第65話アトリエのお家とハルの旅立ち
パルの報告が終わって、マスタさんが後でまた来てと言ったのね
魔石も沢山だしたからその報酬払うからって…ハルお金あんましいらないのに…だって寝る時は大樹で寝るしご飯は、森から沢山木の実とかあるし、お肉は食べると身体おかしくなるから、食べないし、だからお金使うことないのに…
ハルが受付の近くのテーブルで待ってると、ハルが助けたお姉ちゃん達が近づいてきて、たぶん時間かかるから明日出直した方がいいよって教えてくれたのです
お姉ちゃん達はハルに一緒に来て欲しいのってみんなにお願いされてのでハルはついて行きました。
そこは大きなお家で、みんながここで生活してるって教えてくれました。
「パルちゃん、ここが私達の家なの、私達パルちゃんにダンジョンで助けてもらってから、ずっとパルちゃんのことばかり考えてて、パルちゃんが戻って来たら一緒に暮らしたい、一緒にご飯食べたりお風呂入ったりしたいって思って、みんなで頑張ってこの家買ったのよ、これは、私達が勝手に思ってること…パルちゃんの嫌なこと私達するつもり無いから、もし、パルちゃんがここで私達と一緒に住んでくれたら嬉しいかなぁ…って」
パルちゃんは下を向き黙ってる
「………………………」
私達は、少しでいいからと、思ってたけどやっぱりダメみたい…すると…
「パル…ここでお姉ちゃん達と一緒に住んでいいの?」
私達はうなずき
「うん♪私達全員パルちゃんのこと大好きなのよ♪だから一緒に住んでくれたら嬉しいのよ!」
パルちゃんは涙をためて私に近づいてきて
「パルはお姉ちゃん達に嘘をついてるの、パルの名前はハルなの、いろいろ怖いことあったから名前変えたの、ごめんなさい…ぅわーーん、ハル一人で寂しかったの、でもハル、人が怖いから町で寝る時もずっと大樹で寝てたの…」
「ハルちゃん、私達はダンジョンで助けられてハルちゃんのために、何かできないかなぁって、ずっと思ってたのよ、だから遠慮しないで私達を頼って、私達ハルちゃんのためなら何でもするから」
ハルちゃんは、私の腕の中で泣き続け、泣き止むと、私達のクランハウスに行くと言ってくれ、ハルちゃんを案内した。
ハルちゃんは凄く気にいったのか、中に入って中を見て回った後リビングのソファーの上で寝ちゃってた。
私達は、眠るハルちゃんを見ながら、話し合った。
「セリス様こんな小さな女の子が人が怖いって、今までどんなことを経験したんでしょうか?」
「恐らく私達では耐えれないような辛い事を経験したのかも…私はこの子に救われ、自分の中で目覚めたのハルちゃんのために私の全てを捧げたいと…だからもう王族の身分なんて、どうでもいいと思ってる、ここに私の大切な人がいるんだもの♪」
「「「それは、ここにいる私達も同じです!私達の全てをハルちゃんに捧げる覚悟です!ハルちゃん大好きです!」」」
私達は、ハルちゃんをクランハウスに迎え入れて、さらに絆が深まったのでした。
次の日、ハルちゃんと一緒に、私達は冒険者ギルドに行くと、応接室に通され、ギルド長からいろいろ話しを聞かされた。
アトリエ冒険者ギルドとして
ダンジョン攻略報告
新しいダンジョンマスターによるダンジョン構成が変わったこと
ダンジョンボス攻略の証の魔石の提出
ダンジョン攻略者は、謎のローブの女性
攻略者を調べる行為は破滅に繋がる、つまり攻略者は、恐ろしく強く、何もしなければ、敵意を持たないこと
「この報告をしょうと思う、これならハルちゃんが、これからも騒がれる事なく、自由にできると思う」
「マスタさん、それでいいのです♪ありがとうなのです!」
「それでだ、ハルちゃんはもっと冒険者のランクを上げたいのかな?」
ハルはこの時、どことなく考えていた
「………わからないのです、ハルはダンジョンクリアしたからもういいのです!冒険者カード返したらいいですか?」
「いやいや!返さなくていい!むしろ持ってて欲しいのだ!このカードに今回の報酬と、ハルちゃんがおいて行ってくれた魔石の買い取りのお金もいれてあるから」
「……ありがとうなの♪」
「ハルちゃんは、これからどうするのかな?念願のダンジョンも行けたし、私としてはこのままこのアトリエに居てくれてら嬉しいのだが、恐らくアトリエの冒険者全てハルちゃんに居て欲しいと思ってるぞ!俺も、スミーレも、この町の冒険者全てがハルちゃんのこと好きだから…でも俺たちは、ハルちゃんには自由に行動して欲しいと思ってる、ハルちゃんが行きたいところに行けばいい!俺たちアトリエの冒険者はハルちゃんを応援してるから…」
「うん♪私達ミラーレのガーディアンの仲間も同じよ♪ハルちゃんには自由に行動して欲しい、私達はずっと応援するし、一緒がいいなら、いつでもついて行くから、もしハルちゃんが一人で行動しても、このアトリエに時々帰って来て欲しいの、だってここにはハルちゃんの帰りを待ってる人がたくさんいるんだもの♪それにお家もあるでしょ♪」
ハルは、みんなを見つめ静かにしゃべりだす
「なんでみんなは、ハルが町を離れることわかったのです?」
「「「「みんなハルちゃんのことが好きだから…」」」」
「グスン…みんな、ありがとうなの…グスン…ハルこんな嬉しいのはじめてなの…ハルはもっともっと、いろいろなところ行きたいのです」
「ハルちゃんは好きなように行動すればいいから、私達はちゃんと待ってるから必ず帰って来るのよ!ハルちゃんの帰る家はミラーレの森とここアトリエにもできたんだからね」
「はいなのです!ハルはちゃんと帰って来るのです!」
ハルちゃんは、数日後アトリエの町を離れ新たな冒険に旅立って行きました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます