第32話 火星と地球の意外な歴史

それでやっとアトランティスの、トップも決断しました。あの悪魔のような兵器をムウに対して使うのです。言い忘れていましたが地球も火星も、岩石の惑星で有りました。云わば兄弟のような似た星でした、火星は地球より少し小さめの星でした。今はかなり小さい星になってしまったのですが。


ある時地球と火星にそれは二十五億年前の事です、偶然二つの水星がぶつかりました。


大きい方は地球に小さい方は火星にぶつかりました。それで岩石の惑星である二つ惑星が共に、水の多くある惑星になりました。


現在は地球だけ水を維持していますのですが、火星は地球より小さい為か水を逃がしてしまいます。しかしかなりの年月は火星にも、水のあった期間が有りました。で火星は生命に満ち溢れていました。地球より早くにです。


今は見る影も無い状態ですが火星にも春があったのです。年寄りを見ても若かかりし時の、往年の想像はし難いのでしょうが誰にも若い時はあったので御座います。


ここに書いてある火星は生命に満ち溢れていた、その雄年の火星で歴史も豊かであつたのです。歴史とは生きている生命が織りなす営みの記録です。


「アトランティスは意外に、たいしたことなかったなぁ!」

「そんな事は無い、はずはないのだ」

攻め寄せるムウの戦士の言葉です。兵士達はすでにアトランティスの、王城の手前まで寄せてた。王は言った。


「これで最後なのか、万策つきたか」

「いいえ王様、まだ最後の手段が!」「能書きはよい、逸れを早くやれ!」「ハハッ只今かかります。しばらく」

すると王城から貴重な宇宙船が、飛び立ちました。最後の切り札ですね。


この五隻の宇宙船の一隻には、アイン・ホ-フエン氏は乗っていました。「自信が無いなぁその威力が試してないので、全く分からないから全く不安である」

「大丈夫必ず爆発し、成果は出ます」

「そうかな何故か、胸騒ぎがする!」


判らぬ部下はそれとのう、やんわりといさめた。

「あなたのような天才が、何を今更言ってるのです出 たとこ勝負ですよ!」

「 ううんでも何故か気になる、今回は得体の知れないとんでもない事が起きそうで」

言ってコーヒ-を、一気に飲んだ。


「大丈夫ですよ、私達が見守っていますから」

「まずトルマリン島から、攻撃する」

「分かりました積んでる爆弾を、ぶっ放します一発でよいのですか!」

「ああ落とせば直ぐに次に掛かる、宇宙船は五機しかないので忙しい!」


「手間取る訳には行かないのだ、そして即ムウの都市を攻撃する」

テ-ブルを叩いた手から、少し血がにじんでいた。近年になくアイン・ホ-フエン氏は、見た目にもかなり興奮しているようである。


戦争に善意も悪意も無い、遂行している本人はそれが仕事であり任務だ。

「私は逸れを遣り遂げるだけだ、我が故郷も戦火にさらされているのだ!」

と言って周りの反応を見た。人々は何も言わない応えなかった。少しは何か言って呉れるのかと期待したが。


ムウの需要な各都市を、新型爆弾で攻撃した。投下すれば次の目標が待っている感傷に浸っている余裕が無い。部下達は黙々と作業をこなして行く。


戦果を確認している余裕などなかった。宇宙船は隊列を組んでムウの各都市を、ゲームでもするかのように攻撃していった。それは十発中九発まで落とした時に、突然異変が起こった。


その爆弾は投下した宇宙船が逃げられるように、少し遅れて爆発するようにセットしていました。ようやくそれが爆発しました思っていたよりも、それは強力でした。


核分裂と核融合のいまだかつて無い爆弾です。作った制作者もビックリする程の威力でした。それは実験も無しに作った物でした。普通より強力だと思っていましたが、これほどだと思わなかったのです。


まずトルマリン島の爆弾が炸裂しました。それでその島に残っていた、ムウの海軍が全滅しました。ムウの海軍は何事が起こったのか、把握出来ませんでした。あっけに取られて声も出ませんでした。一瞬の出来事でした。


逸れから次から次へと爆弾は、破裂していきました。もう誰にも止められません賽は投げられたのです。みんなが思わぬ事が起こりました。それは火星の水と空気が吹き飛んだのです、始め水。は火星内て洪水のように荒れつつありました。


けれど次第に火星より離れました。濁流のような水は川のような、龍のような勢いを持ち火星の外に飛び出たのです。それで火星には水も空気もなくなりました。洪水でムウもアトランティスもなくなりました。生物のいない火星は云わば死の星となったのです。


その空気水は地球に向かいました。宇宙船はかなり地上に近過ぎた為、洪水に巻き込まれました。少なかったせいもあり宇宙船も壊滅しました。辛うじて船は助かったのも有りました。


しかし地球まで道のりは遠く行き着けたのは、ほんの一握りです、助かったのです辛うじて空気と水があつたので、地球にたどり着けました。船もボロボロです。


雷電健太は成り行きを知っていましたが、今更どうする事も出来ませんので、このまま元の世界に戻る事にしました。火星と地球にはこんなことがあつたのです。不思議な事ですねぇ。


また機会ありましたら、このような不思議な話をしたいですね。今回はこれで終わりです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る