終着駅

いつも怯えた道

いつも躊躇ったドア

銀河鉄道のように長い三年間

どこへ向かうのかも分からない不安に

早く終わって欲しいと思っていた

僕の中の車掌さんが言うんだ


終着駅メーテル

あんなに憂鬱な旅が終わってしまう

暗い道のりだと思ってた

本当はこんな退屈な日々が

どうしようもなく好きだったんだ

僕はこれからどうすればいい

別れの言葉も出てこない


いつも萎縮した教室

いつも立ち止まる玄関

銀河鉄道のように早い三年間

どうなってしまうのかも分からない不安に

もうどうにでもなれと思っていた

僕の中の車掌さんが言うんだ


惑星メーテル

振り返れば一瞬だった気がして

隣の芝生は青く見えた

結局みんな満足しているようで

どうしようもなく虚しくなったんだ

僕はこれからどこへゆくのだろう

ありがとうの一つも言えない


自分の愚かさを呪い

自分の間抜けさを嘲笑った

退屈なのは僕のせいで他人は関係ない

戻らない時間に未練がましく

情けなくしがみついて引きずっている

でもそれじゃダメなんだ

もう変わらなくちゃいけないんだ


いつもの弁当

いつも笑いあった仲間

銀河鉄道のような僕の夢物語

どうもこうもなくて教室の隅で膝を抱える

もう振り返ってばかりいられない

僕の中の車掌さんが言うんだ


機械化母星メーテル

ここで変わらなくていつ変わるんだ

どうあっても馬鹿な僕は

これっぽっちも満足できないけれど

本当はみんなもそうで肩を叩きあい涙した

僕の未来なんて他の誰も知らない

だからせめて自分で決めるんだ

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