後編 世界に立った男たち
「いよいよ明日は最後の全国予選
明日、全国トップ5に入ることができれば僕たちの目標、世界大会へのキップが手に入る。
みんな、全力で楽しもうな!」
「おう」
僕はあえてここで「明日、全力で頑張ろな」とは言わなかった。
それはみんな今まで、死にものぐるいで頑張ってきたのに最後まで頑張れ!なんて言うとなんか嫌だったからだ。
最後ぐらいは楽しもうよ。
僕はみんなにそう思ってベットにはいった。
2019年 10月1日
全国大会予選当日
「みんな。今日ですべてが決まる。
泣いても笑ってももう結果は変わらない。
みんな、全力で全国を楽しもうな!」
「おう。」
「楽しもうね。」
「そして。みんな。今回は前回の地区予選とは全くルールが違う。」
〜ルール〜
全部で3試合
100〜50位 10ポイント
50〜10位 30ポイント
10〜5位 40ポイント
4位 45ポイント
3位 50ポイント
2位 60ポイント
1位 70ポイント
1キル 10ポイント
「これがルールだ。」
「なんだよこのポイント配分」
「これは総合ポイント、全国順位、全部を考えてそのときにあった立ち回りをしないとね
「そうなんだ。」
「とりあえず。
一試合目は6キル、10〜5位を目指そう」
〜第一試合目〜
「こっち倒したわ」
「ナイス」
「弾ある?」
「ごめんやられた」
「残り一人、きついな」
「あーごめん、無理やった。」
「いや、全然いいよ。」
「そうだよ、むしろめちゃくちゃいいポイントだよ」
〜結果〜
第一試合目 合計7キル 11位
全国順位 13位
「次の試合で一気にトップ8まで入るぞ!」
第2試合目
「まじか、あとちょっとやったんに。」
「どんまい」
「でも、めちゃくちゃ敵、倒せたし、なかなかな好成績やったんじゃないかな?」
〜結果〜
第2試合目 合計14キル 6位
全国順位 6位 合計ポイント280
「あと一つ順位を上げれば僕たちの夢が叶う
次は敵はあまり倒さなくていいから、順位ポイントをなるべく多く狙おう。」
「オーケー」
「わかった」
「みんな、楽しもうな!」
「それでは皆さん、紹介しましょう。」
「大学生プレイヤーにして日本代表選手の入場です。」
そうアナウンスに言われて入場すると観客席からは大きな拍手が送られてきた。
目の前には外人の有名選手たちが並んでいる。
僕たちは2020年、外人選手とも肩を並べられるほどになったんだ。
僕たちは顔を見合わせて観客席に大きく手を振った。
今、僕たちは世界に立っている気がした。
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