第95話ハル連合軍VSバルパス皇国連合軍〈クリミア平原モーリスト側〉
まぁこの戦力差でよくここまで来たよ、最後にハル姫に会いたかったなぁ…
「シリウス王子!進軍を止めてください!何か来ます」
『何か来る?』
私は空を見上げた、すると飛翔体の大群がこっちに向かって来る
『なんだあれは?皆上空にも警戒せよ!』
バルパルス皇国軍
「敵の進軍止まりました。」
「何で止まる!後少しで全滅させられるのによ!くそ!……なんだあれは?」
飛翔体はどんどん近づくと、モーリスト側上空で止まる
「あれは魔族か…」
兵士達も騒ぎだす
モーリスト国側
シリウスは上空に止まった魔族を見つめた、魔族まで来るとは……ここまでか…
?今あの先頭の男頭を下げたような……
上空にいる男がこの両軍に伝わるように叫ぶ
「我はワルプルスの魔王カミルス!我らの女神ハル様に仇なす俗国を滅ぼすために参った!」
バルパルス皇国軍総司令官
「よく見たら滅びかけてた魔族じゃねぇか、貴様らなんかこの魔道砲で木っ端微塵にしてくれるわ!」
「モーリスト軍シリウス殿ここは、我々に任せて、後方の部隊まで急ぎ下がってくだされ!女神ハル様の名の元、我々ワルプルス魔国もバルパルス軍の駆除を手伝わせてもらう」
「女神ハル様か・・・ 父上貴方の選択は正しかった。よし、我々は後方の部隊まで撤退治療後、全部隊にてバルパルス軍を駆除する!」
「「「おーー!」」」
「させるか!やれ!」
バルパルス軍が攻撃しようとした時に空から銀粉が皇国軍の上に降ってきた
「攻撃なんてさせないよ!我は魔王8将軍が一人銀燐のバーフラ!人間風情が我ら本気の魔族に勝てると思って?やって見るがいい!我の大好きな女神ハル様をバルパルスは傷つけたぁーーーーー!」
なんだあれは?巨大な蝶の羽だ!何か雨のように落ちて来るぞ
バーフラは背中の蝶の羽を激しく羽ばたき強力な麻痺と混乱の燐粉を撒き散らす
「おいおいバーフラよ!俺達にも殺らせろよ!俺たちだって後から直接優しく癒してくれた女神ハル様、それをこの屑ども拷問もしたらしいから、俺も絶対許せない………っておい!お・落ちけバーフラ!」
「あの可愛い私のハル様を拷問しただぁーーーー!この屑人間がぁーーーーー!銀鱗風雷!」
「や・やめてくれーーーギャーーーー」
〈ブーーーーーーーン!バリバリバリバリ…… ドッカーーーーン!〉
あーあ!あれ1万くらいの兵士が消滅したぞ
「バルバド!お前が余計なこと言うから俺たちの獲物が…女は怖いって魔王様言ってたもんな…王妃様が怒って本気になると、俺たち8将軍が束になってもかなわないらしいから、バーフラも同じかよ…」
「でもよぉリブレまさか幻夢のムムや魔妖精のモルモや爆炎姫のウランまで同じじゃぁ……」
それを聞いていた二人の魔族が近寄って来る
「私達が何だって?金剛鬼のバドルドに魔導師リブレ!それにさっき女神ハル様の事言ってなかった?私の愛しい方…ハル様の優しい魔力が今も私の中に流れてるのはぁ……」
「うん女神ハル様の魔力が感じる♪この癒される感じ……好き……で何?私達の愛しいハル様を拷問したの?あの屑人間?」
それを聞いて、魔妖精モルモの羽と髪の色が紫から黒に変わる
ウランもその事を聞いて変貌する
「何?…私の愛しいハル様を拷問したのあの屑人間が?」
明らかに二人の魔力が増大している
「おい!リブレお前の責任だ!得意の魔道具でこいつらの怒りを沈めろ!」
「落ち着け!モルモもウランも聞いていただろうが……って…あれぇ?違うの?」
「バカヤロー女は、ハル様のされた事聞いたら暴走するから黙ってるようにって、あの事と一緒に秘密にって……」
バドルドは焦っていた、何か言ってはダメな事を言ってしまったような……
「あの事……?へぇーー!バ・ド・ル・ドにリ・ブ・レ!ハル様のことで、まだ私達に隠してる事あるんだ……ふーーんウランどうする?」
