ウォーターカラー

江戸川ばた散歩

第1話

「おいモリエ」


 俺は前に居る奴に声をかけた。

 テトラポッドの上。雨が降っているというのに、傘もささずに、奴はぼんやりと海を眺めている。

 服はもうびしょぬれで、いつもだったらくるくると元気に跳ね回っている薄い茶色の髪は、まっすぐになって水が滴っている。

 あれはブリーチでもパーマでもない。天然だった。昔はよく同級生にからかわれて、そのたび一つ上の俺がそいつらを追い払っていたものだ。

 そんな髪も身体も濡れたままで、延々、海を眺めている。

 こんな日の海なんて見たって、何が楽しいんだ? ただ灰色の空が映ってるだけじゃないか。

 それでも奴は、ずっと海を見続けている。


***


「居ないんですか?」


 ええ、と奴によく似た母親は頬に手を当てて首を傾げた。つい三十分前のことだ。


「今朝、浜に出てくるって言ったきりなのよ」

「浜へ」


 ちら、と斜め上にある時計を見る。ドライフラワーの入った壷の上にある時計は、午後二時を少し過ぎていた。


「お昼も食べずに、お腹減っていないかって心配なのよ」

「あの… 雨が降り出していますが」

「あら」


 彼女は手を頬から口へと移動させた。細い銀の指輪がきらりと光る。


「あらあらあらあらあらあら大変。ねえミナト君、あの子のところへ傘、持っていってくれないかしら」

「俺… が?」

「だってわたしじゃあ、あの子の居場所は判らないわ」


 そう言いながら彼女は傘立てから、黒い大きな傘を取り出して、俺に突きつけた。このひとはいつもそうなのだ。


「浜ですね」

「そう浜。どうしていつもあなたは判ってしまうのかしらねえ?」


 その疑問には答えずに、俺は荷物を置いて再び外に出た。



 久しぶりの帰省だった。

 いや、正確に言えば帰省ではない。実家に行く予定は無いのだから。

 それに、「帰る」という気持ちがあった訳ではない。俺は、呼び出されたのだ。奴から。

 もっとも、いつもだったらそれに応じたのかどうかも判らない。

 モリエの住む町は、俺の実家のすぐ隣だ。小学校区は違ったが、中学校区は同じだった。何かの拍子で、同じ町だった連中に見つかるかもしれない。ちょっとばかり、それは避けたい。

 なのにそれに応じてしまったのは、今現在、俺自身がなかなかこの春の落ち込みから立ち上がれないせいだと思う。


 この春、それまで俺が属していたバンド「SS」が解散した。俺はギタリストだった。そしてメインのコンポーザーだった。活動が本格的になったのは、一年かそこらだったのだが、その割にはとんとん拍子にライヴハウスでも人気も出て、何となし、メジャーの方からも声が掛かり出している頃だった。

 俺はそのバンドに非常に満足していたし、このままメジャーに行って、がんがんにやりまくりたい、と思っていた。

 無論そう簡単に物事が運ぶ訳ではないことは知っている。だが二十歳そこそこの俺が一番年長であるような、若いメンバーのバンドである。何か壁にぶつかって失敗したとしても、まだやり直せる年頃だ。やってできることはやっておきたい、と思っていた。


 なのに、だ。そのバンドのヴォーカリストが、引き抜きにあったのだ。


 俺はかなりのショックだった。俺が見つけたヴォーカリストだった。いや、向こうからしてみれば逆かもしれない。とにかく、俺としては、今までちょろちょろとやってきたバンドの歌うたいなぞよりは、ずっと将来も期待できる、何より、演奏して熱くなれる奴だ、と思っていたのだ。

 ただその引き抜いた相手が悪かった。うちのヴォーカリストは、ずっとそのバンドのギタリストが好きだったのだ。音だけでなく、人も。


 いや、「人」に関しては、「ファン」という立場だったのかもしれない。そのあたりは俺もそいつから詳しくは聞いていないから判らないが、まだバンドを本格的に始める前から、そいつはそのバンドのライヴには通っていたというし、そのギターの音が大好きだったのだという。


