第33話ハルは偉そうにしてる人嫌い・・
ハルは!何も悪いことしてないのに、捕まって牢の中で鎖につながれてます。
でもハルは痛覚耐性があるから平気なのです。痛くないのです。ただ怖いけど…
ハルは、怖くてずっと泣き続けました。助けを呼び続けました。そしたら声が大きくて、外にも漏れたみたいです。
デブでひげの偉そうにしてる人が、部下を連れて降りて来たのです。
デブの人は、うるさーいっと言って牢を蹴るです。
「チビ助!いつまでも泣くな!〈ガシン!〉うるさい!〈ガシン!〉」
ハルは、リルルに教えてもらったスキル大自然を使って、蹴ってるところに、森で一番硬くて大きいトゲのツルを、巻き付けてやったのです
〈ガシ!ガシ!ザク!〉
「ぎゃーーーー!痛い痛い痛い!」
「ふん!ばーか!」
「コート男爵大丈夫ですか!おい上に行って薬を持ってこい!」
兵士の人は階段を上がって行ったのです
ハルは賢いのです。ここは外が見える格子があるのです。
だからハルは、外に聞こえるように泣いたのです。
ハルの建物に人が来てるです。
デブの人はバカなのです。
建物は斜面に建てるのです。だからここは地下でも外が見えるのです。
だからもっと泣いて、男爵が悪い人なの教えるのです。
「チビ助!何をしたぁ!おい!牢を開けろ!」
「何!ハルは悪くないの!買い物したただけなの!なんで捕まえるの!」
「チビ助!声が大きいんだよ!〈バシン!バシン!〉黙れ!〈バシン!〉」
「痛いの!ハル悪くないの!何もしてないの!痛いの!やめて!
痛いのーー!」
「チビ助!黙れと言ってるだろうがぁーーー!〈バシン!〉おい!あれを持ってこい」
「嫌ぁーーー!痛いーーーー!」
何ですの?あれ?鎖?トゲトゲ?
あれ痛覚耐性も耐えれるの?
あ!ハル年齢制限スキル・・
耐えれない…
「お前はモルソン侯爵に引き渡す前に教育しなおしてやる!グフフ」
「嫌ぁーー!誰か助けてぇーー!」
「うるさい黙れ!おらー!」
〈ビシン!ビシン!ビシン!〉
「うわーーー!痛いーーーーー!やめてぇーーーーーー!いたいのぉーーーーー!」
やっぱし年齢適応のスキル制限で、酷い痛みダメみたい…
血が出る激しい痛み耐えれない…
ハルこのままでは死んでしまうのかなぁ…
ハルは、氷魔法も雷魔法も使えるの忘れてたのね。どうなってもいいや、あの痛い鞭で打たれ過ぎて、朦朧としてきたのです。
「ボソボソ 雷装… 」
「ん?生意気に身体を守るつもりか!そんな光をまとっても儂の鞭で破壊してやる!ほれ!」
ビシン!
バリババリバリバリ・・・・・
「ぎゃぁーーーーーーーーーー!」
プスプス…
ドスン!
男爵が倒れ慌てて駆け寄る男が男爵の身体に触れた瞬間
「コート男爵様ー」
バリババリバリバリ・・・・・
「ぎゃーーーー!」
ドスン
「悪い人・・偉そうな人・・きら・・い・・・・・・・・」
この後、この詰め所は大騒ぎになる。
多くの町民が建物を囲み、抗議をの声をあげている
☆・☆・☆
その頃王都では、マエラがテレスタで起きてる事件を、魔道通信具で知らされた
「何!コート男爵が小さな少女を牢に鎖で縛り鞭で拷問してるだと!
その少女はどんな感じだ!容姿は!
叫び声が聞こえなくなっただと!
念のためその少女の特徴を教えてくれ!」
すぐに通信から連絡が入る
「マエラ様!特長がわかりました。ハルと名乗ってる8歳くらいの髪の長い少女です。」
マエラは、それを聞いて怒りをあらわにして部下に命令する。
「なんだと!その子は我が王国を救ってくれた重要人物だ!至急コート男爵どもを捕らえろ!」
部下は、現状を報告する。
「この町には私しかいません!隣のココストには5人の諜報暗部の部隊がいます、直ぐ呼び寄せます!
