第7話 月の基地予定場所にて。

「花岡キャプテン起きて下さい。予定場所に着きました!」


身体を揺する、漸く目を覚ました。


「おお着いたか、そしたら今から機材を下ろして皆で基地を作ろうかの!」


若者は花岡キャプテンに、足を揃え最敬礼して言った。

「はいキャプテン、早速今から降りてかかります」


「細かい事はマニュアルに書いてる」

言って書類を部下に手渡しました。


一方犬族の総司令プルデンの、元に報告もたらされた。敬礼をして言う。


「総司令殿言われたビルに、ミサイルを発射し彼らをやりました!」

「それで確認したのか、で戦果は?」


「はい強烈なミサイルだったので、敵はビルの瓦礫に埋まっています、なので確認の仕様がなく掘り返すには、かなりの労力と時間が掛かりますが?」


「儂も前日望遠鏡で花岡を見た、確認はもうよい次の指図を待て!」


「はい分かりました。指図待ちます」 と言って敬礼しながら、退室した。


一方月の裏側では、日夜基地の整備に努力なされて形作等れていました。

「ウムだいぶ出来て来たなぁ、水の確保は順調にいっているのか?」


「はい花岡キャプテン、逸れはもう抜かりなく対応しています!」

花岡誠は笑顔で各人に対して、アドバイスを行い指摘していました。


雷電健太も自分の出来る事は、言われなくとも率先してやっていました。そのかいもあってみるみる基地は、出来上がって来ました。


後工場が必要です其処で宇宙船をもっと作らねば、なりません。それには月で鉱山を探し、逸れを原料とした加工技術も必要です。


でも何も無いところからの出発なので、時間が掛かります。


ここの世界では統一通貨が有り、キャンドと言います。我々人間族も使えます、約日本円で1キャンドは百円程度です。


それで物が買えます人間専用の銀行も有り、それで我々の作れない部品や金属を買えるのです。


犬猫族は人間族に関して、ロボットミ-手術も有り、あまり脅威に感じなくなっています。


まさか抵抗組織が有り反逆者がいるとは思ってもないようです。一部の犬猫族をのぞいては。


月の裏側では着々と犬猫族に対して反抗の為に準備は出来上がりつつ有りました。


地球からは月の裏側は見えないのです。宇宙船も増えて今では二十体はあるでしよう。


月の基地での人間は増えて今では二百人はいます。ロボットミ-されていない人間なので、本当に優秀な人と云えます。


花岡誠は仲間もっと増やして、人間の解放を目指したいので御座います。


雷電健太は早く元の世界に、戻れるのに面白いのか一向に戻る気配はありません。途中で読んでいる小説のように気に掛かるようですねぇ。


この異世界がとても気にいった、ようで御座います。なんでしょうかね。


あの猫族の王女の、宇宙船無くばもどれない。いいえ大事なのは宇宙船ではありませんでした。


逸れは王女が持っていたあの宝石なのです。だから本当に帰ろうとすれば帰れたので御座います。


「今からこの異世界は面白くなる。どうなるかを見ぬしてここを去れない」


と思わずに、ひとり事を言った。


「雷電健太よ私は早く君を、元いた世界に帰したいと思っている。しかしどうして私はこの世界に来れたのかはっきり分からないのだ?」


雷電健太には分かっていました、が花岡誠には逸れを明かしていませんでした。花岡誠はあの猫族の王女の宇宙船に原因が有ると思っているらしい。


向こうも徹底的に捜査して、原因を突き止めるかも知れません。でも無理でしょう。

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