第63話ハルはダンジョンマスター?
〈Gyooooooooooーーーーーーーー!〉
〈ドスーーーーーーン!〉
〈Gyooooooooooーーーーーーーー!〉
〈ドスーーーーーーン!〉
「やったぁーー!倒したのです!ハルは生きてるのです!」
嬉しいのです!
お腹すいたぁー
でもその前にやるのです♪
ハルはドロップ品の回収とドラゴンの魔石と最終ボス報酬の金の宝箱を回収して、ボスを倒して出現した転移陣に乗った。
〈ブン!〉
景色が切り替わり、誰もいない大きな赤い魔石のある部屋に転移した。
これがダンジョンの命コアですか?
ハルが近づくとコアが光ハルの前に同じくらいの男の子が現れました。
「ノームのダンジョンクリアおめでとう戦い記録したけどよく倒せたね、一人でなんて絶対無理のはずなのに…」
「……ハルめちゃくちゃ大変な思いして倒したのに何その言い方!」
「絶対にこの最深まで来れないように、モンスターハウスを沢山用意したし、罠も沢山仕掛けたのに…なんで来れたのさ!何で君みたいな子供が…クリア出来ないように、最終ボス部屋は一人でしか入れないようにしたのに!絶対クリアできないと思ったのに…なん」
〈バッチーン!〉
「…痛い!いきなり何するんだよ!」
「あんた馬鹿なのですか?絶対クリアして欲しくないならダンジョン辞めたらいいのです!ハルの知識の中にダンジョンはこの世界の魔力の元となる、魔素の調整する貴重な場所のはずなのです!ダンジョンはどうやって維持してるのですか?ノーム答えて!」
「ダンジョンな入ってくる者の魔力と、ダンジョンの上にいる魔物を含めた全てのものから、排出される魔力によってダンジョンはそれを吸収して魔素として放出するんだよ!」
「そう!ハル達はその魔素を取り込んで体内で魔力に変換して魔法を使うこの循環、魔素と魔力の循環は他にもあるけど、ダンジョンはその循環手段の一つ、ノームはそれを無視して自分のやりたいようにやって、ダンジョン一つ無くなれば、どれだけおかしな事になるかわかってるですか!」
「………」
「どうしてこんなことしたのですか?一人でやってあげてるのに、何も感謝しない、寂しいとか思ってないのね?」
「…………」
「もういいのです!クリアした者の権限発動させます!このダンジョン潰します!必要ないです!」
「待って!……ごめんなさい…うわーーん」
ノームはハルに泣きながら謝って来た。
「もうしないですか?ハルの言うとおりするですか?」
「うん… もうしない… その代わり時々ハルが遊び来て欲しいの… ボク一人は寂しいの…」
「わかったの!でもハルこんな深いところに毎回来るの嫌!」
「大丈夫!ハルはこのダンジョンノームをクリアしたことで隷属させた事になるからハルは、ダンジョンに入ればどこからでもここに転移できるから、大丈夫なのです!」
「わかったのです!じゃ今からこのダンジョンの設定全てハルの言うようにしてください!」
ハルはダンジョンの設定を全てハルの思ってるように変えてもらいました。
モンスターハウスの廃止
ボス討伐時のドロップ品のランクアップ
隠し部屋の宝箱の内容をレア品に変える
階層と階層ボスの連係度、階層ボスの変更
階層も罠エリアや迷走するエリアを増やし解除スキルや探索スキルといった特殊スキルが持ってないと進めないエリアも作る
通常出現魔物討伐で低確率で宝箱のドロップ
隠し部屋、階層ボスの討伐時にレア宝箱の出現で中はハイポーション等のレア品を入れる
「これで人が多くくるはずなのです!」
「ありがとうハル♪ボク、☆ハル☆のダンジョン沢山冒険者が来るように頑張るから♪また遊びに来て!」
「はいなのです♪また来るのです、じゃハル地上に戻るのです!あ!その前にボス部屋の前にハルの仲間いるから連れて来るのです!」
ハルは仲間の魔物を連れて来て、転移陣に乗ったのです!
ノームが近づいてハルに魔道具渡してくれたのです
「これ!クリアの証明になるから渡したらいいから」
「はいなのです♪ありがとうなの!じゃねバイバイ!」
〈ブーーーン〉
ハルはダンジョンの外に転移したのです
「ここどこ?寒い… 眠いからいつものところに戻って寝よ」
ダンジョンクリアの転移場所は全然知らない場所にあって、誰もいなかったのです、しかも長くかかったから季節も冬になってたのです、寒いし夜だったのもあるけど人はいなかったのです、仲間の魔物はミラーレの森に帰って行きました。ハルはアトリエの町の公園の大樹に戻って眠りました。大樹はハルが寒くないように枝葉を回りに集めてくれたのです
次の日は雪が積もってましたが、ハルの眠りは深く起きることはなく、眠り続けました。公園の大樹のは、ハルを優しく包み込んだままハルを周りからも隠してくれました。
☆・☆・☆
ハルがダンジョンをクリアして地上に戻った頃
ハルの帰りを待つ、クランミラーレのガーディアンは、セリスを中心にギルドの依頼をこなす者、ダンジョン入口付近でハルの帰りを待つ者に別れて、動いていた。
セリス達は、ハルが宿に泊まってないことを知り自分たちのクランハウスを持つために、手分けして冒険者として依頼をこなし、魔物の素材を売ったりして、念願のクランハウスを手に入れたのだった。
「セリス様、これで安心して、私達の女神ハルちゃんを迎えることができましたね♪」
「そうね、ハルちゃんのためにみんな頑張ったものね♪前は冒険者ギルドに行っても、トラブルしかなかったのに、ハルちゃんが、アトリエの冒険者ギルドの雰囲気も変えたみたいだし、荒くれ者だった男達も、ハルちゃんのことばかり話しするもんね、ほんとここまで変わるなんてね、ほんと不思議な子、ハルちゃんお願い早く帰って来てください、みんな待ってるから…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます