第6話 変な奴とは失礼だな

「ありがとうー!!助かったよ」


数学の授業が終わり、吉崎柚希が声をかけてくる。彼は無事に問題を解くことが出来て、森山先生にも褒められていた。


「それは良かった」


「お前、変な奴かと思ったけど、意外と良い奴だな!」


「一言余計だ」


変な奴とは失礼だな。


「あ、それでさー」


「それじゃ」


僕はこの後、先生に呼ばれているのだ。早く行かなくては


「あ、ああ。またな」


僕は教務室に向かう。おそらく、呼ばれたのは、まだ入部届けを出してないからだろう。

締め切りを2日ほど過ぎてしまってる。

だが、どの部活に入ればいいかなんて分からない。


部活は何かやってみたいとは思う。僕は運動神経最悪だったから、文系の部活に入りたい。だが、部活動の数が多過ぎて、決めかねている。

ここは無難に文芸部だろうか。


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