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あとがき」への応援コメント

  •  惠美と槇子がわかりあうまでの葛藤をかなり丁寧に書いていらっしゃいましたね。『二股になるけれどもどうしても忘れられない』、それが人間らしさなんですよねきっと。完璧な人間を愛でるエンタメと、泥臭い人間味で共感するエンタメ。私は両方好物ですが、自作ではどうしても後者になってしまいます。いわゆる恋愛ものは書いたことがないのですけど、「恋人がいる人を好きになっていいの?」とキャラクターが言えば「そんなのあたりまえじゃん」って片方に言わせちゃう気がします。感情は作られたものじゃないし、政治家が議決して条文を発布するものじゃないですもん。

     あと、最初にコメント差し上げたエピソード。惠美の描写。

    >それでもドラマで見たり、実際に自分の家族が先祖の墓参りした時のように『また来るね』なんて言う気になんてとてもなれない。ばかばかしい。一体誰に言ってんだそれ

     すみません。引用しましたが、この部分がぶっ刺さりました。私は墓参りのことじゃなく別のことについて同じようなことを思っていたので、かなり強めに直球に言葉にした惠美に「よく言ってくれた!」と思いましたね 笑

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    三か四角様

    こんばんは。
    惠美と槇子の恋が成就するにあたって、最大の障害は二人の多喜への恋心でした。かつての最愛の人が新たな恋の障壁であり、二人が多喜への想いをいかにして昇華させるかがテーマになってくる…… と、いつものごとく序盤を書きながらあらすじを思いつきました。

    「そんなのあたりまえじゃん」という代わりに、惠美はさらに一歩踏み込んで「(多喜を忘れることが)出来なかったら無理やりにでもこちらを向いてもらいますから」と強引なことを言っちゃう訳です。かなり強気な性格ですね惠美って。
    最終的には槇子は未だ完全には多喜への想いを整理しきれていないようですが、きっと惠美ならそんな槇子を支えて変えて行けるだろう、といった終わり方にしました。

    完全無欠の人間なんてほとんどいないように、完全無欠の物語もどこか浮世離れしたものになってしまいそうで、私には書くことはできそうにありません。

    引用下さった惠美のモノローグは、精神の荒廃した彼女の苛立ちや絶望感を表していて、そこから「ここには何もないし、誰もいない。生きている者は一人だっていやしない。」との虚無感や悲しさに繋がってくるかな、と書きました。
    別件で類似する事項があったようですが、いずれにしても同意していただけたようで嬉しいです。

    それでは、またのお越しをお待ちしております!

    編集済