202出会い~魔女アンナと初めての遭遇

 エレーナは二週間の間,何一つ進展が無かった事で焦っていた.そのため,果物屋の店主から彼女に手を貸してくれそうな人達が居る酒場の話を聞いて直ぐに宿に戻り,荷物を置いて,その酒場に向かった.場所は街の西側にあるスぺランツェイ通り,普段は東側で活動している彼女にとっては未だに行った事の無い場所であり,彼女は地図を見ながら歩いて行く.



 辿り着いた酒場の外見はこの街で良く見られる物で朱色の屋根に灰白色の漆喰の外壁を持つ三階建ての建物であった.しかし,特異な点として酒場は四方を庭に囲まれ,そこには全長3mはある向日葵が無数に咲き誇り,それらの多くが店の敷地の前に立つ彼女の方を向いている.金色に輝く夕日に正面から照らされる彼女はその向日葵を見つめた後,黒い扉を開けて酒場に入っていった.



 酒場の中は清掃が行き届いており,木製の床と机は綺麗で染み一つ無く,壁は純白,天井は朽葉色に近い木製の板を貼り合わせたもので,客の多くは静かに食事と酒を楽しみ,中には賭け事に興じる者も居たが血気盛んとは言い難い,落ち着いた様子で楽しんでいる.この店の客層は清潔感がある肌と綺麗に整えた髪を持つ40代以上の男達で,殆どは店の常連であった.



 そんな中に入って行く彼女だったが,昼なお暗き森に入る小さな少女のように目立つ事は無い.酒場の壁に飾られた多数の絵画,隅に置かれた130cmの石像,棚に置かれた今にも動きそうな100体以上の小さな人形は全て同じ少女をモデルとして作られており,その姿は彼女とは別人であるがどこか似たような姿をしているのである.彼女もその異様な光景に目を奪われた為に足を止めた.彼女の視線は主に人形の本物のような金髪,平らな胸部,そして,幼く可愛い写実的な顔に向けられていた.



 その頃,カウンター席には片手で銀製の杖を握りしめ,背中まで届く少し癖のある金髪を持ち,全身を覆う朽葉色のローブを着た少女がカウンター席に座って店主と思われる中年の男性と話していた.少女は顔をモモイロペリカンのような色にして,ヴルガ・マスクヴァの公用語で大体このような事を言う.



「どうして,どうしてお母様は私に任せるのですか……お父様かマーシャにでも任せればいいのに」



 エレーナはその声で少女の存在に気が付き,数席離れたカウンター席に座って呂律が回らない少女を横目で見た後,この店のお酒や料理を確認し始める.壁に掛けられた表には聖なる祖国やルミニア・ピリカン,フランツィヤ・クーリツァ帝国の料理やお酒の提供が可能であるとされていた.フランツィヤは葡萄酒で有名である.そのため,暫くすると彼女の視線は店主の背後にある酒棚から動かなくなっていた.彼女が静かに待ち続ける間も少女は俯いて泣きそうな声で話し続ける.



「私のお母様は,私を何だと思っているのですか,おかしくないですか,どうして,どうして私が,こんな目に……」



「いや,君のお母さんも君のことを思ってだな」



 店主が祖国の言葉で声を掛けると少女は12秒,間を空けて別の事を話し出す.



「……本が読みたいです.読みかけの本が五冊,読みかけなんです.畑も私を待っているんです.種も用意していたのに,まだ,私,殆ど食べてないのに……」



「あーーうん,わかった,わかった.わしも悪かった.とにかく,もう寝た方が良いよ」



「嫌です,こんな身で放り出しておいて酷いです.私,何も出来ないのに.ずっと,ずっと頑張っていたのに」



「そうだな,君は頑張ってる,君は優秀だからな.それにこの話も3回目だ,早く寝ような」



 店主と少女は大体そのような内容の会話を続けていた.そして,店主の言葉が気に障ったのか少女は声を荒らげて喋り始めた.



