第66話ハルはキスリス神聖国に来ました。プンプンなのです

ハルがアトリエの町を出てミラーレの森を抜け大きな山を越えて、やっと草原の馬車道のあるところに出ました、途中いろいろな木の実や薬草も採って一角ウサたんとも仲良くなって楽しかったのです


「これ馬車の通る大きな街道だ、車輪の後沢山あるのです、大きな町でもあるのかなぁ」


街道を少し歩いてると、立派な大きな馬車が道端で止まってました。ハルは何か言われると嫌なので、止まってる馬車から離れて歩きました。馬車は車輪が壊れてるみたいで、修理してたのです。ハルは見ないように道の端っこを歩きました。


馬車が修理中で、外に綺麗な服を着た女の人が3人出て来てました。


修理中も気にもせず、ずっと喋ってます、貴族の人みたいです、ハルはローブのフードを深くかぶり馬車が止まってる付近を通り過ぎました、暫く歩くとまた別の馬車が止まってました、今度は3台くらい、結局ハルが大きな門までに10台くらいの馬車が止まってました。


「あんなに馬車が止まってるって何かお祭りでもあるのかなぁ」


暫く歩くと町の門が見えてきました、ハルは門で身分証明するギルドカードを見せて、中に入れました、ここはキスリス神聖国国境の町フィーレってところ見たいなのです


門の付近には大勢の人が誰かを待ってるようでした、たぶん壊れて止まってた馬車の人達かも、ハルは巻き込まれるの嫌なので無視してこのフィーレの町を見て回りました。


宗教の国だからお店も教会の関係するグッズ見たいなのが多いのです、ハルは店でへんてこな文字の色紙が並んでるのを聞いたのです


「これなんですか?」



「これはキスリス神聖国中央大教会カーサドレの発行した神聖文字だ、教会に行けないものはこの神聖文字に毎日お祈りするんだよ」


これってただの文字だよ、小さな子供が落書きで書くような文字みたいな、これが神聖文字?でもこんなの1年もしないで見えなくなりそうなの・・・


ハルは値段も聞いてみたのです


「この小さい15㎝サイズで銀貨5枚、こっちの30㎝サイズで銀貨8枚この鉄のプレートは金貨10枚半年に1回の祈祷料金貨1枚だよ、買っていくか?」


何ですか?この酷い商売・・金貨1枚で1年間家族が生活できる金額なのに・・こんなのダメなのです!これ断るの注意しないといけないのです


「まだ大丈夫なのです、ありがとなのです」


「そうか・・お金持ってなさそうだし、ちゃんとお金もらってくるんだぞ!」


「はいなのです!」


何この神聖文字!高すぎるのです!ふざけてるのです!プンプン!


ハルがこの町で、いろいろお話し聞いたらもうすぐ、この神聖国は年に1回の祭典があるみたいです、中央都市キスリスで、この国と周辺のキスリス信徒が集まるみたいなのです



ハルはフィーレを離れ中央都市キスリスに行きました。フィーレからキスリスまで馬車で3日間の距離で途中ハムの村があります、村も少し見て回りました、


はっきし言って貧しいです、酷いです、村の畑も魔物に荒らされています、でも村は教会が作った魔物よけ魔道具があって守られてるみたいです。


ただその魔道具は半年に1回コアに神官が、魔物が嫌がる魔力を込める必要あるみたいなの、そのお金、金貨5枚、この村の人たちは、生活を切り詰め毎回ギリギリそのお金を払ってる見たいなのです


ハルは魔道具管理してる人に聞いたのです


「おじさん、これ触らないので少し見ていいですの?」


「あぁ… 触らないなら、いいよ 」


おじさん全然元気ないのです


ハルは少し魔道具を調べたのです


「うーんこの魔道具そんないい物じゃないのです」


確かに村の中は魔道具のおかげ?で安全見たいだけど、その魔道具から出る魔力の影響で作物はあんまし育たない見たいなのです。


それに、この魔道具のコアに込める魔力は普通の魔力でいいのです、


この魔道具、魔力増幅装置?


魔物が嫌がる魔力はないのです!


魔物はハルみたいに、強い魔力が嫌い?ってか恐れるってシルルが言ってたし…


ただの魔力増幅の魔道具が魔物よけ、しかも込める魔力は少しでもいいし、ほんと詐欺だ!


村の人が可哀想なのです!ハルはプンプンなのです!




この村の人こんなフードかぶって怪しいハルにも親切にしてくれたのです、子供だからかもしれません、


でも貧しいのに、ハルが道端で休んで村の様子観察してると、


ハルより少し小さい子供連れたお母さんがハルを心配してくれたのです


「どうしたの?脚でも痛めたの?大丈夫?」


「はい!大丈夫なのです、少し疲れたから休んでるだけなのです」


「はい!お菓子食べれば少し回復するからお食べ」


「ありがとうなの」


たぶんあの人は、そんなに裕福じゃないのにお菓子をくれました、味の薄い硬いお菓子だったけど、ハルは凄く嬉しかったです、何とかしてあげれたらと思いました。


ハルはハムの村をでてキスリスに着いたけど、祭典が近いから町には信者とお金を持ってる貴族や商人しか入れませんでした。


ハルは他の町に行くことにしました。ハルはキスリスには西から来たので、北にある村か町を目指しました。3日ほど歩いてデルタの町に着きました、ここも同じなのです町は祭典が近いから多くの人が国の外から来てました。


町はにぎわってました、でも働いてる人は楽しそうでないのです、ハルはお店や宿屋さんの目立つところに掛けてあった神聖国中央教会カーサドレの認定許可証って書いてある板について聞いたのです


許可証は、すべての商売をするのに必要で、発行に金貨15枚で期限は1年間で、以降は毎年更新料金貨3枚、許可証の期限切れ失効、取り消しの再発行は金貨30枚、許可証は商売の規模で値段が変わるらしいのです


この国は全てこの許可証がないと商売ができないみたいで、町には神官警備隊と言う人がいる見たいで、よく巡回してました。



なんなのこの高いお金のかかる許可証!プンプン!


ハルはこの神聖国のいろんな町や村を見ましたのです、ハルのプンプンはMaxです!この国屑なのです!ハルは楽しく冒険したいのにこの国全然楽しくないです、イライラするのです!プンプンなのです!困ってる人貧しい人沢山いるのです


でもハルは知ってるのです、この国の偉い人倒したらこの国はバラバラになるのです、それはダメなのです、この国の偉い人の中のいい人捜すのです、その人を助けるのです


ハルは神聖文字の売り物、魔物よけ魔道具、許可証のことを考えてお金を集めてる人も捜すのです!あんなの絶対変なのです!悪い事してるの決まってるです!町や村の人かわいそうなのです!


ハルは、もう一度中央都市キスリスに来ましたのです。入れないのわかってるから姿を少し変えて影隠と気配遮断でキスリスに潜入して調べるのです

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