鈴木先生がいいなあと思いました。はじめは、「わかってますよ感」で押すようなお話なのかなという印象を持ちました。
が、語り手の悩みや弱さを出してきて、揺らぎや深刻さの方向に行くのかなあ、と思いきや、鈴木先生がどっしりとした安定感のある柱になっていて、すぐに軌道修正し「大丈夫ですよテイスト」とでも言うような状態に戻す構成になっていて、安心感を持って読める感じでした。バディ物の面白さ、みたいな印象が強いです。
とても楽しく拝読しました。ありがとうございました。
作者からの返信
教師たるもの子供に真剣であることは当たり前で、それでいて深刻になり過ぎることは自分にも他人にも毒になってしまう……その鬩ぎ合いのなか、子供のためを選ぶことが務めであるのかな、というのが教師ものを描く根底になっています。
そこで感じる先生の苦しさを「当たり前でしょ?」で済ませたくないと思いながら書きました。
そうでなければ、鈴木先生が相対する秋田先生の厚みも生まれなかったかなぁ、と思っています!
面白かったです~。爽やか~。
最後の少し淡白な感じが、むしろ私の好みです。
鈴木先生がいいキャラしてますね。
気になった点が一つだけ。
冒頭の教室のシーンで、そこが高校であることを提示したほうがいいかと思います。
桜子ちゃんとの会話のシーンまで、高校生なのか中学生なのかはっきりしませんでした(教室のシーンの描写だけだと小学校の可能性もありました)。
特に今回、色んな葉桜が小中高と舞台を書き分けてますので、余計に混乱しちゃったかもしれません。
以上、ご参考までに。
作者からの返信
おー、爽やかテイストを支持いただけて嬉しい限りです!
秋田先生と桜子ちゃんの関係は想いはあれど、出来事はそんなにない感じですからねぇ、着地の仕方は淡い感じになります。お気に入りいただけて嬉しいです。
そう、鈴木が人気なんですよー、本作(笑)
ご指摘、目から鱗でした。修正していきます~! ありがとうございます!
はじめまして、企画から参りました。
なんとも大人さわやかな葉桜でした。
鈴木先生は女性的な男性、あるいは男性的な女性。わたしのなかではとても中性的なキャラです。そして葉太より、桜子より好きです(笑)
書く視点や立場によってドロッドロになりそうなところを、素敵な大人の青春物語に仕上げられていてお見事でした。おもしろかったです。
作者からの返信
ありがとうございます!
あとがきにも書きましたが、爽やかにならなそうなモチーフで爽やかを目指したので、そう言っていただけると嬉しいです。
鈴木は男性でも女性でもいいように描きましたが、確かに中性的ですね。
読んだ方々にも気に入ってもらえています、良かった良かった。
私は奈月先生の桜子ちゃんバージョン前編を読んで、こちらで1〜3話を拝読した後、奈月先生の後編を読んで(何故、そっちに戻った)、それから戻ってきて4話目以降を拝読しました。
で、奈月先生バージョンでは、ズッキーアッキーコンビをイケメンと書いていたような?
だから私は最初から、鈴木先生は男性のイメージ一択でした。
あ〜、鈴木先生を女性として考えると、全然違った感じになりますね〜。
鈴木先生が大活躍で、悩めるふたりを導いた、そんな話に見えてしまいました。
11話は長いな〜、と思ったけれど、スルッと読めちゃいましたね。堪能致しました。ありがとうございます♡
作者からの返信
奈月先生バージョンのズッキーアッキーも良いですね!
ズッキーというあだ名は男性でも女性でもアリな感じでつけました。
限られた紙幅にまとめるのが苦手なんですよ~!
なにはともあれ、お付き合いいただき、ありがとうございます!
読了しました。
一度は私も考えた桜子娘説。とても上手く纏まっていると思います。自分が書いたらドロドロになっていただろうなと思われる所を、そちらに寄せないギリギリのラインで保ち続けるストーリー構成が凄いと思いました。
自ロ他不と言う言葉がありますからね。どこに視点を持ってくるかで変わる物語の妙と言ったところでしょうか?
少しわかりにくい箇所が点在していたので、もっとしっかり読み込めばわかるのかなぁと思ったり。読解力がなくてすいません。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
お褒めいただきありがとうございます!
確かに基本葉太視点で、視点や想いが過去に行ったりフラッシュバックしたりしているので文章化をもっとスマートにした方が読みやすいでしょうね。
勉強になります!
改めまして企画から来ました。
これは素晴らしいです。
不倫ものですが、性描写は期待したほど出てきませんでしたね(→汚れた大人の感想)
といいつつ、不倫関係を下敷きに入れたのでグッと物語全体が引き締まったリアル感と緊張感が出ました。これは他の参加作には見られませんねえ。
鈴木先生の性別が分からん、と思ったらわざと伏せて書かれたのですね。
それはそれでアリだなあと思いました。ちなみに私は女性だと思いました。
ところどころ挟まるランドセル姿の桜子の描写、これは葉太の幻視だと思うのですが、挟まり方が絶妙すぎてちょっと混乱するかなと思いました。桜子がランドセルの小学生を連れているとか、桜子自身がランドセル姿のように勘違いするかもと思いました(よく読めば分かりますが)。あと普通は不倫相手の子供のランドセル姿、知らないと思いますが(笑)
いずれにしても傑作だと思います。
作者からの返信
手放しの評価ありがとうございますっ!
