第90話ハル連合軍VSバルパス皇国・タイセル国・ライシールド国連合軍②

ココストの町防衛部隊がミラーレの森方面を監視していた者が騒ぎ出す


「ミラーレ大森林方面の草原に巨大転移陣!」


「防衛部隊は至急城壁前に部隊展開せよ!」


王都にもこの事が報告され王都から主力部隊がココストに向け出陣した


王都軍事会議室に次々報告が入る


「報告します!ココストモルト平原に巨大魔法陣出現しタイセル国軍兵士が多数現れました。」


「報告します!ココスト南方砦にタイセル国大部隊が進軍現在砦防衛部隊と対峙中とのことです!」


「報告します!キスリス神聖国クリミア平原北部にライシールド国軍の大部隊が進軍中とのことです!」


「報告します!キスリス神聖国とモーリスト国国境のクリミア平原に、バルパス皇国軍の大部隊が進軍中とのことです!」


次々入る知らせを受け、事前に諜報部隊から情報を得ていたため国王、宰相、国防大臣は驚きはしなかった。



「対峙する部隊の責任者は誰を充てたのじゃ」


国防大臣が報告をする


「砦にはミリア・シトラス様が、ココストモルト平原にはセリス王女様が、クリミア平原にはシリウス王子様が責任者として布陣しています」



☆・☆

砦に進軍したタイセル国軍から一人の兵士が前に出て叫ぶ


「我はタイセル国第一部隊サバルト、我が国王からの命令で参った、そちらの国にいるハルと言う女子を引き渡して貰いたい!」


するとモーリスト国側からも一人鎧を身につけた者が出てくる


『私モーリスト国ミリア・シトラスと言います、貴国の要望には答えられない!ハル姫はモーリスト国を救ってくれた大切な方だ!そちらの要望には、答られん!』


「ほぅ!たかが一人の小娘を守るために国が滅んでもいいと、馬鹿な国だなここにいる部隊は勇者を含む最強の部隊15万だ!国王と連絡を取れ猶予をやろう」


ミリアは魔道通信具ですぐ連絡をとった



☆・☆


ココスト守備隊は1万の兵を城壁の外で展開500の弓隊が城壁の上で待機していた。


ここでもタイセル兵士よりハルの引き渡し要求がなされた。


当然セリスは断り砦と同じように猶予を与えるから国王と連絡をと言われた



☆・☆


クリミア平原


「我はバルパス皇国第一魔道部隊指揮官ユルドだ、我々の国を荒らしたハルと名乗る小娘を引き渡せ!そうすればその娘と賠償金だけで済ませてやると陛下からのお言葉だ!国王に伝えろ!」


『私は国王陛下にここの部隊の全権を託されている!お前の屑な要求にには応じることはできない!我が国を救いし姫をこの世界の環境を破壊する馬鹿な国の要求を断固拒絶する!返事はNO!だ!』


「おのれぇ!言わせておけばこれより我がバルパス皇国はモーリスト国に宣戦を布告する!」



シリウス王子は部隊に向け激を飛ばす!



『皆よく聞け!ミラーレの姫は我が国だけではなく多くの国や人々を救いし方だ!今回もこの世界に害をもたらす物を撒き散らす国に怒りを向けた!姫の怒りは我々の怒りだ!この世界の害虫のような国家を姫と共に浄化殲滅させるぞ!』


「「「「「おーーーーーー!」」」」」


『対魔道兵器用装備を装着せよ!』


「忌々しいやつらめ!魔道兵器煙弾発射用意!打てぇーー!」


〈ドドドドドド……………〉


☆・☆


キスリス神聖国守護部隊


「クリミア平原にライシールド国の軍隊が現れました!その数多数我々神聖国の守護部隊の10倍以上と思われます!」



その大軍の中から一人の綺麗な鎧を身につけた指揮官らしき男が馬に乗り我々の前まで来る


「我はライシールド国ナダラと申す!我が国王からの言葉を伝える!キスリス神聖国は、我が国における信仰宗教の浸透を妨げた、散々警告したにも関わらず、我が国民をも引き抜いた罪は許し難きものである!更に我が友好国のバルパスの施設を破壊した魔族ハルを擁護するこのキスリス神聖国は許すことはできない、よってバルパス皇国と共にキスリス神聖国を断罪!聖母!聖女!多くの巫女は捕らえて奴隷とし、魔族ハルは捕らえて公開処刑とする!」


キスリス神聖国からも一人の女性守護騎士が出て対応する


『我は、聖女ミーティス守護騎士カリナシルスと申します、貴方の邪教のことを我々は干渉してません!神聖国に来たライシールド国の民が、我々の行いに感銘を受けそちらの国内に広めただけのはずです!それに我がキスリス神聖国を救ってくれた女神ハル様を処刑とは、そんなことは我が神聖国の民は許さない!貴方達連合軍に女神ハル様の神罰が下るでしょう」


ナダラは、激怒し抜剣し叫ぶ


「では我々の武力でもって、この国を断罪する!」


男は部隊に帰って行った


「来るぞ!各自障壁展開!神聖国の防御反射障壁魔道具に魔力を込めよ!」


複数の魔道具が起動をはじめ障壁が立ち上がる


〈ブォン!〉

〈フォーーン!〉

〈フォーーン!〉

〈フォーーン!〉




「魔法部隊は神聖国に向け魔法攻撃を始めよ!歩兵部隊、弓隊、はそのまま進軍する!我に続け!」


「「「「「おーーーーーー!」」」」」


ここにキスリス神聖国とライシールド国の大戦が始まった



☆・☆


モーリスト国軍事会議室では


「陛下砦とココストの部隊から、進軍した部隊がハル姫を渡せば進攻はしないと言って来てると報告が来てます!」



「そんなのは答えるまでもない!我々モーリストのいや!この世界の守護姫を我々は守るぞ!ハル姫と共にこの世界を救うのだ!」



「国王陛下王国守備隊も準備できました。」


「よしハル姫のために役立つところを見せに行くか!」



「はい!陛下お供します!」


「皆ココスト南方砦に急ぐぞ!」




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