第2話 友達・・・できるだろうか
四月
僕は県で一番の進学校に合格した。そして、今日は入学式。
桜が舞う中、僕は伝統ある校舎を仰ぎ見る。
友達・・・出来るだろうか。
「ほら、葵。ぼーっとしない」
お母さんが僕に注意する。
「葵は頭いいのに、ボケっとしてるから心配だわ。高校では百人友達作るのよ」
「百人はさすがに無理だとは思うけど、頑張るよ」
「あ、ほら、あそこの掲示板でクラス発表してるらしいよ。見に行ってらっしゃい」
僕のお母さんは、少々過保護だと思う。まあ、僕がぼーっとしてるから心配なのだろう。
僕は掲示板を見に行く。僕は何組だろうか。
「一年三組」
何気に、三組になるのは初めてだ。
「あーん、クラス離れちゃったよ。麗華」
「仕方ないよ。お弁当は一緒に食べよ!」
成る程。中学から一緒の子も居るのか。それは羨ましい。僕と同中の子は居ないからな。
とりあえず、教室に行こう。
どんなメンバーが居るのだろうか。
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