大盤のジグソーパズル。でも、手渡されたのは一握りのピース。語られない、見えない景色が多すぎる。でも。手元の僅かなピースからも、その世界の美しさは垣間見えた・・心地好い文章が読ませます。だから、見えない情景や唐突なものいいも、余韻として漂うようです。とっても印象的な物語でした。もしも。本屋の出口で雨が降ってきたら。脈略もなく、この物語を思い出してしまうことでしょう。