第17話問題発生逃げるのです

3種類の薬草を出すと、周りの人が固まったのです。

あれ?何これ… 誰も何も言わない…

ヤバイかも・・・


え?なんでなの?

誰も何も言わないのです。みんな薬草見て固まったままなのです。

たぶんこれはまずい予感するのです。

楽しく旅ができないかもです。


ハルは慌てて、薬草をバッグに戻して逃げることにしましたの


「ごめんなさい!間違えて雑草出しちゃいましたの、買取はいいのです。

ハルは帰ります」


ハルは逃げようとすると、グレープさんと素材査定カウンターにいたおじさんに腕を捕まれたのです。


ガシッ!


「ちょっと待ったぁーーーー!」


ガシッ!


「ちょっと待ってぇーーーー!」


ビクッ!


二人に捕まれたのです、怖いのです。ギルドの中も騒がしくなったのです。


受付の女の人も、カエラさん、ミラルさんも集まって来たのです。

ハルは、これからどこかに連れていかれて拷問されるのです。怖いのです


ブルブルブル


ハルは怖くなって震えていました。


「ごめんなさい!もうこんなことしないので許してなの・・・グスン 森に帰るから離してなの・・グスン 」


身分の高いカエラお姉ちゃんが来たのです、ハルは、おしまいなのです


「どうしたの?グレープ」


「お嬢様じつは・・・・・・・・・・だされて・・・・・・」


別の受付カウンターのお姉さんが近くに来たのです。


「キールどうしたのこの子の手を掴んで」


「お!バニラか!サブマスのお前ならわかるか、あのな・・・・・・・・・・草を・・・・・」


「なんですってぇー!ヒヤリー草とデトル草ですって!」


ビクビク


うぅ怖いのー


「おい!声がでけぇ!」


「ごめんなさい」


バニラの一言でギルド内が騒然となる


ハルは知らなかったのです。この世界は、回復と言う手段がものすごく貴重で、回復薬の元となる薬草は2種類あること。

下級薬草はヒルラ草、上級薬草はヒアリー草として、薬師から採取依頼が出されている。


【下級回復薬…ポーション】

軽傷の回復と体力の回復に効果がある。


下級ポーションは製作者によって回復率が10%~40%の幅がある。


原料は水と薬草ヒルラ草と作成者の薬師スキルレベルと魔力で作成することができる。

値段は金貨1枚~5枚となってる。

回復率にばらつきがあるのは、スキルレベルではなく、精製方法にある事は、あまり知られていない


回復薬の精製は、不純物を取り除いた蒸留水と、薬草の粉末率含有魔力量が重要になる。

薬師の流す魔力量の均一化も必要だか、スキルレベルが上がると自然とよくなるため、あまり重要ではない。

下級ポーションの作成レベルは、薬師レベル1で作成が可能になる



この世界の通貨については…

鉄貨1枚→1クロル(日本の1円)

銅貨1枚→100クロル

銀貨1枚→1,000クロル

金貨1枚→10,000クロル

白金貨1枚→1,000,000クロル

となっている



【上級回復薬…ハイポーション】

重傷、骨折、体力回復に効果がある

作成者によって回復率は60%~99%の幅がある。

製作方法は下級回復薬と同じ


注)現在原料のヒアリー草は嘆きの森、ミラーレ大森林の奥地、スマスタ島幻想の森、魔大陸の幻魔の森、で採取できることが知られている。


ただしどの森も攻略難度が高く、AランクSランクの魔物が多く出没する場所でしか採取できないため、超貴重な薬草となっていた。

☆買取額は品質によるが超高額



【デトレ草…】

主に解毒用薬草として知られている。

ヒアリー草と同じ場所でしか採取はできないレア度が高い薬草…

まれにCランククラスの冒険者が立ち入ることのできる森で、採取が確認されている。


☆買取額は品質によるが超高額


【ストールトル草】

完全回復薬エリクサーの材料の一つ

単独では、麻痺回復としても使われる。


注)採取可能場所については、ほとんど知られていない…

この薬草に関しては王国貴重書庫に、保管されている薬草薬品図鑑にのみ記され、完全回復薬エリクサーの製造方法の材料として書かれていた。


【完全回復薬…エリクサー】

四肢の欠損及び若返りの効果があり、人間の細胞の超活性化を促し、欠損部分は脳内の記憶をもとに回復する。

状態異常の麻痺、毒、石化も回復する。

注)生まれつきの状態異常…盲目・麻痺等は、エリクサーでは回復しない


そのことを知らないハルは、レア薬草を出してしまい、今回の大騒ぎになったのだった。


「ハルちゃん、さっきの薬草もう一度見せてくれる?カエラまだ見てないの、お願い」


カエラにお願いされるもハルは拒否する。


「さっきのは間違いなのです。雑草なのです」


「お願いします。ハル様バニラも見てみたいのでお願いします。」


ハルは、受付の女性にもお願いされ、腕を捕まれる


「嫌なの!雑草なの!ハルを離してなの、森のお家に帰るの・・グスン・・」


さらに追い討ちかけるように、査定受付の男性が発言する。


「お嬢ちゃんの持ってるバッグ、マジックバッグってやつだろ!

取り出した薬草がまだ生き生きしてたから、恐らく幻のバッグだ!」


ハルは、幻のバッグと言われて驚く


ビクッ!


え?そんなの知らないの…

何か怖い…


グレープも驚き発言する


「嘘ぉー!聞いたことがあるけど実在するなんて凄い!凄い!」


ビクッ!

バニラが

ハルをじっと見つめ発言する


「ハルちゃん!あなたいったい何者なの!」


ビクッ!

怖い…


カエラもお願いしてくる


「ハルちゃんもう一度だけね、お願い!」


うぅ…


グレープがカエラに説明する。


「お嬢様薬草もそうなんですが、ハル様のバッグがとんでもないのです」


「え!どういうこと?」


これはもうダメなのです。おしまいなのです。ハルは、捕まってしまうのです。


「グスン・・ うわーん・・ お家に帰るの うわーん・・ 」


バニラは、泣き出したハルを見て暫く考え話しかける


「ハル様別室に来ていただいて、少しお話させていただけないでしょうか?

薬草もですが、そのバッグのことも見せていただけないでしょうか?

見せてもらえるなら、冒険者登録も考えさせていただきますよ」


冒険者登録の言葉に反応するハル


「グスン・・え?冒険者登録してくれるですか?・・グスン」


バニラは頷く


「はい!私はその権限もありますので、どうですかハル様」


「行くのです!どこで見せればいいですか」


職員とのやり取りで、激しく泣いていたハルが泣き止んだ事に、カエラ達は驚いていた。


「えーーー!そんなのでいいの?」


「アハハハ子供らしくていいじゃねえか」


ハルは、ギルドのバニラお姉さんに連れられて、ギルドの中にある特別な部屋?応接室に来たのです。


何故かカエラお姉ちゃん達もいっしょについて来たです。







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