星間共通歴833年12月18日 記述者:マーリン・ハビシャム

 日誌の類なぞ、一体何年ぶりだろう。

 交代ということなので仕方がないのだが、クレイヴ機関で課長なぞやらされて以来なので、文が拙かったら申し訳無い。


 前日、何か大騒ぎがあった様で、隊長から朝、ホログラムルームにクリーナーの「クリちゃん」の要請があった。全く散らかしたもの位、自分で片付けないものか。

 「クリちゃん」は元々プレスパリー社の生活補助メカニクル「プリンシプル・フレキシブル」型を儂流に改造したもので(以下30行程メカニクルの説明)


 ナヴィがお茶の時間に、先日渡したメカニクルに名前を付けた、と言って来た。

 あれはロータスコニュニケーション・プレイグラーンド社の不定形メカニクル「プリプリ」型にナーシス&ハルジオン・カンパニーの輸入生物「メロリンド」の特性を付加したもので(以下20行程説明)


 「ぽわんぽん」と言いながらあちこちを走り回っておった。

 子供向け運動誘発メカニクルとしては有効な様だ。


 夜、食堂でみの字がため息をついておった。

 ドクターの言う所の「同じ阿呆なら(略)」病について悩んでおると言う。

 何を悩むとこがあるのか全く判らないが、彼は彼なりに思うところがあるのだろう。

 もっとも、「同じ(略)」病など、隊長の「壊す(略)」病に比べれば可愛いものだ。

 いい加減開き直ってしまえば良いものを。

 しかし悩むのは若者の特権だ。悩むが良い、若者よ!


 明日はマーサじゃ。愛しとるぞ。

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