第16話 犬猫族と空母で海戦する。
「上手くいったのう、雷電健太よ儂らはまだ海賊をやらねばならぬ。この空母はおまえ達で、上手くやってくれると良い、金目の物既に貰っている」
「けれど武器の補充に、苦労します逸れを作る工場も資材も無いですし」
「少しなら出来るが、高度な武器となると無理だろう。儂にもそればかりは何ともならない!」
がく然とした今ある武器を、使い果たせば終わりなのか。輸入も出来ないしなぁまあ人間族には、売ってくれないだろう周りの国は皆犬猫族の国だ。
近く戦いが始まるだろう事は、明白である。しかし劣勢なのはいかんともし難い。
人間の国だった頃の備蓄品の武器は無いのかと、探しまくったが。やはりなかった。
仕方なく火星にいる花岡誠に連絡して支援を仰いだら、早速やってきて空母とイ-ジス艦を見る。
「このような空母やイ-ジス艦を無傷で、乗っり出来たなぁ奇跡だな!」
使っている武器の見本を持ち帰り火星の基地で作って呉れる事になった。これで悩みも吹っ切れた。矢張り花岡誠指揮官は頼もしい男である。
海賊の拠点は紀州和歌山の、友が島に有りました。この時代は寂れ犬猫族はあまり居ませんけれど、港は整備されて海賊には都合が良かった。
その片隅に空母富士と、イ-ジス艦は隠れていました。そう海賊と共にいましたパイレーツは、人間族が主なので若者達も安心していました。
一方敵の空母である、桜島は東京湾にいました。燃料の補給やら修理など造船所にも近く便利でした。桜島は富士より新しく武器も充実しています。
海賊船に無線を積んで、先に出航していました。その前にこの先の事を打ち合わせしていました。
逸れは闇に紛れて敵の空母やイ-ジス艦の、レーダーにタイマー付きプラスチック爆弾を取り付ける事です。
「此方海賊船大吉丸、聞こえますか」
「おお此方空母富士、よく聞こえる」
心なしか初めてなので、両人声が震えている。じきに慣れるだろう。
「今遠州沖です、手はず道理実行します丁度空母桜島が、私の前を通過しています」
「気ずかれなかったか、手はずどうりによろしく頼む気をつけてなぁ!」
「わかりました期待してて下さい!」
ハイテクパイレーツである。船は古びた帆船だが中身は素晴らしく、改造されていました。
大砲も玉の装填は自動化されていまして、腰に優しいです。レーダーや無線機械も有ります。小型のミサイルも積んでいました。
エンジンは無いのですが、帆柱も自動で動かせます、なので肉体労働なしのステルスパイレーツ帆船と云うところですかねぇ。ソウナーにも探知されませんし真っ黒な船で不気味です。
闇をついて空母桜島を追いかけ、空母やイ-ジス艦のレーダーに爆弾を着ける事に成功しました。矢張りパイレーツ根性ですね、そつなくこなした。
その報告を受けて空母富士は、空母桜島に姿を現しました。ジェット機は夜は見えにくい事も有り、安全な運用を心がけた為に双方共に使いません。
空母やイ-ジス艦にある、ミサイルや大砲が主に使われます。桜島は新鋭艦隊なので旧式の富士に、勝てるとみていました。だから堂々と富士に立ちはだかりました。
ミサイルが、此方を狙っています。
「あの船は旧式なので動作が、我々より遅い一秒の差が雌雄を決する!」
部下に 言ってると、突然爆発した。
「今の何だ、早急に調べ報告せよ!」
「分かりました報告します、此方のレーダーが爆発して吹っ飛びました!」
「これはヤバイ事になった、もう戦いは始まっている今から直してるまがない先ほど狙いは済ませたハズ打て!」
「ヒューン、ドドドッドン!」
ミサイルが富士に向い飛びます。しかしレーダーが潰れているので、あらぬ所に向かって飛んで行きました。
「今度は此方から、お見舞いする打てえっ!」
今度は富士側のミサイルが、桜島側の空母やイ-ジス艦に向かって飛ぶ。
イ-ジスは自分に向かって来た、ミサイルは撃ち落としましたが、空母へ向かった物は逃がしました。レーダーが潰れ使い物にならなかったのです。
勝負ありですね近代戦は、レーダーが決め手ですから仕方有りません。その後敵方のイ-ジス艦は、滅田打ちに合い沈みました。
空母桜島もかなり粘ったのですが渦を巻いて沈みました。これで遠州沖海戦は終わりました。
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