「……アンドーリャに何が分かるの.私の何が分かるって言うの! 何も知らない,アンドーリャが何を言ってるの! いい,私なんて……」



 途中で店主が少女の口元を手で塞いだ.少女が必死にその手を離そうとしても熊のような腕は1mmも動かない.店主は酒棚を眺めている彼女に声を掛ける.



「お嬢ちゃん,すまないが,この子が酔っ払っていて手を離せないんだ.料理やお酒は妻が来るまで待ってくれないか?」



 彼女は少し間を置いて今までは殆ど口にしなかったことを,柔らかい印象を受けるが決して笑顔ではない表情に変えて,祖国の言葉で店主に伝える.



「……お嬢ちゃんって誰のことですか? 私は男ですよ」




 店主は瞬きをすることすら忘れて固まり,少し経ってから片手で顎を擦りながら横の方に目を遣って,更に数秒経ってから彼女を見て話し出す.



「…………すまなかった,一品無料で食べて行っていい.許してくれないか?」



 少女のように高い声,長く綺麗な直毛の金髪,可愛らしい顔,小柄で細い身体に雪のように白い肌を持ち,女性物の衣服を身に纏う彼女が男を自称すれば,店主の思考が止まるのも無理はない.彼は結局のところ彼女が勇者であるから,何らかの命令によって女装をしているという考えに落ち着かせ,何とか言葉を発したのである.それに対して彼女は表情を変えずに話し出す.



「それはいいですけど,手を離してあげて下さい.その子,苦しそうです」



 店主に口元を塞がれた少女の顔はモモイロペリカンから朱色に変化していた.店主が急いで少女の口から手を離すと,少女は椅子に座ったまま顔を伏せた状態で左手を口元に当てて咳込む.



「げほっげほっ」



 その少女に店主は座ったまま声を掛けた.



「すまなかった,大丈夫か?」



 少女は息を整えて顔色を戻すと店主を上目づかいで睨みつけて一言



「…………許さない」



と言って,少女は杖を片手に持って1mほど後ろに飛び,懐から黒い刀身のダガーナイフを抜いて上手投げで店主に投げつけた.回転速度2rpsで飛んで行く刃渡り200mmのナイフを店主は座ったまま片手で掴み取り,少女にこう言った.



「わしが悪かった.頼むから止めてくれ」



「………」



 少女は答えない.そして,少女が無詠唱で魔法を発動させると光を発することも無く,杖の周囲に1mmくらいの氷の粒が無数に生成され,0.01secほどで直径10mmまで大きくなり,更に椎の実の形になってから店主の方向に初速500m/sで更に若干の回転を加えられて次々と飛んで行く.それに対して店主は杖を持たずに魔法を詠唱して抵抗した.



「魔法番号0795,魔法の盾,鋼鉄の堅い防壁以て我を守り給え」



 店主がそう言うと若干の光を発した後,青白く半透明の薄い膜のようなものが店主と酒棚の前を広く覆い,膜に触れた氷の粒はその場で運動エネルギーを失い地面に落ちて砕け散っていく.そして10秒くらい経つと少女は氷の粒を飛ばすのを止めて叫ぶ.



「どうして消えてくれないの! 消えてよ,消えてよ,居なくなってよ」



「さっきは悪かった,とりあえず寝よ……」



 店主は話している途中で下を向いた.彼の足元にあるはずの氷の欠片が無く,床は乾ききっている.魔法とは魔力というエネルギーを用いて無理やり分子を分解することも可能であり,この場合は水を分解し水素と酸素分子に変えていた.つまり,彼女が狙っていたのは水素爆発である.そのため,店主は早口で魔法を詠唱し始めた.



「魔法番号A798,水の生成,溢れる水よ……」



 この時,店主と少女,そして,二人の戦いを座って観戦していたエレーナだけが店内に残り,他の客は既に店から避難していた.彼女も周りを見て状況を察したのか,素早く5m程離れて机を盾にする.その直後,少女は笑みを浮かべながら叫んだ.



