第26話 エジプトで宇宙人とそぐうする

原理はいまだに 、 あやふやでしたがあの宝石が関係している事は、間違いないと思いました。ダイヤルを一以下に合わせてやって診る事にしました。


そして宇宙船をワープして、宝石にピストル型光線銃を弱にして、打ちました。すると周りの空間が少し歪み気分が悪くなりましたが、じきに収まりました。


外を見ると風景が変わっています。いつの時代だろうか、日本では人は少なく神代の時代か古墳時代かも知れません。そうだ成功したのだ過去にタイムトラベルしたのだ。


まだ細かい時代設定出来ないが、兎に角過去に来れたのは間違いない。しかし此処も異世界で有るかもしれないと疑心暗鬼していました。


兎に角日本からエジプトへ、行ってみることにしました。エジプトに着くとギザの三大ピラミッドの一つ、カフラー王のピラミッドが、出来ていました。


ということはこのピラミッドは紀元前二千八百七十年から、二千二百八十年の間に造られたものだから、差し詰め今は二千二百八十年という事になりますね。


細かい時代設定は良いのです。今のタイムマシンは細かい時代設定は出来ないのですから。帰りの設定はダイヤルを一に戻せばいいのですから。


早速砂の下に宇宙船を隠し、偵察に行きました。勿論エジプト語は出来ませんが、前に犬猫族に接触した時に通訳出来る機械を貰っていたので、それを使えば楽勝でした。


宇宙船を見失しなわないかとの心配は要りませんよ、呼び出せば応答して目の前に来るリモコンを持っているのです。何と言ってもこの宇宙船は、未来のハイテク船ですからねぇ。


私こと雷電健太は何食わぬ顔で、エジプトの街で浮浪者になって様子を伺いました。この頃のエジプトは砂漠では無く、そこかしこで緑が有り野菜などの作物が植えられていました。


路地で寝ていると十歳ぐらいの男の子が、パンを恵んで呉れました。

「お兄さんは浮浪者ですか、良かったら僕の家に遊びに来ませんか?」


愛嬌のいい子供で、笑顔が可愛い。

「家は近いのかい、それじゃお言葉に甘えてお邪魔しようかな」

「僕には友達がいなかったんだ、兄さん友達になってくれると嬉しいな!」


その子はエジプトの身分の高い神官の子供でした。誘われて家に着くと石のしっかりした骨組みの、立派な家でした。そこでしばらく子供の遊び相手として厄介になりました。親は何時もいなかったけど家政婦さんが、子供の面倒をみていました。


その頃の王は誰で名前は何と言うのか、あまり興味がなかったのでさっぱりわかりません。


けれど子供と遊んでいる中でその時代の事はそれとのう聞いていました。けれども子供だからあまり詳しく有りませんでした。


その子供は神官の子でしたので、学校のような所に通っていました。雷電健太は家政婦さんの代わりに、従者という肩書きでその学校に付き添いました。それでいろいろな情報が入って来ました。先生からの情報も入ります。


どうもエジプトの王室を支配しているのは、よその星から来た宇宙人のようでした。宇宙船も在るようでした。今はピラミッドも作るのを、控えていますが本格的に叉造るとなればことですねぇ。


奴隷が大勢死ぬことになります、重い石を扱うのでどうしても犠牲者が出るのです。それに安い労賃で働く事になり食い物も少なくなって来ているので、働き手も少なくなって来ている。


このままではやがてエジプト王に対して、反乱が起きかねません。宇宙人に逆らえばエジプト王室は、倒れてしまいます。


墓で無いかも知れないピラミッドはもう要らないのですが、エジプトの民やユダヤ人の民は宇宙人には何も言えませんでした。この王国は表だっては宇宙人でなくエジプト王室なのです。


みるに見かねて雷電健太は、宇宙人を退治する決心を固めました。宇宙船はナイル川のほとりに三十機ほど、ありますが人間ではその対抗作はありません。金属で出来ているので弓や槍では戦いようが無いのです。


雷電健太に宇宙船は有りますが、一隻です。1対三十です。それに相手の性能は全くの未知数です。自信はありません。退治するのが逆に返り討ちに合いかねません、かなり悩みました。

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