春の日

春の風が吹いて

リコーダーの音が鳴る


桜色した校庭から

ニコリと笑う顔がある


桜の絨毯の上を

堂々と生徒は歩いて行く


木漏れ日が体育館を照らして

その空間を幸せで満たす頃


あなたの音楽が窓から抜けて

音符が踊る舞踏会


この心臓が止まる頃には

世界も平和になることを


願ってはうとうとと眠りゆく

春の昼下がり


壁にたてかけていた絵も

夕陽の赤に照らされて


どこかいつもよりも

誇らしげに見えた

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