第29話お家に帰って来たのです、森が変わったのです
ハルは、王様とか王女様は嫌いなのです、だってその人達に廃棄されたのです!もうあんな辛いことは嫌なのです!
ギルドの偉い人も同じだったのです!ハルが王様とか王女様の命令で捨てられたこと、知らないです、ギルドの人怖かったです!もうあそこには行きたくないです
早くお家に帰るのです!ミラーレ大森林の魔物は、ハルの魔力知ってるです、始めはいっぱい襲って来たけど、今はあんまし来ないのです!ハルは攻撃されたら仕返しするけど、何もしてこないなら、ハルも何もしないのです!
この森の魔物達は何故か何もしてこないから寝てる時も楽なのです♪時々騒がしい時もあるけど、前より心配しなくてよくなったのです、朝果物まで置いてある時もあるのです、不思議なのです
森に入って20日パルルがハルの魔力を感知して迎えに来てくれたのです♪
パルルが来てから凄く楽しくなったのです♪いっぱいお話しもしたのです
ミラーレ大森林の魔物のほとんどがハルを認めたのです
意味がわからないのです、魔物が認める?わかりません、でも人型の魔物ゴブリンやオーク、オーガ、鬼人の種族はダメ見たいです、レア種族もダメなのです
ミラーレ大森林は、悪い人に少しずつ破壊されてるのです、パルルがいろいろ教えてくれたのです
パルルと会ってからお家まで前より早く着いた気がするのです
お家に着くと中は綺麗なままでした。不思議なのです
ハルがお家の中に入ると大樹の精霊さんがいたのです、凄く可愛いのです
精霊さんはハルの魔力が好きになったって言ってたのです、パルルも同じこと言ってるのです、魔力が好きとか美味しいとかわけがわからないのです
でもハルはこの森が大好きです、こっちの世界に来て最初はすごく辛くて嫌だったけど、今はすごく大好きなのです、ハルのお家はここしかないのです!だからもっと楽しく住みやすくするのです、料理もいっぱい作るのです、調味料もいろいろ作るのです
☆・☆・☆
クポルの町冒険者ギルドでは
「マエラ様何度来ていただいてもわからないものはお答えできません」
「私は、その少女を引き渡せと、言ってるんじゃないんだ、話をさせてほしいからどこにいるか教えてほしいと言ってるんだ」
なぜこれほどまでに王国騎士が、ここに来るのかと言うと、ハルの書いた地図に、ハルの独特のしゃべりにつながる文書が消されていたのだが、アリス王女の持つ不可視可のスキルで、消したものが見られてしまった。
マエラは、再現された地図とハルの書いた文書を見せる
「グレープ殿は、自分では相手を傷つけず無力化することは出来ないとおっしゃってた、アリス王女の救出された状況、再襲撃の連中の捕縛、この文書、全てが繋がるんだ!なぜここまで、と思ってるだろう、それは今王国は、王女を救出し王国の崩壊を救った、英雄の偽物が後を絶たないのだ」
「マエラ様、フェアリーの補佐をしている、バニラと申します、そのどうしてもその文書の主でないとダメなのでしょうか?代役ではダメなのですか?」
「私は一時しのぎに代役でもと、思ってた提言したのだ、シリウス王子も早期の収束を求めたのだが、一番の関係者アリス王女が馬鹿正直に公の場で、自分を救出したのは、高位の魔法を使う小さな少女だ!と宣言したのです」
「こう言っては失礼に当たりますが、アリス様は、ポンコツなのですか?その場を代役で治めたのち探せばよかったのでは」
「そうなのだ、それに偽物を検証するのにアリス様自ら立ち会われているから、もう収束ができないのだ、はぁ・・」
「正直に言おう、その少女は現在行方がつかめていない、ギルドでも捜しているのだが、今現在見つかっていない、たとえ見つかったとしても、私たちの前には来てくれないだろう」
「私も少女が権威を嫌ってるのではないかと思ってる、それなら安心してもらえるまで礼を尽くすしかないと思う、そのため私が選ばれたのだ」
「マエラ様は聡明な方なので正直申し上げます、アリス様を救出し王国の窮地を救ったのはその一人の少女です、ただ先ほどギルマスが述べたように現在行方を追っています、まぁそもそも、その出て行く原因を作ったのがそこのポンコツギルマスですがね!フェアリー様!」
「うぅ・・・何度もお前に言われ反省しておる、私が少女の嫌がる理由も聞かず、高圧的に少女に命令したのが原因で、出て行ってしまったことをはぁ・・」
「本当に少女だったのだ、私もにわかには信じられなくてな」
「マエラ様、今からあるものをお見せします、これはその少女がこのギルドを出て行く前に狩ったものです、恐らくこれを見れば少女の能力がわかると思います、できれば他言しないでいただきたい」
ギルマスは、バニラに命じて1匹の凍らせたウサギを目の前に出した
〈コト!〉
「これが最後に少女が狩り、私たちの前に置いて行ったものです」
「まさか!これはホーンロップではないか!ん?はっきりとはわからないがこれは、ほとんど傷がないぞ!こんなの見たことない!」
「私もこれを見て、その倒し方を聞いて規格外だと思いました。」
「なるほど、これなら納得する」
「どうしますか?あの子がもし仮にあそこにいるのなら、私たちでは手出しできませんよ」
「グレープ殿、その者がいる場所をご存じなのか?」
「あくまで推測ですが、あの子の実力最後に目撃された場所からほぼ」
「わかってるなら、私が向かう!こう見えても王国騎士の中でも5指に入るのだ!場所はどこだ!」
「ミラーレ大森林奥地です」
「なら早速向かう!」
「マエラ様のランクはAあたりでしょうか?それでは無理かと」
コンコン応接室の扉をノックする音がしたあと
「グレープです、ただいま戻りました」
「入ってくれ」
ガチャ!
バタン
グレープはミラルを連れボロボロの状態で応接室に入りすぐ倒れてしまう
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