第94話ハル連合軍VSバルパス皇国連合軍〈キスリス神聖国〉

☆・☆・☆

キスリス神聖国クリミア平原


ライルシールド国軍魔道攻撃部隊偵察隊の一人が大声で叫ぶ


「大変だぁーーーーー!SS・Sクラスの魔物サイクロプス、キラーコング、ブラックファングウル、フアサシンスパイダー他にも多数!それに魔族もいます」


〈ドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・・・・〉


「あ・慌てるな!まだ敵と決まったわけではない!」


・・・・

キスリス神聖国内の大群衆の前にいる聖母の元に一人の兵士が慌てて駆けて来る



「聖母様、違う方向から魔族率いる魔物軍団多数接近中とのことです、我が守備隊もほとんど壊滅、現在城壁内に撤退中とのことです!ライシールド国軍は更に増え城門破壊魔道具隊らしき強力な兵器が見えてます」


誰もがその報告を聞き、諦めていた。


聖母テレスは、群衆の前に立ち希望の言葉を語る


『私達キスリスの民は女神ハル様によって救われました、女神ハル様が私達を助けたのは、女神様の奇跡を多くの人に伝えることなのです、それが必要とされないなら私達はこのライシールド国の進攻で滅ぶはずです、女神ハル様を信じるのです、女神様の奇跡を!私達女神ハル様の民として祈りましょう』


聖母テレスの言葉に皆が落ち着き祈りを捧げる


・・・・


ライシールド国先行部隊


「隊長前方の魔物軍団停止しました。魔族が数人こちらに歩いて来ます!」



「おそらく協力してキスリス神聖国の破壊だろう、それとも神聖国の巫女が狙いかもな」


魔族3人のうち一人が部隊に響きわたるように語る


「我は魔王8将軍が一人獣魔性のライオネル!この行軍の責任者と話がしたい!」


「何を魔族風情が!偉そうに!」


先行隊の隊長の態度に一人の魔族が腕を水平に振る


〈ヒユン!ボト!〉


「ぎゃぁーー!俺の腕がぁーーー!」


「ボクは魔王8将軍の一人幻夢のムムよ!ライオネルが言ったでしょ!早く責任者呼んで来て!」



「こんなことしてただで済むと思ってるのか!」


すると突然雷雲が現れ巨大な雷鳴が轟、隊長のすぐ横に落ちる


〈バリバリバリバリ…ドッカーン!〉


「うち魔王8将軍雷獣のヤリスでーす♪すぐ呼んで来て!」


部下達は慌てて呼びに行く


「なんだお前らは、ライシールド国軍総司令官のパトラルだ!先ほどから部下達に対する態度許せるものではないが!話しだけでも聞こう」


「私はバルパス皇国軍所属の参謀司令官ダナームだ」


幻夢のムムが、二人の将軍に念話で話す


「ライオネル、ヤリスこの二人偽物たぶん影、魔道具に気をつけて!」


二人はうなずく



ライオネルは偽物二人に


「何故キスリスに進攻したのか、聞かせてもらおうか!前もって言っておくが、キスリス神聖国は我らワルプルス魔国と同じ女神ハル様をお慕い崇拝している、その事をよく考えて話せ!」


するとバルパスの参謀が思い出したように語る



「ハル?あぁあの痛めつけたガキか!部下の拷問がなまぬるいから調子にのって我が国に牙を向いたんだ………な・なんだ………」



その瞬間3人の将軍だけではなく控えていた部下の魔族達も怒りを露にして強大な憎悪となり膨れ上がっていた。



「人間風情がぁーーー!我々の女神ハル様を痛めつけたぁー!拷問しただとぉーー!もぅいいさっさと死ねぇーー!!」


その瞬間にライシールド国兵士が魔道具で攻撃してきた。


〈〈パーーン!パーーン!パーーン!〉〉




「無駄です!私達に貴方達の屑の魔道攻撃は通用しません!」


「もういい!さっさと死ね!人間!」


魔獣一閃風牙!

魔獣一閃風牙!

魔獣一閃風牙!


〈〈〈ザッシュ!〉〉〉


「ぎゃぁーー!ぐわーーー!バタン!バタン!」



「ライシールド国とバルパス皇国に告げる!我々の女神ハル様に敵対する貴さまらは全員殲滅する!行け幻魔の魔物達よ、我々の女神ハル様を傷つけ敵対する愚かな人間を蹂躙せよ!」


〈ぎゃおーーーーーーー!〉


〈ドドドドドド……〉


「ま・待てもう少し…ぎゃぁーー!」



幻夢のムムは怒りが頂点に達していた。


「ハル様を拷問したぁ?あんな可愛いくて優しい女神様を……許さない!許さない!許さない!滅べ人間!ダークブレス!」


幻夢のムムの闇の強大なブレスが襲う


〈ブォーーーーーーーーーーン!〉


「「「ギャーーーーーーーー!」」」


「何だこの魔物は、中級魔法が全然効かない!ぎゃぁーー!来るなぁーーー!」


「ま・魔道部隊攻撃を早くしろぉ!ぎゃぁーー!」



こうして魔族と魔物達によってライシールド国軍は蹂躙されて行った。


キスリス神聖国守護隊長は私達は救われたと思った


「この事を聖母テレス様に報告そして戦ってくれている魔族の兵士のために、回復ポーションの準備!」



一人の兵士が祈りを捧げている聖母テリスの元に行き大きな声で叫ぶ


「魔族の部隊がライシールド国軍と戦ってくれています!聖母様私達は救われたんです!」


『でもどうして魔族の方が…』



「詳しくはこの戦いが終わって聞かれたらいいと思います」



『そうね、今は皆で祈りましょう』



・・・・


「「「「何で魔族が……」」」」


〈〈〈〈バタン!〉〉〉〉


幻魔の森の魔物達も暴れまくりライシールド国軍はほとんど壊滅状態だった


〈〈〈ぎゃおーーーーーーー!グシャグシャ!〉〉〉


「「「ぎゃぁーー!バタン!」」」


〈〈〈ぎゃおーーーーーーー!グシャグシャ!〉〉〉


「「「ぎゃぁーー!バタン!」」」


雷獣のヤリスも怒りが抑えられず暴れまくっている、特にヤリスとムムは、回復した後もハルによって直接癒されたため思いが半端なかった


「ハル様は、状態の特に酷かった私達8将を、癒しの雨の後もご自分の魔力を注いでくれ、優しく声をかけてくれた、そんな優しいハル様を、よくもこの屑がぁ!死ね!死ね!死ね!死ね!」


〈バリバリバリバリ…ドッカーン!〉


「ぎゃぁーー!」


「まだまだぁ死ね!死ね!死ね!」


〈バリバリバリバリ…ドッカーン!〉


「ぎゃぁーー!」


〈バリバリバリバリ…ドッカーン!〉


「ぎゃぁーー!」



・・・・


傷つき倒れてる守護兵士達の元に魔族の部隊が近づくと、回復ポーションを渡して、兵士達の周りを守るように堅め敵の召喚した魔物たちを蹂躙していく


その様子を見て守護兵士達は


「私達は助かったんだ」


「魔族が私達を助けてくれた、信じられない」



・・・・・


獣魔性ライオネルは


「生き残りは、いるか?」


幻夢のムムは


「私達が本気でやったからいるわけない!」


「とりあえず本国から増援来るまでは、少し待機かな」


すると雷獣のヤリスは


「ぇーー!待つのめんどくさい!このまま本国まで行って滅ぼそうよ!」


「相変わらず過激だな、まぁ待て!神聖国の聖母様と話ししてからだな、残ってる屑の兵士らは、魔物達ち任せて、俺達は聖母様のところに行くぞ」


そう言って、魔王8将軍のライオネル達は歩いて聖母様のところに向かった


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