「私の目の前から消えて!」



 ……しかし,何も起こらなかった.そして少女は杖を手から離して地面に崩れ落ちる.



「……発生せよ」



 店主が魔法を唱えきると水が店主の足元に湧き出て彼女の目論見は崩れ去った.そして,少女は俯き泣きそうな声を出しながら怯え始め,店主は少女に声を掛けながら少しずつ近づいて行く.



「……魔力が切れ…………殺される……殺される……」



「殺さないから安心してくれ.それと頼むからもう休んでくれ.部屋まで連れて行くから……な?」



 店主が手の届きそうな距離まで近づくと少女は俯いたまま拳銃を抜いて店主に向ける.それに対して店主の反応は早く,一気に距離を詰めて少女の腕を掴み,腕ごと上に向けて拳銃の射線を逸らした.そして,天井に向かって椎の実型の弾丸が発射され,天井に変形しながら突き刺さり,拳銃からは金属製の薬莢が排出された.



「本当におっかねーー」



 店主は拳銃を少女の手から落とさせて拾い上げる.拳銃から弾倉を外して遊底を引くと実包が排出されて地面を転がっていき,エレーナの近くで止まった.彼女は実包を拾って不思議そうに観察する.この世界で一般的な銃は前装式のフリントロック式マスケット銃とライフル銃であったため洗練された銃を見て興味を持つのも当然の事だった.そして,その銃を失った少女は床に崩れ落ち,顔を真っ青にして泣き出してしまった.



「死にたくない……死にたくない……」



「殺さないから安心してくれ,クッキーでもあげるから……な」



 少女は両手を頭に当てて俯き,店主は身を屈めて少女になるべく近い視線で声を掛ける.



「……嘘……騙されない……騙されない…………死ぬのは嫌……嫌……嫌……」



「絶対に殺さない! 部屋に戻ろう……な?」



 その言葉を聞いた少女は店主の方を向いて



「……部屋? 部屋……殺さない……監禁……」



と言った後,少女は泣きながら笑みを浮かべて一言,こう口走った.



「私を弄ぶ?」



「違……」



 店主が言い切る前に少女は杖を持たずに魔法を発動させて片手に氷のナイフを作り出し,自身の胸に突き刺そうとした.それを店主は少女の両手を抑えて止める.そして,そのまま少女に声を掛けた.



「君を弄ぶ気はない.君達は恩人なのにそんなことするものか! 頼むから落ち着いてくれ!」



「もう嫌ぁーーお母様,助けてよ…………皆,私の敵? ……嫌……嫌……嫌……嫌…………」



 少女は泣き喚いて店主の話を聞こうとしない.そのため店主は店内に居たエレーナに祖国の言葉で声を掛けた.



「なあ,助けてくれ,わしでは手が付けられそうにない」



「いいですよ,私に任せて下さい」



 そう言った後,彼女は少女の前まで歩み寄り,店主が少女の前から退くと彼女は両膝をついて座り,正面から少女を優しく抱きしめて祖国の言葉で語り掛ける.



「私が助けてあげる……聞いていてね?」



「……うん」



 彼女は少女を抱きしめたまま歌う.歌は彼女が家を出る前に二人の妹によく聞かせていた子守唄だった.しばらく歌っていると,少女は途中で彼女の事を抱きしめ返して一言.



「……お母様」



と言い,少女は眠りについた.寝息が聞こえ始めてからも暫く抱きしめ続けている彼女に店主が祖国の言葉を使って小声で声を掛けてきた.



