第86話ハルは新しい仲間とワルプルス国を救う
ハルは制限スキルを気にしながら、ポーションの調合をしていた。
「ハルちゃん大丈夫なの?」
『はいなのです!回復ポーション作ってます、これできたらこの国の大森林に行くです』
「え?大森林って幻魔大森林のこと?」
『はいなのです!そこの奥で取れるヒアリー早とデトレ草とストールトル草と大樹の雫を集めに行くのです』
「ハルちゃんその材料ってハイポーション作るため?」
『そんなんじゃないのです!もっと凄いポーションなのです!ミロさんのため頑張るのです、今なら大森林の魔物も病魔のせいで、みんな動けないのです、だからチャンスなのです!ミロさんはここで待っててください!』
〈バタン!〉
そう言ってハルは部屋を出て行き幻魔大森林に向かった。
「まさか…エリクサーなの?ハルちゃん…でもいくらエリクサーでもこの国の人達全員を回復させるだけの量は作れないんじゃ……」
ミロは苦しそうな父の手を握りハルの無事を祈っていた。
ここからが幻魔大森林ですのね、ハルはは身体強化の高速移動で走り続けていた。
魔物さん達も苦しそうなのです、ハルは少しだけ癒しの魔力を流しながら走り続けていた。
走り続けること十数時間、やっとこの森の大樹が見えてきた、ハルは大樹にゆっくり近づき抱き締めるように全身をくっつけ、魔力を流す
『ハルはミラーレ大森林からきたの、辛かったのね、もう大丈夫だからね、ハルに任せてね』
ハルは大樹から離れて薬草を採取していく、ハルは大樹から少し離れたところにある洞窟の奥に入って行く、そこはストールトル草が群生していた。ハルは大量のストールトル草を採取して戻ろうとしたら、僅かに弱々しい魔力を感じた。今にも死にかけているような…
ハルは僅かに漏れでる魔力の方向に歩いて行く、そこには巨大な黒い龍がいた。
『凄い綺麗なの……大丈夫です?』
黒龍は、弱々しく何か言った後、動かなくなった。
今ならまだ助けれるのです!
ハルは大きな釜に大量のストールトル草ヒアリー草デトレ草を入れそこに精製した水を大量に入れて煮詰めて成分を抽出してハルの魔力を流し始めた。
少しづつ慎重に流して行きついに完成した。100Lはあるのではと思うくらいの大きな釜にエリクサーが完成した。
ハルは身体強化で大量に出来上がったエリクサーをドラゴンの口を無理やり開けて少しづつ飲ませていった。1時間以上かけて飲ませた結果ドラゴンの身体はみるみる回復していき、ハルの目の前には、綺麗な黒光りするドラゴンが頭を垂れていた。
「我を救いし姫よ、あの病魔から救ってくれて感謝する」
『よかったの♪大きな黒龍さん、この国もう少ししたら元に戻るからもう少し待っててね』
「何と!この国が救われると申すのか!素晴らしい、我に手伝えることはないか?」
『うーんとね、あるからその時お願いなのです♪』
「おぉ!そうじゃ姫よ!我を姫の眷属にしてくれぬか、姫に救われたこの命、姫のために使いたいのじゃ」
『えーー!黒龍さんってめちゃくちゃつぉいのに、ハルでいいの?』
「我は龍種では最強と自負しております、この命ハル姫に捧げます!」
ハルは黒龍と眷属契約を結び、ハルは最強の力を手に入れた。
「ハル姫!我に名を与えてくだされ」
『うーんとね……クルルがいいの♪』
「クルル♪いい響きです!素晴らしい名をありがとうございますこれから末長くよろしくお願い申す」
『クルルお願いあるのです♪もう少しサイズ変えれない?それか人間見たいになれないです?』
すると黒龍の身体が光り黒髪の大柄な女性の姿に変化する
「これでよろしいでしょうか?」
ハルはあまりの変化にびっくりす
『凄いのです♪ハルにお母さんができた見たいたのです♪嬉しいのです』
「ハル姫に喜んで貰えて我も嬉しいのじゃ♪」
『じゃクルルはこれからずっとハルと一緒ね♪クルル母さん』
ハルはそう言うとクルルに抱きついて嬉しそうにしていた。
ハルは制限スキルが働き年齢も若返ると同時に感情も幼児化が進み、今では完全に知能以外は10歳児以下になっていた。
「じゃ我の子供ならハルちゃんの方がいいかの?」
『うん♪それでいいの♪』
「それでこれからどうするのじゃ?この森の魔物達もほとんど皆死にかけておる、何か助ける方法はあるのか?」
『うん♪あるよ!これからハルは限界まで頑張って、クルル母さんに飲ませた以上のエリクサーを作ってこの国の水源の湖に流すのね、そしたら幻魔大森林の大樹とその森の木々がその水を吸ってこの国の空気が入れ替わるのです。
それからハルは魔法で、エリクサーを吸い上げて周りの水分も集めて雲にして、エリクサーを含んだ雨をこの国全体に1日中降らせるのね、その時にこの魔族の人達を全員外に出してほしいのです』
「よし任せるのじゃ!ドラゴンに戻り建物だけを破壊して、すぐに上空に吸い上げてやるのじゃ!」
そう言ってドラゴンに戻ろうとしてるクルルにハルは、
『クルル母さんまだこの国がこんなになった原因の元を潰さないとまた、同じことになるのです!大森林の近くにある湖の底に沈んでる魔道具を壊さないとダメなのです!』
「ハルちゃん、あの湖はかなり深いのじゃ!さすがに我も無理じゃ… この湖の主白龍でも生きてればのぉ……」
『クルル母さん♪ちょっと待って……… 僅かだけどまだ死んでないのです!』
クルルはドラゴンの姿に変わる
「ハルちゃん、クルルに乗って!」
ハルはクルルの背中に乗るとドラゴンの姿になった黒龍クルルは湖へ向かった
ハルはエリクサーを大きなボール状にした氷のカプセルに詰めクルルに渡す!
『クルル母さん、白龍はあそこに眠ってる早くしないと死んでしまうのです、これを口の中に入れてあげて!』
「わかった!行ってくる」
そう言って黒龍クルルは湖に飛び込んだ、暫くすると黒龍は白いドラゴンをつかみハルの前に戻ってくる
クルルは、白龍をハルの前に降ろして寝かせると、白龍は飲み込んだエリクサーが効いてきたのか白い鱗が輝き出す
「この度は死にゆく私のために貴重なエリクサーを与えて下さりありがとうございます!」
『生きててくれてよかったのです♪身体は大丈夫ですか?』
「あなた様は、女神様でしょうか?この命つきるまで、あなた様にお仕えしとうございます、どうか私をこの黒龍様と同じように眷属にしてくださいませんか?」
『えーー!ハルのこと気にしなくていいのです、自由にしてもらっていいのに…』
「いえ!私決めました。これから先ずっとハル様にお仕えします!これは譲れません!」
『わかったのです♪契約の魔力流すのです』
こうしてまた最強の仲間がハルに加わった。
『じゃ名前は、ミルルなのです、後ミルルもハルと行動するときは、クルルと同じように人間の姿になってほしいのです!呼び方もクルルと同じでいいのね』
白龍のミルルは人間の姿は、クルルと同じく大柄で巨乳、髪はエメラルドグリーンで、クルルと同じめちゃくちゃ綺麗な女性だったのです、能力は少し黒龍より劣るが、水の中では最強の魔物だった。
「ミルル♪素晴らし名前ありがとうございます、これからよろしくお願いします、ハル姫ちゃん♪」
『うー姫は恥ずかしいけど、それでいいのです、ミルルもハルのお母さんでお願いします、それでミルルにお願いあるのです、この湖のどこかに魔道具が沈んでるのね、たぶん黒い魔力溢れてるはずなの、それをこれでカパッパって中に入れてほしいのです!この魔道具はハルの作ったやつだから、大丈夫なのです!』
「わかりました、行った来ます」
〈ザブーーン〉
ミルルは、凄い勢いで湖に飛び込んで深い湖の底に沈んでる魔道具をハルの魔道具に入れて地上に戻ってきた。
「ハルちゃんこれをどうぞ」
ハルは、ミルルから魔道具を受けとる
「これで、大丈夫なのです♪あとは、クルルとミルルに手伝ってもらえば、大丈夫なのです」
ハルは、嬉しそうに二人を見つめると手を上げて叫んだ
『ワルプルス回復大作戦を始めるのぉー♪』
「「おぉーーーー!」」
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