妖精反応
お医者様によるとどうやら私は妖精になったようです。
いえいえ、正しくはなってしまったのです。
妖精は妖精らしく、この真っ白な箱の中で生きて行かなければならないのです。
憐れですか、憐れですか、同情なら要りません。私は妖精であることを誇りに思います。これで他の人々が生贄にならなくとも良いのです。
しかし、天井のシミは私に語りかけてきます。
「おまえはもうダメだ」とか、「そのうちころっとあの世行きさ」とか、あることないこと、口からでまかせを言って、私を惑わすのです。
私は家族にも恋人にも会えませんが、この生活をどうにか乗り越えて行こうと思います。
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