 ところがそのバンドから、いきなりヴォーカルとベースが脱退した。そこでギタリストが後任として白羽の矢を立てたのが、うちのヴォーカルだったのだ。

 どうもそこには、俺達のバンドと、そのバンドの両方に目をつけていたメジャーのレコード会社の思惑が働いていたらしいが、詳しいことは判らない。

 結果として、うちのバンドは解散し、ヴォーカルとベースが、そのまま向こうのバンドに吸収される形になった。

 まあだが、それはある程度の時間、こういった世界に足を突っ込んでいれば、経験することではある。多少落ち込んでも、次を探そう、という気も起きるだろう。


 ただ今回は、ちょっと訳が違った。


 電話で「脱けたい」とそいつが言ってきた。出向いたら、何やら具合悪いらしく、そいつは寝込んでいた。問いただしたら、どうやら、そのギタリストと何かあったらしい。

 そして、その「何か」にとても怒っているくせに、それでもそのギタリストが好きなのだ、とそいつは言った。

 その「何か」を理解した時に、俺の中の何かが切れた。

 俺はそいつの声が好きだ、と思っていた。その声と、歌と、コトバが好きだ、と思っていた。だから、そんなものを生み出す、ヴォーカリストとしてのそいつが好きなのだ、と。だからずっとやってきたのだ、と。それだけだと思っていた。

 ところが、その「何か」を理解した時、どうやら自分のその思いこみは違っていたことに気付いたのだ。

 その「何か」のせいで、具合が悪くて寝込んでいる奴を見ながら、話を聞きながら、自分もそれを、何処かで望んでいると。

 気付いた時、俺は思わず目眩がした。自分がそんなこと考えていたなんて。


 結局「SS」という名前がついていたうちのバンドは解散した。俺はそのギタリストを許せたものではないのだが、かと言って、自分がそういう立場だったらどうだろう、と思うと、そうそう悪態一つつける奴ではないことに思い当たるのだ。

 うちのヴォーカルとベースを吸収したバンドは、メジャーデビューへの階段を上りつつあるらしい。まだ高校生であるメンバーが卒業するまでは、それを見合わせている状態だと聞いている。

 その話をしてくれた、彼らの事務所の社長は、俺に対して、スタジオ・ミュージシャンとしてとりあえず働く気があるなら、仕事を世話する、という話をしていった。俺のテクニックには見るものがあるから、ということで。コンポーザーとしての俺には一言も触れずに。

 音楽を仕事にしたくて、始めたバンドだ。だからそれはそれで悪い話ではない。少なくとも、そこである程度仕事ができれば、故郷に帰らなくて済む理由もできる。

 悪くはないのだ。ただまだ、上手く消化できていないだけなのだ。

 ギタリストとして認められるのは嬉しいけれど、前のバンドで、殆どの作曲とアレンジをやってきた俺としては、何処か自分のしてきたことがひどく空回りしていた様にも感じられるのだ。結構苦労はしてきたのだ。ヴォーカルの奴が歌いやすいように、とか、ここではベースが引き立つように、とか。

 それなりの努力。それが何も取り上げられることなく、「お前の才能はそこに無いんだ」と言われているようで。


 その二つが、ずっと頭の中でぐるぐるとしていた。


 とどめが、その新しいメンバーになったバンドのライヴを見てしまったことだ。

 さすがにまだ、合わせても上手く演奏としてまとまっている訳じゃあない。そりゃそうだ。一ヶ月二ヶ月でまとまるとは思えない。

 だがそれでも、何か違うのだ。

 曲はそのバンド前のヴォーカルが居た時のものが大半だったけど、一つ、うちのバンドの曲だったものが演奏されていた。その曲は俺の書いたものではなく、ヴォーカルの奴が書いたものだった。

 ところがその曲のアレンジはまるで変わっていた。楽器が特にできる訳ではないそいつは、メロディラインしか作らなかった。

 俺はそのメロディを聞いて、何やらさわやかな曲だな、と解釈して、その様なアレンジをした。なのにその時、ステージで演奏されていたのは、予想しなかった程の轟音で、ひどく凶暴なものに変わっていた。

