第3話生徒たちは歓迎ボクは追放
ハルが別室で眠らされた頃、生徒達は、異世界独特の雰囲気と、自信の能力が表示されるステータスと言うゲーム感覚に浮かれていた。
「真一これって好待遇だよな、俺たちヒーロー扱いかな」
「優斗確かにこの豪華料理と美人メイド、最高だよな!」
クラスの男子たちが、楽しそうにする中、轟は香月に近寄る
「ルナどうしたの?」
「カエデみんな浮かれてるけどさ、私たちって元の世界に戻れるのかなぁ」
「わかんないよ…でも私気になってることがあるんだけど・・
先生とバスの運転手さんとガイドさん、一緒に召喚されてなかったのかなぁって」
「そういえばカエデって、瑞樹先生のこと好きなんだよね、気になるよね」
「ルナだって、瑞樹先生のこと好きじゃん!」
「アハハ… 私も気になってた!バスの中が光った時、先生がバスの中にいなかったと思うの。
トンネルの天井が落ちて来て、車の中にコンクリートが飛び込んで来て、先生外に投げ出されたような気がしたの…
その後少ししてバスが光に包まれたでしょ、あの後どうなったのかなぁ…
瑞樹先生…生きてたらいいんだけど…」
桜が丘高校№1美少女と№2美少女が、その場にいない思い人のことを心配していた。
ルナが突然思い出したように叫ぶ
「あ!そうだ、あの子どうなったのだろ?」
「え?あぁ、あの小さい女の子ね。
私気になったのは、あの子の発言よ。普通こんな異常な出来事起こってるのに、藤代君たち騒いで収集つかなくなりそうな時のあの子の発言にビックリしたわ!
あの国王に向かって一喝したんだよ!
普通あの年頃の女の子ならうろたえるだけだよ!
普通あんな事言わないよ!
それより気になってたのは、あの子が私達と一緒にいたことなのこの意味わかる?」
「え!まさかカエデって相手のことわかるスキル持ってるの?」
カエデ達が話してると先ほど召還の間にいた者達が入って来る。
ガチャ
「ルナ!また後で話そ!」
「?あ!そう言うことね」
宰相が部屋にいる者達に話しかける
「轟様、奈月様こちらにお座り下さい、国王様より皆様のこれからのことについてお話がございます」
クラス全員が席につき国王が今後について話をする
「勇者諸君、この度は我が国のために力をお貸しくださること心より感謝する。
現在まだ魔族は出現してないが、1年後には、間違いなく現れるであろう」
宰相が地図を目の前に広げ藤代達が見つめる
宰相は、地図を見せながら説明をしていく。
「その兆候として、ハヒュースト山脈とレタース大森林に、かってないほどの瘴気が溢れ魔物が活性化し、変異種族が発生しておる。
これは過去の文献にもあり、魔族が魔国よりあふれでる前兆なのじゃ!
勇者殿には、我が国が管理するタワー型ダンジョンで、鍛練して頂く!
来る魔族襲来までに、レベルを上げ鍛えて頂きたいのじゃ!
そのために、勇者殿にはこの城内に留まって頂き、ダンジョンから戻られてからのケアのために、一人に一人専属のメイドをお付けする。ここにこれい!」
32人の見た目麗しい女性が一列に並びきれいにお辞儀をする
「「「「「おぉ!」」」」」
クラスの男子達は歓声を上げ、女性達はその身なりと仕草に見とれている。
クラスの男子たちが騒ぐのを轟、古見達女性は、冷ややかな目で男子を見つめる。
国王が女性陣について説明する
「それぞれの相性は、こちらの持つスキルでわかるゆえ、勝手に決めさせて頂いた。
後勇者スキルを持つ4人は、我が娘をサポートとしてつけることにしたので、よろしくお願い申す。」
「藤代様第一王女のアイシャと申します。よろしくお願いします」
王女はドレスのスカートを少し持ち上げ綺麗なお辞儀をする
「ハラート侯爵家長女マリーと申します。よろしくお願いします」
マリーはメイド服に身を包み同じく綺麗なお辞儀をする
「お・おう任せて下さい!この国は俺たちが守ってやるから… ゴックン」
『この王女もメイドもめちゃめちゃ美人でしかも俺好みで巨乳ウホ♪異世界最高だぜ!』
「近藤様、第三王女のグラスと申します。よろしくお願いします」
王女は綺麗なお辞儀をし近藤の手を握り横に並ぶ
「ユーリシスト侯爵家次女キラと申します。よろしくお願いします」
キラも王女にならい綺麗なお辞儀をし近藤の横に並ぶ
『あかん!この二人の色気半端ねぇ… 異世界いいじゃん』
ジェシカは、佐々木を見つめわざと見えるように胸の谷間を強調してお辞儀をする
「佐々木様第四王女ジェシカと申します。よろしくお願いします」
ケイトも綺麗なお辞儀をし佐々木の後ろに控える
「ナダルス伯爵家が長女ケイトと申します、よろしくお願いします」
身体の小さな第5王女は、たどたどしい仕草でお辞儀をする
「古見様第5王女ララと申します。よろしくお願いしますお姉様」
古見は幼女フェチ、幼い王女の仕草にプルプルと身体は震え、抱きしめたい衝動を必死に我慢している
「ツールリズ伯爵家三女ムムでしゅ・・と言うです。よろしくお願いしましゅ…すです」
顔を真っ赤にしてお辞儀をするムム
古見は二人による仕草に衝動が抑えきれず自分に引き寄せ、頭を撫でている
その他のメンバーにもメイドが一人一人挨拶をし、それぞれ会話を始めた。
ほとんどが満足してるのか楽しそうに話をしている約2名を除いて…
「轟様、アスクル公爵家長女カエラと申します。よろしくお願いします」
「はい!よろしくね」
「あのルナ様何か失礼なことしたのでしょうか?」
「あ!ごめんなさい、今は話せない!後でね」
「わかりました」
カエラはお辞儀をし静かにルナの後ろに控える
「香月様ターナー公爵家長女ホランと申しますます、よろしくお願いします」
ホランはカエデの目だけを見つめお辞儀をし、何も語ることもなく静かにカエデの後ろに控える
「勇者殿には明日また集まって頂き装備を整えて、ダンジョンへ鍛練に向かって欲しい、では部屋も準備できたようなのでゆっくり部屋でくつろいでくだされ、では失礼する」
国王は、部屋を出て行った
クラスの生徒達は、メイドに連れられそれぞれ用意された部屋に入って行った。
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