第85話ハルと魔国ワルプルス

ハルとミロは魔国ワルプルスに来ていた。


『ここがミロさんの国?』


ハルはミロと転移してきたワルプルスの一番端の町トレストの町の状態を見て回った。町は死んだように荒れ果て、町の人達もかろうじて生きている状態だった。


町の人達は全員が同じ症状で体内の魔力循環機能が壊れ魔力暴走により、身体の機能も壊れ生きてるのが不思議なくらいの状態だった。


ミロにお願いしハルは町を観察し一人一人の状態を見させてもらう


ハルは魔族の人だけでなく魔国の倒れてる魔物や木々からも真理も理と鑑定眼で状況を解析するとハルはミロに魔国の中心地魔王の城のある都市プルギスに連れて行ってもらった。


『ミロさんここはわかったのです、次ミロさんのお父さん魔王さんのいるところに連れてってください』



ミロは、ハルが町の人に行ってた行為と魔物や森の木々にも同じことをしている行動が原因をさがしてるのだと感じ、ハルに魔国の全てを託すしかなかった。


「ハルちゃん疲れてるみたいだけど大丈夫なの?」


『これは、いつものことなのハルが身体に負担のかかることやるといつも身体を守るための制限が働いて動けなくなるから・・そのせいかも、スキルいっぱい使ったから』


そういってハルはミロに倒れ掛かる、


『ハルちゃん今からお城の私の部屋に転移するからやすんで、無理しちゃだめ!私覚悟できてるから、魔国はもうダメだって・・・』


そういってハルを抱きかかえミロは魔王城の自分の部屋に転移する


ハルは少しフラフラしながらも魔王城の中を見させてもらった、魔王城の中は病魔の影響で倒れててる人が多くハルは多くの人達からスキルによる解析をして情報を整理した。



『ミロさんあと魔王さんの所にも連れてってください』


「わかったわ、ハルちゃん無理しすぎもうフラフラだよ大丈夫なの?」


『はいなのです、もう少しなのです』


ミロは魔王の眠る場所に連れて行くと


「お父様ミロです、ただいま戻りました。」


そういってミロが父の手を握ると


魔王カミルスは意識はあるものの、もうほとんどしゃべることができずミロを見てわずかにうなずくだけだった。


ハルは、眠る魔王に近づくと、魔王は何かをしようとするが


『魔王さん、よく頑張りました、ハルに任せて』


そういうと、ハルは魔王にオデコをくっつけて情報を読み取る、


『これで全てわかったのです、ギリギリだけど多分みんなを助けれると・・・おも・・Zzzzzz・・』


〈バタン〉


「ハルちゃん?寝ちゃってる」


ミロはハルを自分のベッドに寝かせてハルを休ませる



ミロはハルの行動をずっと見ててあれだけの行動で負担のかかるスキルって、ハルちゃんっていったい何者なの魔法も、知能も、年齢と釣り合わない・・・ひょっとして私たちに加護を与えてくださってる魔法神マーレ様?


おばば様の祈りのお告げも、もう魔国滅んじゃうから現れても遅いし・・・戻ってきて思ったけど・・・もう動けてる人いない・・・




ミロは状況を見て回った城の中の者も都市に住む者も全員が動ける者はいなかった。


ミロは叫んだ


「私達魔族が何をしてって言うのよぉーーーーーー!」


ミロがハルの所に戻るとハルは目が覚めていて部屋で何かをしていた


「ハルちゃんもう大丈夫なの?魔力枯渇じゃなそうだけど、その制限のせい?」


『そうなのです、制限が強く働くときは、もっと寝てるけど、もう大丈夫なのです』


「ハルちゃん・・なんだか少し小さくなってるような・・気のせい?ハルちゃんて何歳なの?」


『ハルもわかんないのたぶん12歳?』


「えーーー!それは違うと思うの・・たぶん人族でもない・・ちょっと鑑定していいい?」


『ハル自分でもうステータス見ないことにしたの』


ミロは鑑定スキルでハルを見る


「ナニコレ・・・LV?種族?能力?スキルLV?」


名前 ミズキハル

年齢 6歳 ♀

身長100cm 体重15kg

種族 人族?  ?????  【μΘ§δ】

LV.???

生命力 HP  ????????【成長増加】

魔力  MP  ????????【成長増加】

物理防御ADF  ????????【成長増加】

魔法防御MDF  ????????【成長増加】

物理攻撃力ATP ????????【成長増加】

魔法攻撃力MAP ????????【成長増加】

俊敏 AGI    ????????【成長増加】

知力 INT    ????????【成長増加】


スキル 分解 ?? 全属性魔法?? 空間魔法?? 薬剤師?? 神鑑定?? 解析眼?? 全身体能力向上 ?? 威圧?? 吸収錬成 ??  痛覚耐性 ?? 状態異常無効?? 全魔物スキル使用??% 魅了 ?? 身体保護制限 ?? 魔法創造 ??

【創造神エアリアルの加護】

【称号 理を紡ぐ者 すべての精霊に愛されし者 魔物に愛されし者 森に愛されし者】


うーん私が見れるのは名前と年齢とスキルくらいか・・・でもレベルは??って・・まさか・・・ハルちゃんて種族も?になってるしやっぱおかしいよ・・


レベルも能力も全て?それにスキルが異常・・やっぱ神様レベルってこと?

それにこんなに凄いのに私よりもはるかに高レベルなのに使ってる魔法中級までってどういうことなんだろう・・・謎が多い子だね


「ハルちゃん私の鑑定で6歳って出たけど」


『えーーーー!そんなぁー  ハル年齢若くなってる・・なんで?』


これのせいかな?


身体保護制限

身体年齢に適応できないスキル魔法の使用は強制遮断下位スキル魔法に制限、一定以上の使用量を超えれば強制睡眠モードに移行、過度の負荷は、年齢制限が強化され年齢が若返る


スキル使い過ぎて制限で眠ってばかりだから、年齢が6歳になったってこと?そんなぁ・・・これじゃ初級クラスしか使えないし、身体強化のスキルあってもそんなに使えない、もう調子にのって一人で動くの危険、スキル使えないんじゃハル死んじゃうよぉ・・森に帰って大人しく年齢が成長するの待つしかないのです、でもそれはこの魔国の人達を救ってからなのです、制限かかって若返ってもいいのです、この国を救いたいのです


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