ミロ、ルナ、カエデと順番に食べさせて行く、中でも今回の旅に同行してるミラーレのガーディアンのメンバーのセリス達は、初めての体験に放心状態になっていた


ハルは、そんな状態を見てご褒美のアイスクリームを皆の前に並べて行く


「ゴブリン退治のご褒美の賞品見せるね♪」


〈コトン♪コトン♪コトン♪〉


『右から、1位の人の3段重アイスクリーム、2位の2段重、3位の1段アイスクリーム、と特別賞のクッキーサンドアイスクリームだよ♪もちろん参加賞はこの小さいカップアイスクリームがあるから安心してね』


アイスクリーム初体験組は、3段重アイスクリームに目が釘付けになっている


「アイスクリームは、味が3種類あるから好きなの選んで下さい♪1位の人達だけ全部の味が体験できるから頑張ってね」


それを聞いて皆が大興奮、クルルは応援するデリスに話しかけ身体をマッサージしながら何度も頑張ってくれを繰り返していた。


「3段・3段…… ムフフ♪何がなんでもブッブッ……」


「デリスよ、頼むぞ!聞いておるのか?」


ルナ達もこの世界に来て初めて食べたアイスクリームの味に興奮していた


「ハルちゃんって本当凄いなぁ、こっちの素材であんな美味しいアイスクリーム作っちゃうんだから、狙うなら3段アイスクリームよね♪後の味も楽しみだし頑張るぞ!」


カエデもハルのアイスクリームに感動していた、ただ食べたい気持ちもあるが、できれば一緒に作りたい気持ちが強く、他の味のアイスクリームが知りたいから3段を狙いに行く宣言をしていた


「私に任せて!応援してくれるレナとロロに全ての味のアイスクリーム食べさせてあげるから♪」


「うん♪楽しみにしてるから頑張ってね」


ユリは、久しぶりのアイスクリームを味わい、よしバニラ以外の味も食べたいから頑張ると気合いを入れていた


レンゲとスミレは自分達もあのアイスクリームの美味しさに感動して、何が何でも食べたいからユリにアドバイスを送っていた。


「ユリ私達が考えた作戦言うね… ゴニョゴニョ… うん♪わかったやってみる」


セリスは、初めて食べたアイスクリームに感動し、さらに1位の3段重を見て


「全種類3段・3段・絶対GETする!」


ミルルとレイチェは、気合いの入るセリスを見て笑いながら近づき、ミルルが話しかける


「これ、セリスよ!気合いの入れすぎよ!もう少し力を抜きなさい!たかがゴブリンよ、いい?一つアドバイスしてあげるね、このゲームで一番重要なのは、1位で戻ること、忘れちゃダメよ私達に3段アイスクリーム食べさせてね♪」



「アハハ♪じゃみんなも待ちきれないみたいだから、始めようか制限時間は2時間で討伐部位は最低持ち帰って下さい!ゴブリン以外は、食材になるのでできれば全て持ち帰って下さい♪1番に帰って来た人は1000ポイントそこから時間経過でポイントが減って行きます、ゴブリン1匹につき10ポイント上位種は加算、ゴブリン以外の種はランクでポイント決めます、じゃ行っくよぉ♪3・2・1スタート!』



選ばれた5人は、一斉に森の中に散って行った。

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