二人は沈黙をする
「あの事は後で聞く!ハル様を拷問したと言う屑人間をゆ・る・さ・な・い…死ねばいい!」
明らかにウランの雰囲気が変わり紫色のオーラが身体の周りに出現している
〈ブーーーーーーーン!ブン!ブン!ブン!ブン!………………〉
「お・おい凄い数の炎弾しかも上位クラス炎が青い……あれ撃ち込んだらやばくねえ?」
ウランはそんなことお構いなしにタクトをふる
「私の愛しいハル様を拷問した屑人間死んで!」
「急ぎ撤退だ!早くしろぉー!」
〈ブーン!ヒューヒューヒューヒュー………………………〉
「ギャーーーーーーーー!」
〈ドカドカドカドカ……………………ドッカーーーーン!〉
あれバーフラと同じだ破壊力半端ねぇー地形変わってるし、あの一瞬で1万くらい消滅してるぜ
「おい!モルモそれはなんだ!」
モルモの上に巨大な闇の円が現れる
「超重重力魔法ルナプレス!大切なハル様を拷問した屑ども死になさい!ハーーーーー!」
「あの魔族は異常だ早く魔道砲撃を加えろ!」
「ダメです起動しません!指すら動かすことができません!」
〈ブォーーン・ブォーーン・ブォーーン……〉
「ギャーか・身体が…つぶ…れ…る…」
〈グシャグシャグシャグシャグシャグシャ……………………〉
「お・おいバーフラよ・よせ!この辺の地形が変わる…げ・あれ妖精の怒りか?ダメだあんな巨大なプラズマ…ってえ!ウランもさっきよりでかい……え!重爆炎?やめろーー!二人ともーー!」
「あら二人じゃないわギガダークブレス!」
〈ドカドカドカドカ……………………〉
〈チュドーーーーーーーーーーン!〉
〈バリバリバリバリドッカーーーン!〉
〈ドカドカドカドカ……………………〉
〈チュドーーーーーーーーーーン!〉
〈バリバリバリバリドッカーーーン!〉
「シリウス王子…魔族の女の子って絶対怒らせたらダメですね……」
「そ・そうだな…だって他の魔族の男達も茫然と見てるもんな……地形変わっていってるなぁ……」
「よくあいつら魔族に喧嘩売ったなぁ…凄いよ……」
「そうだな、これ見てると王子としてハル様の対応ちゃんとしないと国が消えるなぁ……」
「シリウス王子気づいてました?我々の周りにSクラスの魔物がいるの……」
「ああ…まるで我々を守るようにしてるな…ここにいる魔物1匹で我が国の兵力と同等だろうから…魔族に魔物それに確か妖精族か……どれだけハル様は慕われてるんだろ……」
〈ドカドカドカドカ……………………〉
〈チュドーーーーーーーーーーン!〉
〈バリバリバリバリドッカーーーン!〉
「我は魔王カミルス………何これ?あの3人こんなに強かったの?えーーー!王妃デリス クラス……我……帰ろうかなぁ…」
〈ドカドカドカドカ……………………〉
〈チュドーーーーーーーーーーン!〉
〈バリバリバリバリドッカーーーン!〉
「これくらいで、後は魔王様とリブレ達に任せる!」
「おい!モルモ、任せるって……ほとんど壊滅じゃねえかぁーーー!20万はいたはずだぞ!」
ウランが指を指す!
「あそこまだ残ってる…」
魔王カミルスはよしとうなずいている
「えーーー!カミルス様あんなのたった8000ほどですよ?何納得してるんですか!」
「我だって納得してないわ!しかしかっこよく登場して、何もしないで終わって見ろ!かっこ悪いし、何より女神ハル様に恥ずかしくて報告できぬわ!」
それを聞いていた魔族が我先にと残りの敵の8000に群がって行った。
「いかん!ではお先です魔王様!リブレにバルバド待たぬかぁーー!」
結局この戦いでワルプルス軍は20万ものバルパルス皇国軍を壊滅したのだった。
結果魔王カミルス、バルバド、リブレは戦果は 0 で3人はうなだれていた。
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