第110話ハルを助けるために①
おい!転移陣だ!誰か来るぞ!迎撃するぞ!
弓隊構えろ!魔法放てる者は詠唱用意しろ!
転移陣にデリス達が現れ光が消える
「打てぇーー!」
ルナは、転移する直前にカエデ達転移組6人が打ち合わせ通りデリス、クルル、ミルル、ミロ達を中央に周りをルナ達が守る
デリス達は、転移と同時に攻撃され全く対処出来なかった。
転移の場合転移側が動けるようになるのは、魔方陣の光が消えてからで、今回のように、転移場所がわかってて待ち構える場合、転移側の姿が現れた時点で対象に攻撃が可能になる、つまりデリス達は、相手の攻撃一射目は何も対処出来ない、最悪を予想して、ルナ達は攻撃力の高いデリス達を守り自分達を盾にしたのだった
〈ドスドスドスドスドスドス…〉
〈ドンドンドンドンドンドン…〉
「「「「「「ぐぅーーー!」」」」」」
「次放てぇーー!」
〈ドスドスドスドスドスドス…〉
〈パキンパキンパキンパキン…〉
「「「「「「ぐぅーーー!」」」」」」
〈〈〈〈〈〈バタン!〉〉〉〉〉〉
ルナ達は、攻撃を身体で受け止め二射目も受ける寸前にデリス、クルル、ミルルの防御障壁魔法が魔法を弾き返した、が弓隊の矢は、ルナ達を再び直撃し6人は、それぞれ矢が身体全体に刺さり、風刃の魔法もそれぞれ数発づつ身体に直撃し、転移完了と同時にルナ達は倒れる
デリス達は自分達の盾になったルナ達に叫ぶ
ルナー!カエデー!レンゲー!スミレー!レナー!ユリー!
デリスもクルルもミルルも怒りが爆発しさらに攻撃を仕掛けようとした敵の部隊に、叫ぶと同時にそれぞれの方位に魔法を放った
「「「調子にのるなー!」」」
〈ブォン!〉
〈ヒュン!〉
〈バリバリ…〉
〈ザシュザシュザシュザシュ…〉
〈ドスドスドスドスドスドス…〉
〈バリバリバリバリバリバリ…〉
「「「「「ギャーぐぇー」」」」」
ミロはデリス達が反撃してる間に、剣を身体中に何本も突き刺さったメイドを見つけ駆け寄る
ミロは、メイドに近寄ると剣を突き刺されたメイドの内側には、ミシャルの姿があった
ミロは、その姿を見て泣き叫ぶ
「ミシャルーーーー!わーーん」
するとわずかに息のあるミシャルが
「お 姉ち…ゃん … ハル …さま が… 早く … ゃ … か …た 地下 … …」
「ミシャルーーーー!」
デリス達は、ミロの泣き叫びながら抱えてるメイドとミシャルを見て静かに語る
「屋敷の中の捜索と殲滅は我とクルル様で行く!ミルル様は、ここにいる者達の回復をお願いしたい」
ミルルは、うなずきデリス達に
「わかった!この重傷度と人数は、さすがに私でも魔力ギリギリだけどやる!その代わりハルちゃんは絶対連れて来て!それとこの黒幕の仲間は全員抹殺して!」
デリスとクルルはうなずき館に向かって歩き出すとミロが泣きながら話してくる
「母様… グスン ハル様は 館の 地下に いるって グスン…」
デリスはその事を聞き一言
「わかった」
デリスは、クルルと歩きながら話し合う
「クルル様、私は地下に向かいます、クルル様は、館にいる黒幕と反抗して来る奴の殲滅をお願いします」
「わかった!我は、今までこれほど怒りを覚えた事ないぞ!反抗する奴と黒幕の領主は全員処刑じゃ!」
デリスもクルルも魔法より物理攻撃を得意としており、館内の魔法が使えない事には、全く問題がなかった。
デリス達は、さまざまな所から放たれる魔法や矢を全て防ぎ、攻撃して来た奴らを全て抹殺した。
その光景を目撃した者達は、デリス達を見て化け物だぁ!と叫びながら走って逃げて行った。
館の中に入るとデリス達は別れて、デリスは地下へ、クルルは領主がいるであろう2階に上がって行った。
クルルが2階に上がって行くと、変な武器を持った奴ら15人ほどいるのが、恐らく闇ギルドの連中だろう
黒フードの男
「はい!ここまでしか入れないって!言ってるだろうが!」
男は近くの壁を拳で大穴を開ける!
〈ドカン!パラパラ ……〉
クルルは、爆発寸前
「フン! 屑が黙れ!文句があるなら何とでも言え! 領主に面会じゃ連れてこい!」
クルルは、男に向かって拳を素早く放つ動作をすると、拳のスピードによって生じた空気の玉が、男に当たり男は壁まで飛んで行き気絶する
「てめえ!何をした!くそ!おい!あれを使うぞ!やれ!」
クルルめがけて、魔力強化した大きな網が落ちてくる
「フン!下らん!」
といいながら落下してくる網に拳を連打させ空気玉を何発も発生させ網を天井もろとも吹き飛ばしてしまう
クルルは、立ち塞がる者達を拳だけで殲滅して行く
一人の兵士が立ち上がりステータスを調べる
「何でぇこいつ!強さのレベルが他の奴らと違い過ぎる、冷や汗が止まらねぇ」
あんな化け者に、攻撃するなんて、男は叫びながら逃げ出すも、空気玉に当たり壁まで飛ばされて気絶する
「逃がすわけないだろ!屑ども!」
ドカン!ドカン!
ドコン!ドコン!
クルルはその後も拳圧だけで敵対する兵士達を倒して行き、領主の部屋にたどり着く
ドコーン!
クルルが扉を蹴破ると、いくつかの魔道具が飛んでくる
クルルは全て拳圧で破壊飛ばして行く
領主のファレルリアルは、叫ぶ
「何で邪魔をする!娘がどうなってもいいのか!」
それを聞きクルルの雰囲気が一気に変わる
「人間!我の大切なハルに何をしたぁー!」
〈ドカン!ドコン!〉
「ぐぅーーー!ぐぇーーー!や・やめてくれぇーー!」
〈やかましい!ドコン!〉
「ぐぇーーー!はぁはぁ… 」
「ハルは、我らの大切な子供なのじゃ!それをこの屑がぁ!」
〈ドゴン!グシャ!〉
「ぎゃーーー!腕の関節がぁーーー!」
〈ドゴン!グシャ!〉
「ぎゃーーー!足首の関節がぁーーー!」
〈ドゴン!グシャ!〉
「ぎゃーーー!肩の関節がぁーーー!」
〈ドゴン!グシャ!〉
「ぎゃーーー!肺に骨が刺さってる!がぁーーー!ゴフゴフ… ゆ…許し …て
…ぐ・だじゃい 」
クルルの眷属の影の者
『クルル様、魔道具の破壊が完了しました。』
クルルは、右手に青白い炎を左手に激しく凝縮された竜巻を出現させて領主に向けて放つ!
「我らの女神様に、行った行為許さない!死ねぇーーーーー!」
「待て!待ってくれ!ぎゃーーーーーーー!!』
館の2階部分はほとんど吹き飛び倒れた男達も消滅していた。
こっちは終わったとを念話で伝えた
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