第2話瑞樹とクラスの仲間(改)

ごほん!お嬢様はこちらに来て頂けますか?

このままでは話が進みませんので…


ボクは兵士の人に少し離れた場所に連れて行かれ大人しく話を聞く事にした。


宰相が再び話し始める


「では、何故あなた方が魔族に匹敵するか、説明します。」


宰相は、兵士長に能力プレートを見せるように指示する


「皆さんこの兵士長は、王国一の強者です。

能力プレートを表示しますので、見てください」


兵士長のラルフは私達に見えるように前に出てくる


「ステータスプレート!オープン!」


すると兵士長の前に能力プレートが表示され私達も見えるように表示された。


名前 ラルフ・クラルド

年齢 35歳 

身長225cm 体重190kg

種族 人族

LV.56

生命力 HP 24,000

魔力  MP 4,000

物理防御   25,000

魔法防御   8,000

物理攻撃力  45,000

魔法攻撃力   5,000

俊敏     15,000

知力      6,000

スキル 身体強化LV.3 風魔法LV.3 

称号 王国兵士長


皆がおお!と驚いている


宰相の横にいた大臣ぽい人が召還した者達にステータスを見せるようにお願いしてくる


「これが兵士長の能力です。皆さんこちらに来てステータスをお見せください」


藤代達は素直に前に行きステータスを見せて行く


「なんかよくわかんないけど、俺から行くぜ!ステータス!オープン。」


名前 藤代真一

年齢 17歳 

身長191cm 体重105kg

種族 人族

LV.1

生命力 HP 1,000

魔力  MP 1,000

物理防御   1,000

魔法防御   1,000

物理攻撃力  2,000

魔法攻撃力  2,000

俊敏     1,000

知力      1,000

スキル 光属性魔法LV.1 風魔法LV.1 火属性魔法LV.1 水属性魔法LV.1 雷属性魔法LV.1 身体強化LV.1 物理防御LV.1 魔法防御LV.1 成長促進LV.1 剣術LV.1

称号 光の勇者


国王たちは藤代のステータスを見て歓声をあげていた。


「これは素晴らしいです。LV1でこの能力値しかも5属性の魔法まで使えるとは…

王国史上初めての出来事です。さぁ勇者様こちらへ」


藤代真一は、機嫌をよくしながら国王に手を握られ、横に控えてる王女らしき女性にも手を握られ調子にのり他の生徒たちに指示をしている


「お前らなら大丈夫だ見せてやれよ!俺たちの能力を」


次に前に出てきたのは近藤文雄


「次は俺だ!ステータス!オープン!」


名前 近藤文雄

年齢 17歳 

身長188cm 体重100kg

種族 人族

LV.1

生命力 HP  1,000

魔力  MP  300

物理防御   1,200

魔法防御    100

物理攻撃力  2,000

魔法攻撃力    0

俊敏      300

知力       200

スキル 身体強化LV.1 物理防御LV.1 成長促進LV.1 拳闘術LV.1

称号 光の拳士


また国王たちから歓声が上がる


「さぁ勇者様こちらに」


「次は僕だ!ステータス!オープン!」


名前 佐々木優斗

年齢 17歳 

身長185cm 体重68kg

種族 人族

LV.1

生命力 HP  700

魔力  MP  1,200

物理防御    700

魔法防御   1,200

物理攻撃力   100

魔法攻撃力  2,100

俊敏      700

知力      600

スキル 光属性魔法LV.1 風魔法LV.1 火属性魔法LV.1 水属性魔法LV.1 雷属性魔法LV.1 土属性魔法LV.1 物理防御LV.1 魔法防御LV.1 成長促進LV.1 