「すまない.金は払うから,この子の部屋まで運んでやってくれ……わしがやったら,また泣かれそうだ」



「わかりました」



「着いてきてくれ」



 彼女は店主の指示で少女を抱きかかえてカウンターの奥にある階段を通って二階へと運ぶ.少女はブーツを含めても130cm程度しかなく風が吹けば吹き飛びそうなほど軽い.そして,指や手首だけでなくローブの裾,更に下に着ている朱色のスカートと思われる布の先から僅かに覗く細い下腿にも純銀製の装身具を身に付けていた.そんな少女を見ながら彼女は歩いて行く.



 彼女は少女の泊まっている部屋に入った.ベッドの枕元には読みかけの小説が何冊か丁寧に積まれ,机には大量のクッキーの入った袋と紅茶,ジャムの瓶が並べてあり,椅子には茶色の肩掛け鞄が置いてあった.彼女は少女をベッドに寝かせて布団をかけた上で部屋を出ると今度は少女の拳銃とナイフ,杖を持った店主が部屋に入り,それらを置いて出て来て,彼女に声を掛ける.



「すまないな.君には迷惑をかけた.それと,すこし話さないか? 君は恐らく勇者だろ? わしも前は勇者だったから話してみたい」



 彼女はいつもの様に笑顔を作って直ぐに返事を返す.



「いいですよ.それにしても良く分かりますね.どこかで私について聞く機会がありましたか?」



「いや,聞いたことは無い.わしは勇者かどうかの判別方法を知っているからな.まあ,店の奥に来てくれ.店番は妻に任せる」



 二人は建物の生活用の空間で話すことになった.店と同様,清掃の行き届いた部屋でエレーナは机につき,他の部屋に物を取りに行った店主を待っていた.そして店主は部屋に戻ると機嫌の良さそうな口調で話し始める.



「ほら,お金だ.それと君はヴルガ・マスクヴァ帝国出身だろう? わしも同郷でな,チェルノレチェンスク出身のアンドレイ・アレクサンドロヴィチだ,よろしく」



 アンドレイはお金の入った袋を彼女の前に置いて握手を求める.彼女は笑顔を作って握手を返した.



「ありがとうございます.私の故郷はペトロフスクで,名前はエレーナ・ペトロヴナです.よろしくお願いします」



「ペトロフスクか,確か巨大な宮殿があるところだよな,何度か行ったことがあるが綺麗なところだった」



 アンドレイは机に着いてから彼女にそう言った.彼女は自身を男性だと店主に伝えたが,語った名前は女性のものであり,女性形の父称を用いていた.それを聞いたアンドレイの判断は「彼女は偽名を名乗った」というものであり,彼女はその名前で呼ばれる事を望んでいると受け取った.それからも二人の会話が続いた.



「いやーーそれにしても今回は君に助けられた.あの子は普段はあんな感じではないのだが,ひどい酒乱の気があってな.まあ,許してやってくれ,夕飯も御馳走するから頼む」



「別にそこまでしなくても良いのですが…………いえ,せっかくのご厚意ですから,ありがたく頂きます.それにしても,あの子はどういう子ですか? 扱う言語と外見的に私達と同郷のような感じがしますが……」



 彼女は動揺したのか少し俯いてからその言葉を受け入れた.夕飯を御馳走になる.それだけのことだったが彼女にとっては初めての経験だった.そして,エレーナは姿勢を正して,アンドレイは少し崩した状態で二人は話し続ける.



「あの子はわしの友人の娘で見ての通り魔法使いだな.あの子自身もその両親らも代々ヴルガ・マスクヴァの大地に住んでいると聞いている.他で言えば……あの子は君と違って勇者ではないが魔王討伐を目標に行動していて,この町には仲間を探すために訪れているそうだ.その,最近はヴラド通りで見かけた女の子を探しているらしいな,白い感じで,金髪だとは言っていたはずだ.見たこと無いか?」



「白い服装をした金髪の女の子ですか? 私は見た事がありませんね.それと,あの子の魔法使いとしての腕はどうなのですか? 本で見た限りでは無詠唱,その上,発光しないというのは一般的でないと思いますが」



「そうだな,あの子の腕は間違いなく良い.魔法の技術,知識で敵うような奴はそういないだろう.だが,今は相当弱っていてな,さっき見ていた通り,魔法の細かい制御は出来るが魔力容量が削られていて,大した魔法は唱えられないはずだな」



 その言葉を聞いたエレーナは表情を変えずに,他の事を聞き始める.



