第105話ハルは悪い人に捕まったのです

ミルルは、ハルがいないことに焦って捜し回るがハルがいた所にもどった。


落ち着いて考えるのよ、


ハルちゃんは眠そうだった


ハルちゃんの周りにはだれもいなかった


それに珍しくギルド内も受付嬢以外は誰もいなかった


これで私は安心してトイレに行った、全て私の隙をつくり油断させるため?


ギルド職員の受付は最近入った新人だったこと、依頼ボードもここ数日なかなか帰って来れない依頼ばかりが張り出されていて、昼のギルドはほとんど人がいない状態だった


全て数日前から仕込まれていた?じゃなんでハルの魔力が感じられないの?


魔道具か・・・一応ギルド内と付近は全て捜索したけどハルちゃんはいない・・・


これは確実に目的があってさらわれた!


ダメだ、至急みんなに知らせなきゃ


「ハルファミリーのみんなに緊急連絡ハルが何者かに浚われた!場所はサフランギルド内よ、私が油断してた、ごめんなさい!至急サフランのギルドに集まって」


「嘘!でしょ!」

「すぐに向かう!」

「ハルちゃん…」


それを聞きデリスにクルル他の町で調査中のミロやルナ達も驚くとすぐ動き


全員が30分以内に集まって来た、転移魔法で近くまで来てそこからみんな走って来たみたいだ


ミルルはすぐ全員の前で謝罪をする


「皆ごめんなさい!完全に私の油断…」


「ミルルがついていて拐われるなんて…詳しく説明してくれない」


ミルルは、ハルについての説明を始めた、冒頭で改めてミルルが全員に謝罪をし話を始めた


「・・・・・・・と言う事で、私は数日前から私の隙ができるのをじっと待って隙ができた時にに相手が行動を起こしたと思うの…」


デリス、クルルがそれぞれ意見を述べる


「ハルちゃんをさらった連中は、恐らく今私たちが調べてる薬師の連中だと思う」


「薬師のバックにミラーレ連合国モーリスト州の辺境伯が絡んでる可能性が高いです」


ミロもルナ達が今にも名前の上がった薬師や辺境伯を殺しに行く勢いだ



デリスがミロたちを諫める


「ミロちゃんみんな同じ気持ちよ、我もすぐにでも滅ぼしに行きたい!じゃが証拠がないんじゃ!」


「証拠何て必要ない!私たちの一番大切な人がさらわれたのよ!」



「まて落ち着くのじゃミロ!仮に犯人がわかって乗り込んで行って、そこにハルちゃんがいなくて、そのせいで殺されたらどうするのじゃ」


ミルルが静かに話す


「みんな落ち着いて、私が油断してさらわれたのに偉そうなこと言える立場じゃないけど、一番の目的はさらわれたハルちゃんを見つけ保護することよ、屑の殲滅はそれからでもいいはずよ」


デリスも自分の考えを話す


「みんな忘れてはならない事があるわ、ハルちゃんは恐らく薬師たちの不正を調べてる私たちが邪魔で捕まえたと思うの、だからすぐに殺されることはないと思う、ただ私たちが危険な目に合うようなことがあれば、ハルちゃんは躊躇なく強力なスキルを使うはずよ、だから私達は絶対にハルちゃんにスキルを使わせる状態にしないこと、敵の策略に注意しながらハルちゃんの居場所の見つけることよ」


デリス達は場所を移して、今まで調べた情報をすり合わせ皆で話し合い犯人の特定とこれからの作戦を考え、それぞれ捜索担当場所に散って行った



☆・☆・☆


闇に潜むもの達


フードの男A

「このガキどうしますか?

しかしこのガキ可愛い顔してるなぁ・・・闇ルートで奴隷として高く売れるんじゃねぇ」



フードの男B

「闇ルートで奴隷商に売り飛ばすか、こいつの親達はやばそうな奴ばかりだから早く処理してしまいたいしな」



フードの男C

「辺境伯様から連絡だ!しばらく連絡してくるな、捕らえたガキは早く闇で処理しろそうすればガキを捜すのに夢中で薬師の調査まで手が回らないだろ、ガキは絶対殺すな!生きてることで奴らは必死に捜索するはずだ、とのことです」



ハルが目覚める

「ぅう・・・ここはどこなの・・・おじさんたちは誰なの?」



フードの男A

ちっ目を覚ましやがった、まぁこの部屋は魔力が外に漏れることもないし、もしこのガキが魔力を使おうとしても、この器具で拘束してるから何も出来ないだろうし、ちょっとこの可愛げなガキにいたずらでもしてやろうかグフフ