称号 光の賢者


「次は私ねステータス!オープン!」


名前 古見奈奈

年齢 17歳 

身長175cm 体重58kg

種族 人族

LV.1

生命力 HP  500

魔力  MP 2,000                     

物理防御    300

魔法防御   1,800

物理攻撃力   350

魔法攻撃力  2,200

俊敏     1,000

知力     1,000

スキル 光属性魔法LV.1 風魔法LV.1 水属性魔法LV.1 聖属性魔法LV.1 魔法防御LV.1 成長促進LV.1 

称号 光の聖女


「おお!これも素晴らしい!しかも聖女様!ささこちらに」


こうして、クラス28名の生徒全員何かしらの称号を持ち、それぞれの平均能力値は500とかなり高く、国王たちも喜び最後の一人を残し全員が歓迎の宴が用意されてる部屋に案内されていった。


ちなみにこの世界の人族のLV.1の平均能力値は50だそうだ。


はぁ…何うかれてるの?


これから大変なのに…


「あのぉーまだボクが残ってるのです」


宰相が一人残ったハルに説明する。


「これは、お嬢様失礼しました。

お嬢様は、年齢的にまだ成人されてないと思います。


この世界では、一般的に成人の儀まではスキルが現れません。

本来ならお嬢様は召還から外れるはずなのですが、どうやら巻き込まれたように思います。本当に申し訳ない。」


やっぱし巻き込まれたの?


でもボク前の世界の記憶ないけど、これってどう言う事なんだろ?


ボクは誰なの?ほぇ?


「お嬢様には、別室にて今後のことを説明いたします。」


周りがお嬢様と呼ぶから、ボクは改めて自分の姿を見た。


小さい手に髪の毛も長い手足も細い…


何この姿…ほんと誰なの記憶がない…


何であの人達とこんな所にいるの?


あの人達と一緒にいたから?


もうわからない…



ボクが女の人に手を引かれ、別室に行くため部屋を出ると、綺麗なお姉ちゃん二人がこっちを見てお辞儀をして手を振って来た。


あの人は確か、轟さんともう一人は誰だろ…なんか思い出せそうなのけど…


ボクは、お姉ちゃん達に手を振り別れて、案内してくれているメイドさんの後について行った。


別室に入るとメイドさんに着席を進められた。


「お嬢様、しばらくここでお待ち下さい」


ボクは席に座って待ってると、兵士数人と黒いフードをかぶった人が入って来て、フードの男はボクの手を掴むといきなり何かをはめようとした。


「何するですか!離してぇー!」


「うるせぇ!しずかにしろ!」


ドス!


「うっ…」


ドサッ


ボクは、腹を殴られ意識が無くなった。


………………


男達は、何かを嵌めようとするも何故か弾かれる


「おい!なんでこいつ隷属の腕輪がはじかれた?これはどうだ? 」


バチン!


「 嘘だろ!何ではまらない!何なんだよこのガキは、わけわかんねえ」


フードの男は諦めて次の行動に移った

「おい!毒飲ませて見ろ!」


兵士達は、飲ませようとするも横たわって眠るハルにのませることが出来なかった


「くそ!全然飲まねぇ!ゲルマン様変化ありません!」


「馬鹿やろー!お前は、バカか!横になって寝てるやつがどうやって飲むんだよ!」


「あ!すいません」


「どけ!こうやるんだよ!」


ゲルマンは、ハルの身体を起こし顔を上に向け、口を開けさせゆっくりと流し込む


ゴクゴク


「変化ありません」


くそ!


「耐性持ってるかも知れん、もっと飲ませろ!」


「お!色が変わってきました。」


ゲルマンは、袋から別の腕輪を出して渡す


「よし今度はこの魔力封じの隷属腕輪はめて見ろ!」


「はい!」


バチン!


「いってぇ!ダメです!」


「何度もやって、新しく改良された魔道具も同じとはもういい!

隷属して欲しがる貴族に渡す予定だったが、出来ないならこの子は申し訳ないが、廃棄する!この事は、宰相様に報告するから待ってろ」


宰相に報告して先ほどの男が戻って来ると部下達に指示を出す


「お前たちは今すぐレタース大森林にい行く準備を整えて来い!

