第16話冒険者ギルドにきたのです


ハルはミラルお姉さんと冒険者ギルドに向かったのです。ワクワクするのです。ドキドキするのです。フルフルするのです。


「お嬢様こちらです。ついてきてください」


やっぱりこの世界の町って、全て城壁の中に町があるのかなぁ?

魔物が襲ってくるから?

凄く楽しい、町の様子に屋台、時々通る人が乗ってる乗り物いいなぁーハルも乗ってみたいなぁ、


ハルが周りを見てキョロキョロしていると、ミラルお姉さんに手をつながれました。


「お嬢様町は初めてですか?あまりキョロキョロされるとはぐれますよ。

ギルドに着くまで私が手をひいて行きますね」


「ごめんなさい、見たことないのいっぱいあったから楽しくて」


ハルは前世の記憶が少しあるけど、この世界に来たんだから楽しく生きたいなぁ、ハルは8歳だからそれらしくしないとだね、


ハルは、谷の森で沢山魔物倒して来たけど、魔物って倒すまでは、禍々しいってか、なんかヤバイ雰囲気だったけど倒したら普通の獣に変わっちゃつた気がするのはハルだけなのかなぁ

倒した魔物って売れるのかなぁ


魔物のウサギも狼も普通に美味しかったし、ハルは狩った魔物いろいろな方法で調理したけど、調味料がないから美味しくできないのです、この世界の人はどんな調理するのかなぁ…凄く楽しみなのです♪


ここの街並みは木造建築が多いのです。

煉瓦とか、ブロック構造少ないのです。窓の構造も透明のガラスはないのです。

作るのが難しいから?うーんよくわからないのです。


でもワクワク止まらないのね。もっといろんなところへ行ってみたいのれす。

冒険するの楽しいかもぉ♪

うん冒険者登録いいのね。冒険者になってお金稼いで、旅するのです。


「お嬢様着きました、こちらですよ」


ワクワクしながら街見てたら着いたみたい


ここがギルドなんだぁー

大きな木造2階建ての建物についたのです。

ミラルお姉さんの後に続いて入ると、そこは、つぉい人達の世界がありました。


ガャガャ


筋肉ムキムキの人、剣を腰に差した人凄い大きな鉄の板持った人が沢山いました。

筋肉ムキムキの怖そうな人達が、ハルを見てくるです。

いっぱい見てくるです。圧も凄いです。ビシビシ感じるです。

いいじゃん、ハルだって冒険者になって、お金沢山貰うのです。



ミラルさんがカウンターの近くに行くと、さっきのカエラお姉さんが、何かもめてるのれす。


「どうしてよ!これだけコブリン仕留めたのだからランク上げなさい!これで実力はわかったでしょ?」


ギルド職員がカエラに丁寧に対応する


「申し訳ございません。規定により、カエラ様をDランクに上げることは出来ません」


ペコリ


職員はカエラに謝罪するも、カエラは納得せずくいさがる。


「どうしてできないの!わかるように説明しなさい!」



「はい!カエラ様は前々回前回とコブリン、コブリンメイジ、オークなどEランクCランク多くの魔物を倒されました。本来であれば昇格するはずなのですが、そのほとんどが、ミラルさんたちが倒されてますよね。

冒険者カードには、本人の討伐記録が残っています。それで確認しました。」


ふーん冒険者カードって凄いんだ…

あ、カエラさん黙っちゃった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「よって今回は、昇格は見送りさせていただきます」


「わたしだって一緒に倒したのよ!なぜダメなのか説明しなさい!」


納得しないカエラにギルド職員は、ギルドランクの定義を丁寧に説明する


「冒険者には、責任がかかっているのと同時に命の危険が伴います。

ギルドのランク制度は冒険者様の安全も守るものなのです。

ランクによって決められた依頼は、そのランクを超えることはありません!


低ランクの冒険者が、お金がいいからと、受けることは絶対できません!

それは生命の危険が増すからです。

冒険者ランクの依頼ボードに記されてる依頼表は、全てきちんと吟味したうえで、ランクが決定されます。

難易度危険度が増す依頼は、報酬も高く受けることのできるランクも高くなります。

カエラお嬢様!冒険者には命が伴います。決して遊びではないのです!」


ギルド職員の毅然とした対応にカエラは態度をあらため答える


「わかったわよ。Eランクでいいわよ」


「ご理解いただきありがとうございます」


うわー凄いなぁあのお姉さん、貴族のお姉さんを納得させたぁ


カエラが、対応に納得したところに、ミラルがハルをカエラのところに連れてくる。


「カエラお嬢様お連れしました」


ハルは、長いカウンターの前に立つ

『何かドキドキするのです。』


ミラルごハルに簡単に説明する。


「ハルお嬢様こちらが受付でございます。冒険者登録はあちらで、素材査定受付はあそこのカウンターになります。」


ハルは、ミラルさんに返事をする


「わ・わかったのです。」


ハルが登録受付のお姉さんのところに行こうとしたら、カエラお姉ちゃんが飛びついてくる。


ダダ

ギュー


え?