フードの男B

「おい!奴また何か考えてるぜ!あの可愛げなガキか?あいつほんとロリコンだなしかも男だぜ!」


フードの男C

「奴は男の娘が好みらしいぞ、ガキの男のどこがいいんだよ、理解ができねぇぜ」


ハルは自分がなんで拘束されこんな場所にいるのかわからず混乱している


「お母さんのところに帰してください」


フードの男A

「ボクそれは無理だ!ここでおじさん達と暫く一緒にいてもらうから、ボクちょっと汗かいてるみたいだからおじさんが着替えさせてあげよう」


ハルは魔力を使おうとするが制限ないの魔力では何も起こらず焦って後ずさりをする


「魔法使えないのです、何をしたの?こっちに来ないで!気持ち悪い!嫌ぁー!」



フードの男B

「あいつほんと気持ち悪いな、おい!奴隷商に売れなくなるようなことすんじゃねえぞ!」



フードの男A

「わかってるよ!さぁボクちゃん捕まえた♪さぁ着替えようねグフフ・・・」


ハルはパニックになり普通の子供の状態になっていた


「こないで・・・  嫌なの・・・  嫌 さわらないで 嫌ぁーーーー  母様助けてぇーーーーーー!」


ハルは、叫び声をあげて気絶する


この時たまたまフードの男の一人が部屋から出た時に扉が開きほんのわずかにハルの魔力が洩れる


フードの男A

「ちっ気絶しやがったか、まぁいいや静かになったからおじさんが身体チェックしてあげよう服もこのパンツも脱がせてやるね グフフ・・・・   おいおいまさかこいつ女の子じゃねえか」


フードの男B


「おい!女なら絶対手を出すな!この子の容姿なら金貨100枚は確実だ!絶対傷つけるな!そんな幼女に欲情なんてするんじゃねえぞ!」


フードの男A


「傷つけなきゃいいんだろ、なめるくらいならいいだろ」



フードの男B


「この変態め!幼女のどこがいいんだよ!好きにしろ!」


グフフフ・・・・・


☆・☆・☆


《嫌なの・・・  嫌 さわらないで 嫌ぁーーーー  母様助けてぇーーーーーー!》


ハルの叫びがデリスたちに届く


ミルルは、ハルの叫びを聞き自分の身が引き裂かれるような思いがした


「みんな聞いたか!至急集まってくれ!」


ルナたちは連合国治安・聖教部の神官長テリスのもとに来て一連の報告をしていた。


ルナたちもハルの一瞬の叫びを聞き怒りのオーラが溢れていた


テリスはルナたちの怒りのオーラを感じていた


「どうされましたルナ様」


「すみませんテリス様ハルちゃんが助けを求めてるので急ぎ戻りますミロお願い」


ルナたちはミロと一緒にミルルのもとに転移していった




クルルは、モーリスト州都で宰相のプライムに会ってる時にハルの叫びを聞きクルルの怒りの威圧がダダ漏れになり州都の城内は気絶者で溢れかえった


「おのれ人族風情が我の大切な人を・・・」



プライムはギリギリ気絶せずにいたが、失禁により床は濡れていた




「クルル殿・・ どうされたのじゃ  できれば怒りを鎮めてくだされ・・ 」


クルルは怒りを鎮めプライムに話をする


「すまぬ!ハルの悲痛な叫びが聞こえたので、つい怒りが溢れてしもうたのじゃ・・  ハルは今何者かに捕らわれ現在行方がつかめておらぬのじゃ!一瞬じゃがハルの叫びが聞こえたがすぐに魔力は遮断された。」



「我らの女神ハル様を誘拐・・・なんじゃとぉー!」


「そのことで報告に来たのじゃ、おそらく今のでハルの家族の誰かがハルの居場所を突き止めるじゃろう、できるだけ破壊はせぬが、この怒りは我だけでなく他にもおるから保証はできぬ」


プライムはどこの町かは知らぬがこれで完全に消滅するなと思っていた


「クルルじゃすぐに戻る!」



デリスも身体からまがまがしいオーラ―を放ちながら


「我はミラーレ連合国国防大臣のカミルスに報告してからすぐに戻る」


カミルスはデリスの訪問に喜んでいたが、突然怒りのオーラがあふれだし驚いて


「どうした!デリス落ち着け!ちょっと怒りを鎮めてくれ・・ちとこのままではしゃべれん」


「ごめんなさいカミルス・・・ハル様が何者かに捕らわれて今悲痛な叫びが聞こえたの母様助けてと・・・ だから私急いで戻るわ」


「デリス!お前が怒り狂うと儂でも止めることができないからくれぐれも冷静に頼むぞ・・・ 」


「・・・・」


デリスは、おのれ人族絶対許さぬぞ!叫びながら転移した










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