第119話ハルはみんなと冒険に行くのです
☆・☆・☆
温泉国のユーフォニアに出かけると決まってから既に2週間のたち、ハル達一行は、ようやくユーフォニア国の国境に近い村まできていた。
案内役のレンゲは、スキルの地形掌握とワールドマップのアイテムを使い馬車を誘導して行く
「クルル様もう少しでコトルラ村です、今日は、この村で休んで明日ユーフォニア国に入ります」
ルナ達は、馬車を降りて村長に村での野営許可をもらいに交渉に行く
コトルラ村村長宅
「私はユーフォニアに向かう冒険者ルナと申します、今日この村の野営場所で野営させて頂きたくお願いに来ました。野営テントは、3張りです」
「これは、冒険者様、ご丁寧に、私は村長のタルアと申します、好きなだけ滞在して頂いてかまいません、ただもしよろしければ、ゴブリンを少し間引いてくれれば助かるのですが…」
ルナ達はうなずき
「わかりました、コトルラ村付近の魔物は、間引いてゴブリンは全て殲滅しておきます」
「冒険者様よろしくお願いします」
ルナ達は、馬車に戻り報告をする
クルルは、野営の準備をする者と魔物とゴブリンを殲滅する者をわける
「じゃ殲滅部隊と野営準備する者を指示する、殲滅部隊の希望者はおるか?」
すると
『はい!ハルが殲滅行くのです!』
「「「「「ダメ!」」」」」
「えーー!なんでぇー ハルゴブリン倒せるのにぃー」
ハルは、全員に反対されて頬をふくらませて反論してる
デリスが、ハルをなだめる
「ハルちゃん、もしハルちゃんに何かあったらお母さん達は耐えられなくていっぱい泣いてしまうわ、だから魔物とゴブリン退治はお母さん達に任せて ね」
「むぅーハルも行きたいのにぃー」
「あーそんな我が儘言うのならレンゲの作るお菓子あげないから」
「えーー!仕方ないのです、お菓子のために我慢するのです」
クルル達は、ハルの我が儘が暴走しなくてほっとしてるとハルが突然声をあげる
「あー!そうだ♪じゃあ狩りに行く人達で競争しょう、全員マジックバックあるし、その中に入れて持って帰ってね、今から2時間で狩りに行って一番早く戻って来た人からタイムを計ってポイントにするのです」
ハルからの突然の提案に皆驚いてハルの話を聞いている
「対象はゴブリンでその上位種はポイント加算、ハル達がいるのに襲って来る魔物は、やっつけていいです、その分もポイント加算します、一番の人は、ハルの作った特別お菓子アイスクリーム特別バージョンをあげます」
「「「「「お菓子!」」」」」
それを聞いて全員真剣モードに変わる
「ここに残って野営の準備する人も誰が一番になるか予想して当たったら同じアイスクリームをあげます、ご褒美のアイスクリームは、1位~3位までと特別賞です、後は参加賞のハル特製のマカロンと言うお菓子をあげます」
「「「「「アイスクリーム!!!!」」」」」
それを聞いて皆が喜び誰が行くのか壮絶なジャンケン大会が始まったのだった
「「「「「「じゃんけんポン!ポン!ポン!ポン!」」」」」」
「勝ったあぁ♪」
「ぐぬぬぬ」
「やったぁ♪」
「ぐぬぬぬ」
「「ポン!」」
「やったね♪」
「ぐぬぬなぜ勝てぬのじゃ…」
じゃんけんに負け一人落ち込むデリスがいた。
どうしてもハルのアイスクリームを食べたいクルルはいつも以上に頑張った、うん、頑張ったがじゃんけんに負け項垂れていた
「なぜじゃあーーー!」
ルナ達は思ってた、ひそひそと話す
「だってクルルってずっとぐーばっかり出してるのわからないの?負けるの当たりまえだよね、ひょっとしてクルルってバカなの?それとも天然?」
こうして狩りに行く者と野営準備する者が決まり、それぞれに予想者も決まりハルがそれを発表していた
ゴブリン狩り
デリス (我に任せよ!) 予想者 クルル
ルナ (うふふ作戦があるわ)予想者ミロ・モカ
カエデ (身体強化で即効よ!) 予想者レナ・ロロ
ユリ (怪我するの嫌だから)予想者レンゲ・スミレ
セリス(剣姫の名にかけて) 予想者ミルル・レイチェ
「デリスよ頼むぞ!妾ハルの特別アイスクリームを食べたいのじゃ」
「任せて下さい!クルル様レベルの違いを見せて真っ先に戻って来ますわ」
ミルルもセリスに
「剣姫と言われておるセリスに期待する、いつも通りにやれば、余裕でしょ、頑張ってね」
「ミルル様スピードをいかして一番に帰って来ます!」
皆が張りきって行こうとハルの合図を待ってるとハルから追加の発表があった
『じゃ今から2時間この村に悪いことするゴブリンの退治です、範囲はこの村の周辺の森なのです、一番注意してほしい事があります!森は大きくないし薬草も生えてるので、攻撃魔法は全部禁止です!みんな頑張ってくらさい』
攻撃魔法禁止と聞いて一番驚いていたのは、デリスだった
「え?攻撃魔法ダメなの?え?え?」
「これ!デリスしっかりせんか!お主なら大丈夫じゃろ!何が何でも一番じゃからな!よろしく頼む」
「わ・わかりました、が・頑張らせて頂きます」
「剣姫の名にかけて…」
「作戦・作戦うふふ♪」
「身体強化と索敵で即効終わらせる♪」
「みんな張りきってるなぁ…怪我したらハルちゃん心配するから気をつけてやろう」
『じゃみんな頑張ってね、よぉーいスタートなのぉ!』
それぞれハルのご褒美のアイスクリームを掛けてゴブリン狩りバトルが始まった
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