第113話ミラーレ大森林は大変なことに

ミラーレ大森林に入る3つのルートの入り口の町に大勢の人が集まりだし信じられない事が起こっていた


それぞれの入り口の前には、以外な女性達がいた


キスリスの入り口には、元モーリスト国王女剣姫セリスが、モーリスト側の2つの入り口の前には、元モーリスト国王女魔法のアリス、と文才のダリアが立っていた。


3人はそれぞれの場所に集まった人達に女神ハル様を目覚めさせるための説明をし注意を促す、さらにお願いをする


「皆様、女神ハル様を目覚めさせるには、思いと祈りを自らの足で女神ハル様に届ける必要があります、女神ハル様は、ミラーレ大森林の奥地にある大樹のツリーハウスで眠っています、しかし女神ハル様が眠る所までの道程は激しく、いくつもの山を越え、危険な場所を通り、大河を越え、かなりの覚悟が必要です、途中強力な魔物もいます、でも女神ハル様を目覚めさせるには多くの祈りと思いが必要です、どうか皆様女神ハル様を目覚めさせるためにどうか皆様を祈りを届けてください!よろしくお願いします!」


「ああ!それなりの覚悟はしてる!だから冒険者の人にも同行してもらった」


集まった人達は、冒険者も含めハルへの感謝の思いが強く、ダリアに感謝を伝え、森に入って行った。


ただ彼らは、死ぬような思いはする事なく、道程は長く険しく辛いものだったが、魔物に襲われる事もなく、順調に大樹までたどり着くことができた。


祈りを届けるために森に入った彼らは、途中何度も難所や危険地帯では、ハルファミリーのメンバーや先に祈りを届けた冒険者達がサポートしてくれ、特に危険な場所は安全通路やロープで道が確保されたどり着く事ができたからだ、



彼らはその姿を見て、自分達にもできることがあるのでは、と思うようになり、ハルのところで祈りと思いを伝えた後、後からまだまだ来るであろう人達のために、自分達も協力するため行動に移したのだった。


実はアリスとダリアが最初にこの大樹までの安全を確保する事を考え、身体能力に優れた、高ランク冒険者と魔族の戦士にこの事をお願いしたのだった。


「皆様集まって頂いてありがとうございます、各州の責任者から通信を使って伝えられたと、思いますが、大森林の入り口から大樹まで歩いていかないと私達の思いは伝わらない見たいです、でも大森林は広大で道程は危険を伴う箇所が沢山あります、皆様お願いします、その危険な箇所や数々ある難所や工程上必ず訪れる野営場所などをサポートしていただけないでしょうか?」


ダリアは深々と頭を下げお願いをした


同行してたアリスもセリスもあの傲慢だったダリアからは想像もつかない行動だった。


集まった冒険者と魔族の戦士達は、自分達の思いを伝える


「ダリアのお嬢ちゃん!心配するな!俺たちは、はなから、そのつもりだよ!」


「我ら魔族の部隊もハル様のために来てくれる人達を全力でサポートする!」


ダリアとアリスとセリスは再度深々と頭を下げ、お礼を言った


セリスは、二人見て思った


「二人ともずいぶん変わったわね、ビックリ」


「私もダリアもお父様に言われてからずっとハル様の行動を調べいろいろな人に話を聞いてきたの、それで今までの自分たちの、わがままな行動を深く反省したの、ほんとにバカな事をしたと思ってます、だからハル様のためにつくすことにしたの」


「なるほど、それでこれからどうするの?」


「私達3姉妹は、このミラーレの姫への祈りを届ける人達へのサポートを続けるのよ」


「「はい!」」


こうして、ミラーレ大森林の大樹への道程はハルへの祈りを届ける人達のために道を進む者、それをサポートする者、森でサポートする者達をさらにサポートする者と増えて行った。


サポートは人間だけでは、なかった

クレール森林の魔物達、幻想の森の魔物達、ミラーレの森の魔物達、もハルを害そうとする邪の魔物ゴブリンやオークが人が多く集まってるミラーレ大森林に集まって来てるのを、襲われないように魔物達がどんどん狩ってくれ、食糧も森の果実や大河の魚などを確保してサポーター達を助けてくれていた。


☆・☆・☆

ワルプルス州の少女ナルーラと、母ソプラノーラは、魔族では珍しく魔力が少ない親子だった。彼女達もハルに命を救われた者達だった。


彼女達は、ミラーレの奥地で眠るハルにどうしても思いが伝えたくワルプルスからこのミラーレまで来ていた。


「お母さん、この森の奥に私達を助けてくれたハル様が眠ってるの?」


「そうよ、ハル様が来てくれなければ、お母さんもナルーラも死んでいたわ、それにハル様はね、この世界の人達が住めなくなるような、魔道具も破壊してくれたのよ、だから私達は、ハル様にいっぱいお礼しなきゃね」


「うん♪ナルーラはハル様にありがとうっていっぱい言うの!」


「でもね、ここからハル様のところまで道が大変なの、頑張って歩いてくれる?」



「ナルーラ頑張る!だって助けてもらってハル様のところに行ったらダメなんでしょ?」



「うん♪ダメなの、一番偉い神様が歩いていかないとダメ!って」



「今日で5日目、ナルーラよく頑張ってるわ、明日も頑張るのよ」


「はぁーい」


「今日は崖の細い道だから慎重にね」


「怖い…足動かない… お母さんも動けてない… 」


そんな時に、冒険者の人が来てくれ


「はい!大丈夫です私がサポートします」


と言って危ないところを補助してくれました


他にも何度もいろいろな冒険者の方に助けてもらいながらたどり着くことができた。


帰りは、凄く体が軽く来るとき通れたからと油断してたら山岳路の崖の道を踏み外して滑落、もうダメと思ってたら、ブラックファングウルフのSクラス?Aクラス?の大きな魔物さんに助けてもらいました。


ほんと信じられなかったです、魔物さんが人間を助けるなんて、これもハル様の影響みたいです


他の人たちもオークに襲われそうになったときキラーコングとかミラータイガーとかいろんな魔物さんが助けてくれたって、それにハル様のところに行って帰ってきたら身体が前より元気になってるとか、ほんとすごい事がいっぱいです


☆・☆・☆


プライムは州都で、ハルの事、連合国の治政のことで忙しく追われていたが、ハルの事が心配で、シリウスと交代でミラーレ大森林に行くことにした。これは、いったい・・・


プライムたちが見た光景それは、冒険者や青年たちだけでなく、小さい子供、女性、老人、までもが森に入って行くのが見えた


プライムたちは森の入口で警備にあたっていたものに聞いた、


「この者たちは全員ハル様のもとに行く者たちか?」


警備の者は説明する

「歩いて森の大樹まで行ってハル様に思いと祈りが伝わればハル様の身体が光るって、そしてそのまま帰って来て森を抜けるころには、森に入る前より体調がよくなってると言われ、不純な思いで、身体にふれても光らず、体調は入る前よりもひどくなるとも言われています」


「それでも、これほど入って行く者がおるのか・・ 老人に子供、大丈夫なのか?」


すると森から出てきた女の子が、


「おじいちゃん、心配しなくて大丈夫だよ、森に入れば、いろんな人からいっぱい元気もらえるよ、この森すごいから」


この少女の言葉をプライム達は、体験することになるのだった。


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