中編 かけがえのない夢を胸に

それからというもの僕たちは毎日毎日、本気でゲームに取り組んだ。

他の人から見たらただのゲーム中毒者にしか見えない。

けど、僕たちは本気でゲームをする日々が輝いて見えた。


2019年 4月1日  

        世界大会予選当日

「この予選は今まで頑張った成果をこれからも活かせるか今日で終わるかの大事な日だ。この予選で地区トップ100に入れば予選は突破できる。

なるべく多く敵を倒すそう。」

僕はみんなにそういった。

「うん。こんなところで負けてられないよ。

だって僕たちは世界を目指すんだもん。」

「そうだ。こんなのまだまだスタートラインだ。」

「よし、みんなもう少しで始まる。

全部で10戦しかできないから一試合一試合大事にしてこうな。」

そう言って僕たちは各々の思いを持ってマウスに手を乗せた。


〜ルール〜

100〜50位 1ポイント

50〜20位 1ポイント

20〜10位 2ポイント

10〜3位 3ポイント

2位 4ポイント

1位 5ポイント

1キル 1ポイント

  

〜結果〜

第1試合目 合計9キル  順位7位

第2試合目 合計10キル 順位2位

第3試合目 合計13キル 順位3位

   〜 休憩 〜


「よし、みんな。なかなかいいペースで敵を倒してる。残りまだ7試合残して32キル。

僕たちの合計ポイントは42ポイントだ。

今のところ地区40位だ。

なかなかなスタートだ。

ここから流れに乗ろう!」

そう言って4試合目が始まった。

〜結果〜

4試合目 合計5キル 順位60位

5試合目 合計8キル 順位30位

6試合目 合計10キル 順位14位

    〜 休憩 〜

「みんな。

今のところの総合ポイントは74ポイント。

地区82位だ。ちょっと最初にやられてしまうパターンが多かったから残り4試合は終盤まで生き残って順位ポイントをもらいつつキルしていこう!」

 「OK」

「わかったよ」


〜結果〜

5試合目 合計20キル 順位2位

6試合目 合計14キル 順位9位

7試合目 合計4キル 順位80位

8試合目 合計10キル 順位3位

9試合目 合計11キル 順位7位


〜最終試合10試合目〜

「みんな。今のところめちゃくちゃ好成績を残している。最終試合はキルではなく終盤まで生き残る立ち回りで行こうな。」

「OK」

「任せとけって」

そう言って試合が始まった。


「オーケー。こっち倒したで。」

「ナイス!」

「こっちカバー来れる?」

「今行く。それまで耐えて」 

「オーケーキル。ここらへんは全滅や」


    〜残り10人 合計15キル〜

「守!そっち行ったで。」

「わかった。一旦引くわ」

「ここのポジは強いで。」

「オーケー。今、合流する!」

「一人倒した!一人倒した!」

「ナイス!それはでかい!」

「一旦回復して体制立て直そう。」

「俺、カバーするから、任せて!」

「よし。回復できた。」

「残り僕たち含め6人や」

「てことは3対3ってことか...」

「せや、みんなラストスパート頑張るで!」


「一人やった。」

「それはまじヤバい!」

「残り二人!」

「ごめん。こっち二人で来たわ」

「いいよ。2対2やな」

「行くで宮下」

「任せとき」

「こっちあと少し!」

「ごめん。死にそうやから一回、回復する」

「よし!一人やった。」

「ナイス!あと一人こっち来た!」

「ごめん半分まで削った。」

「わかった。俺が最後か。」

「俺は勝ってやるんだーー!」

    

 10試合目 合計18キル 順位1位

「なんと、僕たち、地区6位!」

「やった!」

「僕たち次の予選で全国トップ5に入れば世界大会のキップを手にできる!」

 

 全国予選

  2019年 10月1日

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