第2話 学校生活
そんなに大きくない一軒家の二階建て。
子供1人で暮らすには広すぎる家。
モンクと青年はパンを持って家の中へ。
「どうぞどうぞ、何にもないけど入って下さい。」
青年は服は汚れて靴も泥だらけ。
「おじゃまします。」
青年は
モンクは二人ぶんのコーヒー牛乳を準備していざ
食事に。
「君。名前は? 何歳なの?? 」
青年は
「……サミュエル。15歳……。」
明らかに怪しい。モンクが一緒に家に歩いているときに、名前と年齢を言ったから同じ15歳にしたように感じた。
瞳の色は青いので外国の子供でもおかしくはない。でも明らかになにかある。
疑って考えてる間にサミュエルはバクバクとパンを頬張っているではないか。
凄いスピード! 空腹だからと言ってもこんなにも早いものなのか?? まるで…… そうだ!
犬だ! 犬に餌をあげたときの興奮した感じだ。
「
凄い美味しいそうに食べるので、モンクも満更でもない気持ちになっていた。
「そうでしょ?僕も大好きなんだぁ。」
モンクはいつも一人で食べて居たので
二人で食べるのがこんなにも楽しいことを
全然知らなかった。
「このカレーパンも食べてよ! これは別格だよ。」
店長ご自慢モンクの大好きなカレーパンを勧める。サミュエルはうなずいて口に入れる。
「 これは…… 辛い。でも何て言う旨さ! 最高だよ!」
沢山食べて、コーヒー牛乳も飲み干し満足になったサミュエルは寝てしまった。
最初は、凄い疑っていたモンクも何か理由があるのだと思い、サミュエルを信じることに。
ん? もうこんな時間だ。7時半だ。
学校にいかないと。幸せそうに寝ているサミュエルを起こすのは心苦しいので、置き手紙
をして学校に行くことに。
本当は見ず知らずの人を家に置いて学校に行くことなんて出来ないが、モンクはサミュエルを信じて学校に行く事にした。
高校一年生になって三ヶ月。
友達も居なく、一人での時間が多い。
学校生活はモンクにとって、作業や仕事の
ように同じ事の繰り返しである。
モンクは、サミュエルを家に残し学校に到着した。今日は時間がいつもよりちょっと遅かった。着いた瞬間に鐘が鳴り響いた。
「キーン、コーンカーンコーン!」
ギリギリセーフ! 本当なら友達が居れば、
「
席に着き。教科書を机に入れる。
「 サミュエル大丈夫かなぁ…… 泥棒じゃないだろうな…」
小さな声でぼやいていると
「 大丈夫? 家でなにかあったの? 」
話かけて来たのはクラスのマドンナ、
モンクの幼なじみで、誰にでも優しくみんな大好き。
「あ…… んー、ウチに置いてきた猫が大丈夫か気になって笑。 」
下手な嘘をついてしまった。見ず知らずの青年を、家に置いてきたなんて言ったら、ドン引きされてしまうだろうから……。
「 猫飼ってるの? 私猫大好きなの♪
今度見に行っていい??」
モンクは自分の嘘を直ぐに後悔した。
「うん。今度見せるね。」
期待を裏切りたくなくて、瞬時に嘘を重ねてしまった。 モンクは
「 嬉しい。今度見せてね♪」
先生が来て席に戻る
席は一番前の席。モンクは一番後ろ。
隣の席になった事はない。隣はギャルの、
前の席はガキ大将の延長戦に突入中の、
からかってくるし、酷いときは、お昼のパンを購買部のパンとモンクのパン屋で買ってきたパンをトレードさせられたりする。
モンクには地獄の瞬間である。
「モンク。 後でパントレードするか? 」
なにをいってんだ?
お前に渡すパンなんてないんだよ。
「今日も買ってきたよ。 カレーパンもあるし。」
また悪い癖がでてしまった。
ビビりまくってるので、怒られないように機嫌取りをしてしまう。
「サンキュー! さすがはモンクだな。」
こんな毎日である。
「 あんたって本当にビビりだよね~。」
ギャル
「あはは。 僕はそんなに強くないから……。」
ギャル娘め。 今度宿題忘れても、絶対見せてやらないと決めた。
授業が終わりお昼に伴とのトレードが終わり、一人でお昼を食べる事に。
モンクは一人で居るところを見られるのが嫌なので静かな体育館前で食事をする。
風通しもよく誰も来ないので穴場であった。
「 今日の購買のパン、ジャンボアップルパイ?
これデカイだけで美味しくないんだよなぁ。
カレーパン? 購買部のカレーパンは食感は最悪なんだよ。」
文句だらけな毎日。
静かにコーヒー牛乳を飲みながら食べる。
「おー。 やってるねぇ! 先生も混ぜて♪ 」
担任の25歳の新米先生。
モンクを気にして、お昼頃はたまに来る。
嫌いではないが、これではいじめられっ子みたいで少し嫌なモンク。
「 一人は気楽なので。」
二人でお昼を食べる。
「 そのアップルパイ美味しい? デカイだけで中身少ないから、先生は苦手なんだよね。」
ん? なに言ってるんだ? 俺が何倍もそのことにイライラしてんだよ! と思ってしまう。
伴くんとトレードは先生に言ってしまうとお節介な先生なので、直ぐに
「あはは。 中身よりも大きさですよ笑。」
みじんも思っていない嘘をつく。
「そうなの? さすがは高校生。」
先生にすら気を使うモンクであった。
その後、授業が終わり帰宅することに……。
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