初のズッキー女性説に一票ですね。
ランドセルのくだりはこちらの描写不足ですね。
葉太は桜子のランドセル姿を見たことはなく、桜子母が連れ込んだ部屋で置いてあるところを見たことがあるだけ、という想定で描写しました。
娘のランドセルと酒瓶が目に入る場所にある布団……というのが、葉太いとあの人の行為を連想させるエロスだと思っていますが、ややフェチだったかも……?
ぎゃあああ。良かったあー。ステキ、ステキ(拍手)
時間を忘れて読み耽っちゃったよ。ぎゃーゴミ出し!
……行ってきました。
大人だねえ、すっごい良かった。
不倫で爽やか。分かるよ。立場なんて関係なく一途だったんだろうなーと、葉太くんは。
「伝言」今聴いてるー。いい曲だー。好きなやつだ、これ。カティーサークはない。くそー。朝から飲みたくなったじゃないか。
解説にあがってる点は、本文からちゃんと読み取れたよ。桜子ちゃんは、鋭い子なんかじゃなくて、でもいろいろ感じ取ってて、もやもやしちゃってて、うまく処理できない自分にまたもやもやして、みたいな。思春期のもやもやを言葉にするのは難しいよね。頑張ってよく話せてたよ。
それを導く秋田先生もまだまだ若造っていうのがね、くううー(>_<)
鈴木先生は男性だな! 末永くいいバディでいてください。
桜子ちゃんのお話も読みたくなるな~これ。秋田先生のことを意識しつつ、それはそれとして、年相応の経験として同級生と付き合ってみる、みたいな。女の子もズルいのですよ。
やー、取り留めない感想でごめん。すっごい良かった、満腹です。ありがとうございました。
作者からの返信
一途ですね葉太くん。
一途ゆえに良くも悪くも意識していなかった桜子ちゃんの出現に翻弄されまくりです。
「伝言」はいいですよねぇ! この曲に応えるような方向に作中の皆が進んでいけるように、そう想って書きました。
カティサークはウイスキーエッセイで書いていますが、個人的には不倫を連想させるテイストです(どんなや!)
ああ、桜子ちゃんの普通がちゃんと描けていてよかった! うん、普通の悩みに頑張って向き合っていましたね!
おお、ズッキー男説が二票目ですね!
葉太のイケメンムーブに出来過ぎ感を覚えた場合、ズッキーが女性だと腑に落ちる、みたいなバランスで性別不明にしましたが、葉太……やるな。
そう思ってもらえるほど桜子ちゃんが生き生きしてくれて良かったです!
心ゆくまでお楽しみいただき、ありがとうございます!
むっちゃ良かったです!
お、大人だ。いえ、ホントのところ、大人なんてちっとも大人じゃないんですけど、でも大人じゃなきゃならないっていう、そういう、うーってなる感じが(語彙力……)すごくうまく出ていて。とても好きなお話でした。
鈴木は男性だと思って読んでました。イケメン不良教師が二人。一人は甘党って。なんですか、このシチュエーション。美味しいなー。
素晴らしい『葉桜』、ありがとうございました!
一点だけ指摘を。1話目、「陽太」は「葉太」の間違いですよね。
作者からの返信
ありがとうございます!
うー、ってなる感じをなんとかしようと不良教師二人で舞台裏でコソコソと生徒を想っているお話です。楽しんでいただけて、ありがたい。
おー、そういう鈴木も良いですね~!
間違い指摘、ありがとうございます。自己紹介の箇所で間違るとは……勘違いってこえぇ……!
企画から来ました、失礼します。
葉桜の雨空の雨と音の描写、素敵でした。音が頬を撫でたり、雨がカーテンになってみたり、文字だからこそできる表現ですよね。
実は、葉桜の雨空が一番好きなのですが、一番難解でした(苦笑
私の足りないものが多いせいもあるのですが、なんだかすっきりしなくて、何回か読み返しました。会話と会話の間に春川という主語がなく、春川の描写があったり、先生の心情が散りばめられたせいなのかなぁ、とも思ったのですが、2回目に読むと読めるんですよね、不思議と……難解でも先生の心情が伝わっている。そんな状態です。指摘とかではなく、報告までに。
不倫、というより大人の恋だなぁと思いました。
苦いものが混じっていたのに、桜子さんのおかげで爽やかに終わりましたね!
もう少し、桜か葉桜の描写も見てみたかったです……!
長文失礼しました。
作者からの返信
ご丁寧にありがとうございます。
視点になる先生に余裕がなく前のめりになっている場面なので、彼の心情が前に出て分かりにくくなってしまいましたね。
作者の意図がなんであれ、分かりにくくなり過ぎるのは反省点です。
読み込みいただき、ありがとうございます。
そう受け止めていただけると嬉しいです。
描いたものと、主人公の職業からそこは厳しめに不倫ということにしましたが、気持ちの問題はまた別かなと思います。
そうですね、桜の描写を挟んで内面描写と切り分け、読んだ人に対して説明になっていたら、もっと良かったかもしれません。