「そうですか,あの子に魔法を教えた人物,もしくは,あの子が持っていた拳銃については何かご存知ですか?」 



「……いや,わしは知らないな」



 店主は片手で顎を擦りながら横の方に目を遣った後,少し経ってからそう答えた.そして,直ぐに他の事を聞き始めた.



「それより,君は何の為にこの街に来たんだ? ただ観光と言うわけでもあるまい.まあ,言えないなら別に構わないがな」



「あの子と同じですよ.仲間を雇うという目的が私にはあります.それよりも,あの子は酒乱が酷いとの事ですが素面だとどうなのですか?」



「普段はしっかりしていて頭も良い子だ.会いたいなら明日7:00頃に来てくれると助かるが,どうだ?」



「7:00ですね.分かりました.元々一度はあの子と話してみるつもりでしたのでそれで構いません.」



「それとな,わしに言わせれば,君も強くならないと不味いな.もしあの子を雇うなら一緒に鍛えたほうがいい」



 アンドレイの言葉を聞いた彼女は少し間を置いた.彼女が自由に行動できる時間は残り九ヶ月と少し,祖国に帰るのに最短で二ヶ月,冬や春の雪解けによって泥濘が多い時期であれば更に長い時間を必要とする.そして他の都市,国に行くにも時間が掛かることもあって彼女は彼の提案を断ろうとした.



「……しかし,私には時間が……」



 アンドレイは途中で彼女の言葉を遮り,真っ直ぐと彼女の目を見て強い口調で話し出す.



「焦っても良いことは無い.20年前の話だから時代が違うと言えばそれまでだが,わしは勇者となってから5年かけても小国の魔王に全く歯が立たなかった.焦ると死ぬぞ? それに本当に時間が無いのならこんなところにまで来ないはずだ.君が欲しいのは優秀な人材だ.それなら,あの子ほど適切な人材は居ない.それに,武術大会が終わってから集めるのは相当苦労する.だから,ここで集めることが出来なかったら諦めたほうがいい」



「……分かりました.そのことも踏まえて,明日,素面の彼女に会ってから考えます」



 彼女は間を置いて彼の目を見ながら答えた.そして,今度は少し挑発的な声色で口元に笑みを浮かべながら話しかけた.



「それにしても,随分とあの子を買っていますね.その根拠は話しては頂けないのですか?」



 彼はその言葉に対して少し間を置いて自信を感じさせるような真剣な表情で話し出す.



「……そうだな,わしの友人の娘だからかな」



「うふふ.そうですかーー」



 その後,エレーナとアンドレイは食事をしながら話し合った.話す内容は趣味やアンドレイの勇者時代の経験,聖なる祖国のことなどである.二人はフランツィヤ・クーリツァ帝国産の葡萄酒も含めて次々とお酒を開けていく.部屋全体がアルコール臭くなり,彼女の頬の色が僅かに染まり始めたころ.酔っ払ったアンドレイは大体このような事を言った.



「君の歌は素晴らしかった.少女の様に透き通るような声だったからな,男とは思えん,もしや,西の方で有名な去勢された歌手か? 君とは別の形で会って見たかったものだ.アハハ」



「飲み過ぎですよ,アンドレイ・アレクサンドロヴィチ.私は男です.去勢されてもいません」



 彼女も少し酔っ払っているのか頬杖をつきながら返事をした.それからも二人は談笑を楽しみ.アンドレイが途中で眠りに落ちた後,彼女は誰も居ない真っ暗な街道を歩いて帰っていった.

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