仲間との冒険
第99話ミラーレ連合国の誕生
大戦が終結して1年の歳月がながれそれぞれの国の復興作業も落ち着いた頃、3国のトップが集まり重要な会議をしていた。
モーリスト国王プライム、ワルプルス魔国カミルス、キスリス神聖国聖母テリス達は、連合国家ミラーレ設立について話し合いミラーレ連合国が設立された。
元々3か国ともハルに救われた影響は大きく国民全体の希望でもあるハルが国のトップとするのは誰もが望んでることだった、ハルを国の女王とした連合国の設立は満場一致で新国家が誕生した。
ミラーレ連合国の主な役職も3国の今までの幹部達で運営行われた。
内政にちいては元モーリスト国が受け持ち、軍事、警備については、元ワルプルス国で、福利、環境、衛生については、元キスリス国が統括することになった。もちろん国家のトップはハルなのだが、その説得になかなか応じず周りからの説得でようやく、ハルが森で過ごしてていいのならと女王の就任の了承はした。
プライムは魔道通信機でハルに話をする
「ハル姫にお願いがあるのじゃが、いいかの?」
『はいなのです』
「ハル姫が救ってくれた国同士がまとまって連合国家を造りそのトップをハル姫が承諾してくれた件なのじゃが、そのお披露目をしたいのじゃ」
『えーーー!そんなの嫌!恥ずかしいし、目立つから嫌なのです』
「そうは言ってものぉ・・・全ての国民がハル姫にお礼が言いたいと思ってるしのぉ、姿だけでも見せてくれぬか、皆の望みなのじゃ」
それを聞きハルを抱っこしていたデリスが
「ダメよハルちゃん、みんなあなたの姿を見て安心したいのじゃ、感謝したいのじゃ、妾も、クルル様、ミルル様も目の前にハルちゃんがいるからちゃんとお礼が言えたし安心もできる、でもほとんどの人は姿も声も聞こえないし見えないのじゃ、だからたとえ映像でも姿が見れればみんな喜ぶと思うのじゃ」
クルルもミルルもうなずき
「ハルちゃんデリスの言う通り、クルルからもお願いじゃ」
「ミルルからもお願い・・・ウルウル」
『お母さん達ずるいのです、そんな目でお願いされたら・・・わかったのですお披露目行くのです』
その言葉にプライムは喜び準備をすると言って通信が切れた
「ウフフありがとう私の大好きなハル♪」
「デリス!ずるいぞ!ハルちゃんをこっちに!我もギューするから」
「そう!ずるい!私もギューってしたい」
「あらお姉さま方、先ほど激しいじゃんけんバトルで私が今日のハルちゃん独占権を得たのですダメです!」
「「ムグググ・・・」」
『あのーお母さんハルってずっと抱っこされてるけど・・もう大丈夫なのです』
「「「まだダメよ!」」」
『えーーーー即答・・・はぁ・・・大丈夫なのに・・・』
そうしてるとミロたちがコブリン狩りから戻って来て
「あー!またお母さん達ハルちゃんを抱っこしてる!ずるいです!私たちも抱っこしたいのに」
ルナ達も騒ぎ出す
「そうです、デリス母様やクルル・ミルル母様たちだけなんてずるいのです!」
「「「「そうだ!ずるいぞ!」」」」
全員ハルの癒し効果のある魔力に見せられていた。それを知らないのはハルだけだから、ハルがなんでみんなが自分を抱っこしたがるのかわかっていなかった
デリスが名残惜しそうにハルをソファに座らせて
「わかったわよ!じゃ今日一日のハルちゃんの独占権をかけてじゃんけん勝負よ!」
「「「おーー!」」」
「負けません!」
「ハル姫の抱っこグフフ・・・」
「ハルちゃん待っててね♪」
『あのーーーハルに拒否権は・・・』
「「「「「「「ない!」」」」」」」
『ぅう・・・ハル大丈夫なのに・・・』
みんないくわよ
「「「「「「「じゃんけん!ポン!」」」」」」」
こうしてハルを抱っこするための激しいじゃんけんバトルが始まったのだった
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