「ハルちゃん!どうしてここに?私に会いたくて来たのかなぁー」


何このお姉さん…ちょっと怖いです。


「違うのー!離してなのぉー! ハルも冒険者になりたいから登録するのです!

あと森で薬草も採ったので買取してもらって、お金もらったら屋台に行くのです!」


二人のお姉ちゃんが笑っている


「アハハ可愛い♪お姉ちゃんが一緒に行ってあげるね」


別にいいのになぁ…

あんまし身分の高い人とかかわるのよくない気がするのにぃ…

危険を感じるのね、断るのです。


「ハル一人で大丈夫なのです」


そこにカエラお姉ちゃんと並んでた人が来て、ミラルさんにいろいろ指示をする。


「ミラルはカエラ様についてて、お嬢様素材買取の確認と受け取りお願いします。

あと依頼完了報告もお願いします。ハルお嬢様は私が案内します。」


この人、冒険者ランク高そう確かグレープさんって人だ、背が高くてカッコいいなぁー


「ハルお嬢様、私カエラ様とパーティー組んでるグレープと申します。よろしくお願いします。」


このお姉さんこんな怪しい格好してるのにちゃんと挨拶してくれる


「ハルなのです、よろしくなのです」



ハルはお姉さんに連れられて、登録カウンターに来た。


「ハルお嬢様ここが登録受付よ」


受付のお姉さんは、カウンターからハルを見下ろし優しく話してくれる。


「冒険者ギルドにようこそ、登録でしょうか?お嬢様?フードで隠れて顔がよく見えないので、フードとってもらっていいかな?」


「お嬢様じゃないです。ハルは冒険者になるです!フードとらないとダメですか?」


お姉さんは容姿の確認必要だからと説明してくれる


「ごめんね、登録時に冒険者の特長も書かないとダメなのよ。」


「わかったです。」


ハルはフードをとった。

銀髪のツインテールと、幼い可愛い顔だちのハルを見て受付のお姉さんは声をあげる


「キャー可愛いー!」


他のカウンターの女性も集まって来る


「ほんと可愛いー」

「妖精みたいね。」


騒がれて恥ずかしくなり下を向くハル


「ぅう…恥ずかしです…」


そんな姿を見て登録受付の女性は咳払いをして、謝罪をし改めて手続きの説明をしてくれる


「ゴホン!申し訳ございません!では改めて、冒険者ギルドにようこそ!

ハル様は、登録でございますか?

ではこちらの用紙に必要事項をご記入ください」


ハルは、女性から一枚の用紙を渡される


「わかったのです。」


ハルは受付のお姉さんから登録用紙を受け取ると、お姉さんが心配そうに代筆しなくていいか聞いてくる


「ハルちゃん字書ける?お姉さんが書いてあげようか?」


「ハルは、偉いのです!ちゃんと書けるのです」



えっと名前はハル8歳です、戦闘スタイル?得意魔法?うーんよくわかんないから無視です。

得意な武器?あれだね、スリングショット!これでいいのです。


「できたのです!」


お姉さんは、用紙を受け取り確認してくれる


「どれどれ、え!8歳かぁ・・・うーん ハルちゃんご両親に許可取ってるのかな?

許可がないと、未成年は冒険者登録は無理なのよ、ごめんね」


「えーーー!せっかく危険な森抜けて来たのに…」


ハルはがっかりして、お姉さんに挨拶して、冒険者ギルドを出ようとしました。


するとグレープお姉ちゃんが素材だけでも買取してもらいなさいって言ってくれたので、買取カウンターに来たのです。


ここだよね。



「どうした嬢ちゃん!」


ビクッ!


熊みたいなおじさん…

ちょっと怖いけど買い取りしてもらってお金もらわないと…


「あの薬草の買取お願いしますのね。薬草なのです」


「おういいぜ!査定するから冒険者カードだしな!」


「え?カードいるの?うぅ持ってないです」


「そいっあ困ったなぁ・・手数料2割取るけどいいのか?」


手数料いるんだ…カードないしハルはお金ほしいからOKしました


「はい!それでいいのです!」


するとグレープさんが助けてくれましたの


「では私が仲介します。問題ないですよね」


「ああこっちは問題ないぜ!」


グレープさんは、ギルドカードを渡して何かチェックしてから返却された。


「確認されたから、ハルちゃん薬草出してあげて」


ハルはわくわくしたのです


「はい!なのです」


ハルは収納バッグから、回復薬ポーションの主要素材の薬草ヒアリー草と、解毒薬になるデトル草、石化状態が回復する石解薬になるストールトル草を、目立たないように少しだけカウンターに出したのです。


ハルが3種類の薬草を出すと、周りの人が固まったのです。

あれ?何これ… 誰も何も言わない…

ヤバイかも・・・

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