 しかもそれが、不思議な程に、似合っていた。同時に、その歌い方も。俺の知る限り、こんな歌い方をそいつはしたことは無かった。

 攻撃的だ、とは思ったことがある。そいつは決して大人しくはない。だけど前のバンドの時には、そこまで切れた歌い方をしたことはなかった。

 曲が呼んでいるんだろうか、とその時俺は思った。曲と、その曲を奏でるギターが。

 だとしたら、結局俺のしてきたことは、奴の素質を開かせることはできなかったということなのか。


 それまで考えてきたことを、丸々目の前に突きつけられた気分だった。


 そんなこんなで、次のバンドを組む気力もなく、ただ毎日バイトを入れ、ギターを時々かき鳴らしては、日々を送っていた。

 スタジオミュージシャンのお誘いの方も、保留にしたままだった。急がなくてはならない理由はない。ただそのまま放っておけば、俺が業界から忘れ去られる、それだけだ。


 判ってはいる。それでも今は、どうしても動く気がしないのだ。


 そんな時に、電話が鳴ったのだ。


***


「いい加減にしろよ? 風邪ひくぞ」


 ゆっくりと俺は、テトラボッドに近づいていく。ちょん、とその上に座ったモリエは、それでもやはり大きな目をじっと遠くに向けているだけだった。

 雨の日の海は、水平線も見えず、空との境界が何処にあるのかも知れない。そんなもの見ていて何が楽しいのだか俺には判らない。

 いや、そもそもこいつの考えていることが判った試しはない。居る場所の予想とかは立てられるが、その場所へ行く理由はさっぱり判らない。

 と、ふいに奴は右手の人差し指を空に向けた。その先には、他よりはやや白い空があった。

 その唇が、微かに動いている。


 ああこいつ、今頭の中に音符を散らしているな。


***


 中学の時のブラスバンド部の後輩は、高校を卒業する直前に、俺にやっぱりこうやっていきなり電話してきた。

 俺は驚いた。驚いたなんてものじゃない。

 高校卒業と同時に家を飛び出た俺は、一年後のその時、あるライヴハウスでギターを弾いていた。今出演中だ、と断る馴染みのハコのマスターは、それから俺達の演奏が終わるまで、十五回電話を受けたという。

 モリエの声が電話の向こう側からした時、俺は心底驚いた。俺は当時、昔の知り合いには一切住所も電話も教えていなかった。無論モリエにも、だ。

 なのに何故。それも俺の住処ではなく、出演中のライヴハウスに焦点を絞って。

 まあ考えられることは幾つかある。高校には、何処か生活能力が欠けているような奴をフォローしてくれる心優しい人々が多かったのだ。そいつらは時々下心もかいま見せたが、当の本人がそれに一切関知しないので、何事も起こってはいないようだったが。

 電話の向こう側のモリエは、俺にこう訊ねた。


『曲作ったんだけど、どーしたらこれ、仕事にできる?』


 のほほんとした声は、前置きもなく、そんな意味のことを俺に告げた。

 モリエが曲を書いていることは俺も知っていた。ブラスバンドの頃から、時々当時の担当楽器であるアルト・サックスの他に、ピアノをぽろぽろとかき鳴らしていたことを思い出す。小さな頃からレッスンを受けていたらしい。ただ、中学に入ってからは真面目にレッスンを受けなくなったのだと言った。

 その理由を聞いた時に、奴はこう言った。


「だってつまらないもん」


 何がつまらないのか、と重ねて問いかけたら、首を傾げた奴は、こう答えた。


「人の曲なぞるのなんて、それだけだし」


 奴がその時、クラシックの解釈とか表現とか、そういうことを無視していたとは思えない。それなりにコンクールにも出ていたし、またその中でそれなりの成績も残していたから。

 だからたぶん、曲を作りだしたのはその頃からだ。高校は分かれたから、一体どれだけの曲を作っていたのか、俺には判るすべもないが、こののほほんは、のほほんとしている時に頭の中に音符を飛ばしているらしく、その作業は、俺や周囲の奴が予想できない程、手早かったりする。

 そんな風にして貯めた曲がたくさんあるから、それを何処かに送ったら仕事になるかも、と思ったのだろう。

 俺は、だったらレコード会社に送ったらどうだ、と冗談半分に返して電話を切った。実際それは間違った方法ではないし、それにその時は、当時のメンバーと終演後呑みに行くのを楽しみにしていた様なことがあった。答えがおざなりになってしまったのは仕方あるまい。


 ところが、だ。

 その送った曲がレコード会社のプロデューサーの目に止まってしまったのだ。

 いや、最初に送ったのは、そのプロデューサーのところではない。その下の下の下、くらいの社員の所だった。

 何故そんなところに送ったのか、俺にはさっぱり判らない。ただ、その社員は、その上司と違って、滅多に自分のところにテープなど送られてくることがなかったから、即刻近くにあったウォークマンで聞いてみたらしい。そして一撃でやられたのだ、と。

 その社員はまず直接の上司に、そしてその上司がその上に、ととんとん拍子にテープを回した結果、かなり上のブロデューサーが動いたのだという。

 作曲家のモリエ様の誕生である。


 俺は、と言えば、TVのCMで、何処かで聞いたメロディだな、と思ってはいたが、それが奴のものだとは思いもしなかった。しかしそのCMは一日に何度となく流れてくる。目につくようになって、ある日画面の下に目をやったら、music by MORIEの文字が並んでいるではないか。

 俺がその時、それが別人だと思ってもおかしくはないだろう。

 その文字を見つけた翌日、タイミングよく電話が来た。そこで俺は何気なく、そのCMのことを話題に出した。奴は言った。


「ああそれ俺」


 作曲家センセイは、あっさりと、そう言ったのだ。



 それから時々、作曲家センセイのモリエは、東京に来ることがあると、俺を呼びだした。

 怖いのは、俺が何処が何をしていようが、奴は何故かその場所を当ててしまっていることだ。

 あまりにそれが頻繁なので、さすがに俺は携帯を持つことにした。とにかく奴が電話で俺を呼び出す時は、実に無礼千万な言い方になるので、結局俺が怒られることになる。だったら直接俺にかけろ、と俺は奴に番号を教えた。

