ギルド

前回までのあらすじ

 前回までのあらすじ


 王都に辿りついたライトとフィオナ。二人は王都で知り合ったグリフという青年の好意で一つの宿を紹介される。

 

 そこは銀の乙女亭という、元Aランク冒険者のオリヴィア ヴァレンタインが営む宿だった。彼女はサービスと称し、泊り客に稽古を行うという心からいらないサービスを行っていた。


 フィオナはライトを鍛えるべく銀の乙女亭に滞在することを決める。ライトは強いが、その強さは神からの加護、祝福といったいわゆるギフト由来の物だと気付いていた。より強くなるにはライトの地力を上げる必要があると。


 ライトは強くなるため、力を封印し地力だけでオリヴィアに勝つため奮闘する。ダンスで身に着けた理合いという奥義を習得したライトはオリヴィアに勝つことが出来た。


 ライトは秘かに抱いていたフィオナへの気持ちを伝える。フィオナは言った。時間をくれと。


 喜びの感情に目覚めたフィオナはどのような選択をするのか? 




 登場人物紹介



 ライト:本作の主人公。幼い頃から不思議な夢を見続ける。そのせいか二十歳になるまで誰かを好きになることが無く、両親を心配させる。普段から大人っぽく話すのは昔からの癖。どこか達観したところがあり、友人からは冷めた奴と感じさせることもしばしば。


 王都ではフィオナに告白する。その際一日一回フィオナにキスをする権利を得たので若干浮かれ気味だ。


種族:人族

年齢:21

レベル:46

HP:4678 MP:1003 STR:3552 INT:2360

能力:双剣術4 弓術10 体術4 身体強化術3 魔術1 

特殊:マナの剣 マナの矢 千里眼 魔眼 高速回転 理合い

付与効果:地母神の加護 地母神の祝福

状態:呪い




 フィオナ:トラベラー特有の喜怒哀楽の感情の欠如が特徴であったが、ライトと旅をする中で、喜びの感情に目覚める。笑う時「んふふ」という不思議な笑い方をする。邪神との戦いの後、ライトに抱きしめられた時に「ひゃあん」という悲鳴を上げる。感情が無いトラベラーという種族の中で、フィオナは特殊な存在と言えるだろう。


 王都でライトから告白を受けて戸惑っている。この時点では喜びと恋愛感情の区別がついておらず、答えを出すために時間を要求した。


 お風呂とダンスが大好き。暇を見つけては氷魔法と風魔法と使い、インスタントラーメンを作っている。


種族:トラベラー

年齢:???

レベル:168

HP:8001 MP:13997 STR:6734 INT:18005

能力:剣術10 槍術10 体術10 魔術10

特殊:超級魔法 ???

付与効果:地母神の祝福




 グリフ(本名はグリフレッド):茶色の短髪。衛兵として王都正門で監査をしているせいか、常に険しい顔をしている。これがデフォルトになってしまい周囲からは近づきがたい雰囲気を醸し出している。だがよく見れば二枚目でもある。性格はよく言えば熱血漢で涙もろい。悪く言えば単純バカ。ライトとは正反対の性格だが、それがかえってよかったのか二人はとても仲良くなる。




 オリヴィア バレンタイン:燃えるような長い赤髪を簡素に結んでいる。顔の作りは悪くないがその大柄な体格からか、周囲からは畏怖しか与えない。元冒険者ということもあり、筋骨隆々。身長は夫のローランドよりも高い。


 性格はいわゆる脳筋であり、考えるよりも剣で解決が彼女のモットーだった。しかし、剣の腕以上に料理も上手く、その姿から想像出来ないほど女子力が高い。現在は所属していたパーティーの名を取った「銀の乙女亭」という宿を経営している。宿泊サービスで無料で稽古を行っているが、これが災いしてか客足が遠のいている。


 このサービスを中止したところ、売上前年比は200%を超えた。なぜ売上が上がったかをオリヴィアは理解していない。


 五十キロはあろうかという大剣を片手で振るう。防御を無視した一撃で数多の敵を屠ってきた。因みに彼女の冒険者時代の二つ名は「二太刀いらず」である。




 ローランド バレンタイン:オリヴィアの夫。スキンヘッドの厳つい顔つきをしている。髭は生えていない。見た目は完全に脳筋だ。厳つい顔とは裏腹に思慮深く銀の乙女というパーティーでは司令塔を務めていた。受ける依頼は全て彼が受注していた。


 計算も得意で、少ない資金の中で宿をやりくりしているのは彼のおかげでもある。宿では経理、発注を担当している。

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