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彼女を自宅に連れ込む永原くん。怪しい響きですが、やっぱり色っぽいことは起きなかったですね。
起きたら起きたで、二人はまだ中学生、とかお節介なこと言えましたが、そんなこととは真逆のことが起こってしまいました。
永原くんがやったという証拠を見つけてしまった歩美ちゃん。彼のことがいちばん好きだと、信用していた彼女の痛みは、はかりしれませんね。
なんとなく勘付いてはいたのでしょうが、それは自分の勘違いであってほしい、というような葛藤が歩美ちゃんの中ではあったんじゃないかと思ってしまいます。
そんな彼女に、人の部屋勝手にあさっちゃダメだよ、と言った永原くんは、もう自分のしてきたことが大きすぎて抱えきれなくなって、彼女に見つけてほしかったんじゃないかとも思わせられるような。そんな物悲しい感じもしました。
好きなのに、その思いをストレートに表現できない永原くん四歳……。幼稚園の保育士の歩美先生が好きだけど、彼女が傷つくことばかりしてしまう。……って感じですかね。()
どうしようもない不器用さが彼の魅力だと思います。あんなことやそんなことばかりしているけど、可愛げがあるなあって思う人もいるはず!私も含めて。
歩美ちゃんもですが。彼女は永原くんが本気で謝ったら許してしまいそうな感じもしますね。
今回も、自分が永原くんに嫌われている、という疑念から少し突き放すようなことも言いましたが(もっと言ってやってくれ……!)それが彼が自分のことを思ってのことだったら、割とあっさり受け入れそうな気が。(予想)
歩美ちゃん、これからもっと怒ってやってもいいのよ……!
他の子視点だといい子は逆に動かしやすいということもあるんですね!
そういえば、永原くん視点の歩美ちゃんは可愛くていい子でこいつぅ♡って感じで歩美ちゃん視点の時よりたくさん色んな顔を見せてくれた気もします。
作者からの返信
見つけちゃいましたー……限りなく永原の自爆に近い気もしますが(汗)
おっしゃるように、なんとなく勘付いてはいたけど、必死に否定しようとしていたところだったんじゃないかなぁと。
物悲しさを感じていただけたなら嬉しいです!
しかし保育士と四歳児がしっくりきすぎて怖い……(笑)永原は四歳児レベルだったのか……。
一見物わかりがいいけど陰では困ったことばっかりしてくる永原(四歳)に振り回される新米保育士歩美で妄想しました(笑) こう考えるとかわいい、かもしれない……?
そりゃ四歳児に本気で謝られたらたいがいのことは許しちゃいますよね!笑
他の子視点だと、憧れ目線で「いい子」を書けるので楽なんですよね。それなら私も共感できるので(笑)
いい子の心理描写をするとなると難しいです……悲しいことに。
嬉しい感想、本当にありがとうございました!
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それは1人の少年の物語。
その少年は1人の少女に恋をした。
見目麗しき少年は、素朴な少女に恋をした。
彼は彼女の笑顔が見たくて
少しでも彼女に近づこうと思った。
しかし彼は彼女に近づくのに必死で、
周りの事が見えていなかった。
彼女はすでに別の誰かの虜だった。
彼女に近づけば近づく程に
彼女の真相が見えてしまった。
だから彼はそれを壊すことにした。
壊せば彼女が手に入ると思ったから。
だけど彼は壊すのに夢中で、忘れてしまっていた。
彼が彼女に近づこうとした本当の理由を。
閑話休題
最近はガチャという項目が増えましたね。
昔でいうならガチャポン、所謂ガチャガチャというものです。
本来は何が出るかわからないという高揚感を楽しむものですが、どうしても欲しいものが入っているという事もざらではありません。
ふと電車の中でえこさんの最新話を読んでいると
「強欲ラプソディ」の永原君はそういう状態になっているのではないかと頭に浮かびました。
彼はガチャガチャの中に「歩美ちゃん」という大当たりを目にしました。
もう一目ぼれです。
彼は迷う事なく、そのガチャガチャにお金を入れました。
だけど引けども引けども「歩美ちゃん」は出てくる気配がありません。
彼の持ちうるすべてを総動員して「歩美ちゃん」を狙いに行きます。
それこそ今まで大切にしていた全てを犠牲にしてでも、彼はそのガチャガチャを引き続けます。
そして、彼はついに「歩美ちゃん」を引き当てることに成功しました。
だけど彼はそれがあまりにも嬉しくて、忘れてしまっていたのです。
彼が「歩美ちゃん」を引くのにいくら費やしたのかを。
そして何故、「歩美ちゃん」を当てようと思ったのかという理由を。
「ほ、ほら、貴方も、ハマってみません…か…?」
これが俗に言う、歩美沼というやつですね。
作者からの返信
うわーーーこれめっちゃ好きです!(悶)
永原の愚かさをこれ以上なく的確に、そして素敵に表してくださって嬉しい……!
本当に、始まりは「恋をした」だけだったんですけどね……。
そしてガチャ理論がすごくはまっていて感動です。なるほどー……。
手に入れることに必死になって何もかも投げ出しちゃう感じ、まさにですね。
一見目の前にあって、頑張ればすぐ手が届きそうなのに、実際はなかなか届かないあたりも。だからこそのめり込んじゃうのかなって。まさに沼ですね。気づかないうちにはまっちゃう感じ。怖い怖い(笑)
しかしこう読んでいると永原の愚かさと哀れさが引き立って、とてもいいです……! ありがとうございますー!
嬉しい感想、本当にありがとうございました!