 奴が俺を呼び出すのは、たいていギターのフレーズだった。基本がピアノとサックスの奴なので、ギターアレンジのための「音」が自分の中に足りないのだ、という。

 だったらピアノで考えられる範囲の曲を作っていればいいのじゃないか、と俺なんかは思う。

 どうも奴に言わせると、「音がそこにギターがあるよと言ってるからそれは俺がどうこうできる問題じゃない」だそうだ。

 そして俺は、仕方ないな、とそのたび奴につきあってきた。

 時には喫茶店でコトバで説明して済むこともあったし、時には奴のレコード会社が手配してくれたスタジオで、二日間眠らずぶっ通し、他の約束をキャンセルしてしまうこともあったりした。

 そこまでして付き合うのか、と周りの奴に言われたりもした。

 だが理由は… 今になって思えば、考えられなくも、ない。


 考えられなくも、ないのだ。


***


「よしと」


 そう言って、モリエはぴょん、とテトラポッドから飛び降りた。そして何ごともなかった様に、俺の手から傘を取り上げ、すたすたと浜を歩き出す。


「おい」


 俺はそんな奴の背中に声を張り上げる。


「おい!」

「俺は『おい』じゃない」


 くるりと振り向いた奴は、短くそう言った。


「…モリエ、俺に用があるんじゃないのか?」

「ある」


 さも当然の様に奴は言った。


「夏になったら、新しい計画がある」

「計画?」


 いきなりビジネスの話か、と俺は雨の音でなかなか切り替えの効かない頭を無理矢理引き戻す。


「社長が、俺に前に出ろ出ろってうるさい。だから俺一人じゃやだ、って言ったら、俺の好きなの、連れてこいって言った。だから明日、ミナト俺と一緒に来て」

「は」


 それは。


「ちょ、ちょっと待て」

「夏に始めてね、ミナト以外のメンバーが入るかどうかはまだ決まってない。でも結構予定は決まってるみたい。でも俺次第だよね。俺がやだって言えば、それ全部パーだし」

「…ま、まだ俺はやるとも何とも」


 ようやく回りだした頭は、奴のコトバをこう解釈していた。


 つまり、長い間作曲家としてずっと裏方に回っていたモリエを、そのルックスの良さやら何やらで、表舞台に引っぱり出そうという計画が進んでいる。だけどモリエは自分一人では嫌だから、その計画は誰かと組みたい。つまりはユニットの様なものか? そして奴が白羽の矢を立てたのが、俺、と。


「何言ってんの、ミナトはやるんだよ」

「お前そんな勝手に」

「だって、俺の曲は、ミナトのギターでできてるんだもの」


 う。


 心臓に、直撃をくらった気分だった。


「今まで俺の曲を散々犯しておいて何いってんの」

「ひ、人聞きの悪い」

「責任とってよね」


 奴はそう言って、ぽん、とさしていた傘を浜に放り投げた。くるくるくる、と傘は濡れて硬くなった砂浜の上を転がる。

 そしてモリエは俺の前につかつかと歩み寄ると、その手の傘も、取り上げた。


「他に誰が居るっていうの」


 くす、と奴は笑う。傘がまた、転がる。目をとられた隙に、奴は俺の首に手を伸ばした。


「俺はミナトよりミナトのギターのいいとこ知ってるよ。だから観念して、俺のものになってよ」


 薄く笑う奴はそう言って、背伸びをして、力を込めた。


 判ってたさ。何で俺が延々こいつに付き合っていたのか。

 前のヴォーカルを好きだった。それは確かだった。ただ気付くまで時間がかかった。一応俺は自分が普通の感覚持ってると思っていたから。

 だけどあの時、気付いてしまった。自分にもそういう気持ちがあることを。

 だとしたら、モリエをどうしても放っておけないこの気持ちも、きっと。


 ぐっしょりと濡れた髪に、指を差し込むと、だらだらと、水がそのすきまから流れた。

 時々、上の道路に傘をさした人や、車の鮮やかな赤が通った気がしたが、気にはしない。

 雨が、強くなってきていた。


***


 扉を開けると、奴の母親が、驚いた顔で俺達を見た。


「あらあら何なのあなた達、全身ずぶ濡れじゃないの!? 傘は? せっかく持っていってもらったのに」


 ばたばたとバスタオルを取りに走る彼女に、すいません、と俺は内心つぶやいた。


 時計は午後四時を既に回っていた。

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