準備が出来たら、レタース大森林奥の嘆きの谷にこのガキを落とせ!


森の入り口付近は、冒険者がよく魔物を狩るから見つからないように注意しろ!


廃棄場所の谷の崖まで、お前達なら2日あれば着くはずだ。


その間この薬を飲ませ続けるんだ。


奥にある嘆きの谷に投げ込めば、間違いなく廃棄できる。

危険だが言ってきてくれ!」


部下達もうなずき答える


「わかりました!ただ谷までとなると準備に時間がかかりますが…」


「危険な森だから結界石と魔物よけを大量に用意する必要があるから仕方ない、どれくらいで準備がかかるんだ?」


兵士は考え返答する


「2日、遅くても3日あれば準備が整います」


男が、この娘の担当のメイドを呼び指示を出す。


「いいかこれは命令だ!この娘は、森に連れて行く事になった。

それまでこの娘に眠りの秘薬を通常の3倍飲ませといてくれ、ギリギリまで眠らせておいてほしい」


「わかりました」


ボクは途中から何故か気がついていた。廃棄って言ってたけどボクの事だよね。

嘆きの谷何それ?


眠りの秘薬って睡眠薬かなぁ…


さっきの強いショックで、脳に刺激が起きてボクがここに来るまでの記憶が僅かだけど戻ったのね。


眠った振りをしながら、いろいろ整理してみた。


まず身体だよ、凄く小さいしかも女の子?


ちょっとビックリかな、微かに思い出した記憶は、ここに来る前の確か…


ボクは大人だったとような…


それで大きな車で移動中にトンネルで天井が落ちて来てボクに当たって死んだと思ったんだけど…


うーんほんとはっきり思い出せないのね。


ボクはあの時死んでる…はず


大人だったのに殆ど記憶がない…


でも修学旅行…?

団体の旅行でボクがそこにいたのかも?

もしかしたらあの子達関係者?


ボクは死んでたはず…


じゃなんでボクはこんな少女になってるの?


ボクも召喚された部屋にいたよね、え?

ボクだけ死んだから召喚じゃなく転生者?


うーんわかんない


多分ボクは死んで、転生して何故かあそこにいた?


何でかわからないけど…


転生って生まれ変わる事だよね?


何で赤ちゃんでなく、小さな女の子なの?


わかんない事いっぱいなのです。


はっきり覚えてないけど、あそこにいた人達って、生徒なの?


たぶんそうだよね…前の世界での記憶が所々しかわからない…


もしかしてボクって先生だった?


あのお姉さん達はボクの生徒なの?


わからないけどもしそうなら、ちょっと心配なのね。


今まで平和な世界にいたのにこれからの事考えると…


特にあのお兄さん達…


騙されていいように扱われるかも…


今のボクって、生徒達の記憶も先生だった記憶もないけど記憶の断片と推測だけど…


でもあの女の子達は、何とかしてあげたいかな


もし生徒だったら助けてあげないとね。


それにしてもお兄さん達は、召喚されて回りが凄く変わってるのに、あの人達の誘導に乗って動いちゃって…


何でもっと疑う事しないの?


安全のための条件とか話し合わないの?


戻れると思ってるの?


もし戻れなかったらどうするの?


本当に馬鹿だ。


騙されてるのわかってるのに…

でもほっとけないよね。


誰かに伝えておかないと、危ないのです。


あれ?でもボクのこの状態って小さな女の子だよね。さっきの事…


あ!自分がヤバイのです。


でもあの子達に警告してあげないと、うーんどうやって伝えようかなぁ…


この身体だし、信用してもらえないだろうし、わずかに記憶のあるからたぶん生徒のお姉さん達二人に何とか伝えることができれば…


あとはみんなに注意してくれると思うけど、名前何だっけ確か・・


何かこの身体になってしゃべる口調もおかしくなってるのです。

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