第87話ワルプルス国と幻魔の森とハル
ハルはワルプルスの国がこうなった原因が、バルパス皇国の人が魔国を弱らせるために持ち込んだ魔道具が原因とわかりました。
バルパスの人は、商人を装ってワルプルスに入り魔道具をこの国の水源の湖に沈めました。水には汚染物質が
入っていてそれが森の木々に影響を与えて、ワルプルスの空気が病魔の原因となる菌が含まれ飲み水はそれを増大させる効果を持ち、ワルプルスの国は水と空気による汚染で滅ぶ寸前だった。
魔物も同じで空気を吸い水を飲む、この事で魔物も同様に病魔に犯されていった。
ハルはワルプルスの国の人達から情報を集め真理の理が示す頭脳が働き、解析しこうなった原因と仕組みを突き止めた。
ハルはまず膨大な力を持つ者を助けて原因を排除して、次にワルプルスの王を回復させて、ワルプルス国民に動ける人達に建物の外にでるように伝えてもらい、動けないの者は黒龍クルルに建物を破壊してもらい、白龍ミルルにエリクサーの大きな水玉を10個湖に投げ込んでもらって撹拌してもらって、エリクサーと水を混ぜて魔国の上空に風魔法で巻き上げて、魔国全体に広げてエリクサーの成分を含んだ雨を降らせる
ハルはこの作戦を実行するために魔王の城に行く
〈コンコン〉
『ミロさん入っていい?』
「ハルちゃん、どうだった……?あの……そっちの人達は?」
『森で会って仲間になってもらったの、二人ともめちゃくちゃつぉいの』
「クルルです、よろしくなのじゃ」
「ミルルです、よろしくね」
「魔国ワルプルス王女ミロです、よろしくお願いします」
『あのね、ミロ魔王さんにこれ飲ませてあげてほしいのです』
ハルは、バッグからエリクサーを取り出し渡す
「ハルちゃん、これは?」
『それハルが作ったエリクサーだよ♪品質は最高だからたぶん魔王さん助かるはずだよ♪』
ミロは、ハルの言葉を聞き耳を疑った。ハイポーションですら幻とまで言われ入手困難と言われ、ましてや、エリクサーなんて伝説の完全回復薬、手に入るとは、思わなかった。
それを作れる人がいるなんて、信じられなかった。
ミロは、暫くエリクサーを持ったまま固まっていた。
「嘘…これでお父様は回復できる…ぅう。。ありがど…ハルちゃん…グスン」
さはエリクサーを魔王カミルスに飲ませた。
すると魔王の身体が少しづつ光だしやがて、傷と病魔が完全に回復した魔王は静かに目を覚ます
「ミロ…無事戻って来たのか、身体からあの禍々しい魔力がなくなりずいぶん楽になった。ありがとうミロ」
ミロは涙を流しながら首を振る
「お父様を治したのは私ではありません、ここにいるハル様がこれを作ってくれたの」
ミロはハルがまだ持っていたエリクサーを見せる
「それは……!エリクサー!作った?そんなに簡単に作れる物でもないし、材料と調合方法がわかっていない……それを…ハル様ありがとうございました。あなたは、女神様でしょうか?」
魔王はベッドから出てハルの前に膝まづき敬意を示す
『魔王さん、ハルのことは、人族としてお願いします、それと様とか敬語いらないのです、魔王さんにお願いがあるのです』
ハルは自分のことは、何となくわかってた、たぶん普通の人間じゃないのが、でもハルはこの世界のために、助けになることはしていきたいと思っていた。
『ハルは、この国がこうなった原因と、助ける方法を見つけたのです、魔王さんに協力してほしいのです』
「ハル様いえ!女神ハル様に救われたこの命、これからは姫のために使わせて頂きます、どうすればいいのでしょうか!」
『女神も様もいらない、ミロも様になってるよ!普通にしてくださいなの!カミルス魔王さん、にはこの国の人達に建物の中からでるように言ってほしいのです!今からハルの仲間に頼んで雨を降らせます!その雨を浴びてほしいのです』
「わかりました。では早速」
カミルスは、魔王の威厳のスキルを使い国中の人達に伝えた。すると全国民の8割が外に、残り2割は魔王からの威厳の魔力でも、動くこともできない瀕死の人達がいた。
『クルル母さん、お願いします』
ハルの命令で黒龍に姿を変えて飛んで行ったのを見て、カミルスもミロも驚き暫くフリーズしていた。
「あれは、黒龍様…私魔族の守護神」
小さな声で二人は話をしていたけど
「お父様、ハルちゃんって黒龍様まで、使役なさるって…やっぱり女神様ですよ」
「もう間違いないだろう…ってことは、隣に立っている白い服の女性は…まさか…考えるのやめよう、今はこの国の民の回復が先だな」
暫くすると黒龍が戻って来て、終わったことを知らせる、ハルは打ち合わせ通りに、黒龍に乗り上空高く舞い上がって行く、ミルルも白龍の姿に戻り打ち合わせ通りに湖に向かう白龍は湖にエリクサーの水玉を投げ込んで湖全体を撹拌する!
すると湖の色が輝く綺麗な薄い青に変化する、それを白龍が黒龍の待つ上空に吸い上げる
黒龍はそれを分散しないように風魔法で魔国全体を覆うように広げて行く、そこにハルは自分の魔力を流し続ける、暫くすると魔国全体にエリクサーの成分を含んだ雨が降り始め、その雨は1日中降り続いた。
ハルは黒龍と白龍を連れて幻魔大森林の守護木の大樹のところに来ていた。
大樹はまだ回復していなかった。
ハルは大樹に寄り添い大樹を抱くように魔力を流し続けた、すると数時間後大樹は以前のように綺麗に葉が輝き森の循環が回復し森全体が元の状態に戻っていた。
ハルは制限の影響で大樹のそばでまた眠り続けていた。
大森林を含め魔国の全ての生き物はエリクサー成分を含んだ雨で徐々に回復していった。
魔国の人達も病魔が身体から抜け徐々に回復していった。
「お父様、この国は救われたのですね、嬉しい…グスン…」
「あぁハル様に私達の国は救われた、何とお礼を言っていいかわからん、我々はこの事をしっかり民に伝えて、ワルプルスの救世主ハル様のために生き、あの方を助けていきたいと思う」
「ミロもハル様と行動を共にして行きお手伝いしたいと思っています、これでお母様が生きてれば、もっと嬉しいのに…グスン…」
「テリスは、病魔が発症したのか…」
「お父様、お母様は病気が発症して人族から私を助けるために、魔力暴発して…身体が四散しました。私はすぐにお母様の四散した身体をこのマジックバッグに回収しました。この国に帰って眠らせてあげたかったから……」
「そうか…もう少し落ち着いたらテリスを眠らせてあげよう、それまでその中で預かっててくれ」
「わかりました、お父様…」
ハルは2日間眠り続けやっと目覚める
「やっと起きたねハルちゃん♪」
ハルの周りのには黒龍と白龍がそれにこの幻魔大森林の魔物達も集まっていた。
幻魔の大樹もハルが目覚めると命の雫と言われる貴重な雫をハルに飲ませるために枝葉をハルに近づける
『みんな心配してくれてありがとなの、貴重な雫もありがとうなの♪』
森の強力な魔物達もハルにすり寄って来る
ハルも魔物達の頭を撫でていく
ハルは魔物達と少し過ごした後、大樹にもう一度だけ雫をもらってクルルに乗り魔王城に戻った。
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