第89話ハル連合軍VSバルパス皇国・タイセル国・ライシールド国連合軍①
「ミルルお帰りなさい、どうだった?」
「ハル姫が起きるまでの足止めね、そう簡単に山脈は越えさせないわよ!クルル、ハル姫はどう?まだ起きそうにない?」
「そうね、かなり負担かかった見たいね、また身体が小さくなってるし、さっき鑑定したら5歳児になってたね、ハル様からいろいろ聞いてこれ程とは、もうこれ以上ハルちゃんに負担かけさちゃったら、私達の前からもいなくなるかもしれないわね」
「じゃ母と慕ってくれるハルちゃんのために、私達が頑張らないといけないわね」
白龍と黒龍が話し合ってると、目の前に大樹から森の精霊ドライアドが姿を現す
「黒龍様、白龍様、幻魔のドライアドです、私を含め姉達もハル様の魔力を頂き、救われました。ハル様は自分のことより、困ってる人達のために力を使われこうなってしまってます、私達もハル様がこれ以上力を使わないように協力させて頂きます」
黒龍達はハルにできるだけ負担をかけないようにするために話し合っていた。
☆・☆・☆
時は白龍が動く前迄遡る
バルパス先発隊は、山越えのルートを行軍中目の前に突如白龍が現れる、
「これより我の聖域!人族は立ち去れ!踏み入れるなら死を覚悟せよ!」
〈ブフォーーーーーー!〉
白龍はブレスを吐き、バルパスの行く先に巨大な氷の壁を作る
先発部隊長は突如現れた白龍と氷壁に驚き
「て・撤退する!全軍引き返せ!しんがりは俺がする!副長は急ぎ本体にこの事を知らせよ!」
「わかりました」
バルパス主力部隊は先発部隊からの報告を受け軍義を行った
「先発部隊からの報告によりますと山越えの標高2000mまで進んだ付近に突如白龍が現れ、ここから先は白龍の聖域だから引き返せと、突如目の前に高さ20m幅100n以上の巨大な氷の壁が現れて進軍が出来ない状態になり、現在撤退中と報告がありました。」
さらにキスリスへ偵察に出た者が戻り報告をする
「申し上げます!キスリス神聖国に城壁と結界が現れ皇国側からの進軍はかなりの被害と時間がいると思われます!クリミア平原側からの進軍をお勧めします」
バルパス陛下は報告を受け暫く考えて集まった者に答える
「儂に考えがある、全軍山越えルートより撤退して再度部隊編成して、クリミア平原に向かえ!」
バルパス陛下はタイセル国がモーリスト国に密かに進攻しょうと計画してる情報を持っていたため、タイセル国に魔道通信機でタイセル国王と会談をする
話し合いの結果クリミア平原でキスリス神聖国をバルパス国で攻め落とした後、そのままモーリスト国に攻め込むので、タイセル国からも軍を出して、モーリスト国を2国で攻め落とす事、占領後はバルパス国優先に領土分割、バルパス皇国側はハルと名乗る少女だけ捕らえることが最優先として、2国間の協定は締結された。
さらに軍事同盟を結ぶんでいるライシールド国からもキスリス神聖国への軍事進攻するなら共に攻め込むと打診された
こうして3国の巨大連合軍が出来上がった
「これより、バルパス皇国は、タイセル国、ライシールド国と連合軍を組みキスリス神聖国を攻め落とし、モーリスト国を滅ぼし、あの忌まわしきハルと言う女を、奴を崇めてる奴らの目の前でなぶり殺して二度と我らに逆らえなくしてくれる!クリミア平原に向け進軍せよ!」
「「「「「「おー!」」」」」」
☆・☆・☆タイセル国では
「勇者殿ほんとうに大丈夫ですか?」
「ああ!この前は油断しただけだ!ハイポーションを手に入れて何とか回復もしたから、今度はあのガキとあったら全力で殺す!」
「皆よく聞け!この戦いはこの世界の覇権を手に入れるための重要な戦いじゃ!タイセル国の力を見せつけるのじゃ!」
「「「「おーーーー!」」」」
☆・☆・☆ライシールド国
ライシールド国では国王と宰相が話し合っていた。
「国王陛下、あの忌々しいキスリス神聖国を滅ぼす機会がついに訪れました。」
「あの国の聖女には我々の計画を散々邪魔されたからな、あの神聖国は女性大国だ、神聖国の女は我々が頂き、領土はバルパスにゆずる事で話し合いがついた。キスリスに向け進軍せよ!」
「「「「「おーーーーーー!」」」」」
一方バルパス皇国では
国防大臣は作戦を練り直し、部隊を編成し各部隊に指示を出す
「キスリス神聖国は、防御部隊だけだ!先発部隊は剣槍部隊で進攻、ライシールド国からもキスリスに進攻するはずだ!両方から攻撃されれば、すぐに陥落するはずじゃ!」
「わかりました」
「魔道兵器部隊、魔法部隊、魔物召喚部隊、重歩兵部隊は、そのまま進軍モーリスト国に向かえ!」
「「「「了解しました」」」」
バルパス皇国軍はキスリスにも進攻することになり、40万の大部隊がキスリスとモーリスト国に向かって進軍を開始した。
☆・☆・☆
諜報部隊暗部
タイセルにライシールド、バルパスか、これは至急国王様と聖母様に知らせなければ
・・・・・・
「聖母テリス様モーリスト国諜報部隊カスミと申します、このキスリス神聖国に、バルパス皇国とライシールド国の軍が迫ってます、至急対策をお願いします」
『カスミ、わざわざありがとう、私達には、女神様の加護があります、大丈夫です、女神様に救われたこの国、最後は女神様のために役立つのであればそれで民も納得するでしよう、女神様が悪とされた国なれば最後まで抵抗して見せます』
聖母テレスは、全ての神聖国民にこの国に向け軍隊が攻めて来る旨を告げ、近くの教会に避難するように告げた。
「国王陛下、先ほど諜報部隊より連絡があり、タイセル国軍が我が国に向け進軍中との報告です!尚タイセル国は強力な魔道具の転移陣を使って、進軍した大部隊が消えたとの報告です!」
「なんじゃと!急ぎ各町に通達、守備兵士は軍備を整えて町を守るように、それと我々も至急軍備を整えて迎え撃つ準備じゃ!」
宰相は全ての町に非常事態宣言の通達を出した。
「全国民に告げる、モーリスト国は他国からの、理不尽なる進攻を受けようとしている、戦える者は武器を持ち、女子供及び戦えぬ者は、近くの各ギルド施設に避難せよ!」
こうしてかってない大戦が始まろうとしていた。
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