馬車で一日なので全力で走らせれば数時間です」
「頼む!とにかくその少女を何が何でも確保しろ!私はシリウス王子プライム国王にこのことを報告する」
「は!わかりました」
マエラは、すぐに王子の部屋に向かう
〈コンコン!〉
「マエラです」
「入れ!」
〈ガチャ!〉
「シリウス王子大変です!先ほど、部下より緊急通信が入りました。
王国の救世主の特徴をした少女が見つかりました。
ほぼ間違いなく、我々の捜していた少女です。」
シリウスは、それを聞いて喜ぶ
「おおよくぞ見つけてくれた!」
マエラは、首を振り起こってる事を説明する。
「いえ!それが大変なことになってます。
少女はその町を治めてるコート男爵によって捕らわれ、鞭による拷問を受けてるようなのです。」
シリウスは、それを聞いて叫ぶ!
「なんだとぉーー!なんてことをしてくれたんだ!
なぜ拷問まで至ったんだ!どういう事だ!
わからん、でもコート男爵はなぜその少女のことをを知ったんだ?」
シリウスは、コート男爵関連貴族や行動を考える
「ああそう言うことか!奴はモルソン侯爵の一派だ!
領地拡張を阻んだ謎の少女、その特特徴をやはりモルソンは知っていた?
それを掴んでたコートが、ほぼ特徴が一致する少女を捕らえた。そんなところか」
それにしてもなんてことを、ただでさえ姿を隠すような子だぞ!
もしうわさが本当ならこの王国は消えてしまうぞ!
何としても王国に取り込みたかった最重要人物なのに、己らの私利私欲のために、クズどもが!
「私はプライム国王に報告する。
マエラは王国第一騎士団全員を引き連れて、
テレスタに向かえ!そしてコートを捕らえよ!」
マエラは、シリウスの指示に驚く
「シリウス様、第一騎士団全員100名ですか?多すぎるように思うのですが・・」
シリウスも答える
「これはこの国の重要案件だ!我が国にとってそれほど重要だという事を示す必要があるのだ!
それに何か嫌な予感がするのだ!
マエラお前をこの任務の責任者に命ずる!これを持っていけ!急げ!」
シリウスは、王家の短剣をマエラに渡す。
「は!全力でご期待に応えます!」
マエラは部屋を出て急ぎ騎士団詰め所に向かった。
シリウスは一人国王のもとに向かった
〈コンコン〉
「父上シリウスにございます」
「入りなさい!」
〈ガチャ〉
シリウスも少女が見つかった事を報告する
「我が国の救世主の少女が見つかりました」
国王は、見つかった事に安堵する
「よし、さっそく会いに行くぞ!」
シリウスは、少女の状況を報告する
「それが父上、また馬鹿な貴族がとんでもないことをやってくれました。
下手をすれば我が国の存続にかかわることに・・」
国王は、落ち着いて尋ねる
「ふむ… それでほんとうに間違いないのか…ほんとうに例の少女なのか…」
シリウスは頷く
「父上間違いありません!あまり驚いていないようですが、何か感じておられたのですか?」
「わしもだてに国王などやっておらぬ!
わずかながらも予見スキルもある!
それに長年の勘もな!だから今回娘を救い、クーデターを起こそうとした根源を、捕らえてくれたその娘に、何としても礼がしたい!
できれば領地でも与え、我が国にとどまってもらいたいと思っておる!
それにの、その娘に絶対敵対してはならぬ!
敵対すればきっとこの王国に災いがもたらされる。
儂の予見スキルでもそうでておる」
さすが陛下、良く理解しておられる
「してシリウスよその少女に、何があったのじゃ!」
「はい!実は私の諜報暗部の者がテレスタの町で、我々の捜してた少女がコート男爵の拷問を受けているとの報がありました。
コートはモルソン一派で、それで少女を捕らえることができたのだと思います。」
国王は、シリウスの報告を聞いて落胆する
「なんて事をしてくれたんだ!お前の言う通りこの国は終わってしまうかもしれんな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます